片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

9/25 発掘作業開始

2017-09-25 21:59:47 | 遺跡発掘

今回の発掘現場、3千平米弱の細長い区画だ。

  今年度の開始の日。
メンバー新顔は1名だけで、残り約30人は顔なじみ。
それにしても皆さん元気だ。
平均年齢は1歳上がったはずだ。
今年の現場は試掘の結果、余り遺跡や遺物出土が期待されていない様子で、発掘面は1面だけだ。
期間も1月で終わるようだ。
私とすると願ったりの日程だ。

  仕事始めで作業の負荷も軽い一日だった。
そんなんで幸い腰の痛みも忘れていられた。
明日以降も続けられそうだ。


日曜から始まった秋祭りの準備、班長として子供屋台の準備にたずさわらねばならない。

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2/9 発掘終盤

2017-02-09 16:03:44 | 遺跡発掘

意向調査を終えた調査区全景。


  今シーズンの発掘作業も残すところ数日になった。
調査を必要とする遺構の数がほとんどなかった。
私は柱跡を掘ったのも一つだけだった。
予定では3月まで掛かるといわれていたのが、この時期に終わることになった
今度の日曜に公開現場説明会が行われ、その後2日間で片付けを行い、我々は終了となる。
今日と明日は現場の写真撮影のため休みになっている。
今日は朝から雨なので撮影ができなかったのではないだろうか。
説明会に向けて、遺構にたまった雨水処理のため明日午後出てくれという連絡があった。
明日午前中に最後の撮影を終えて説明会の準備に入るのだろう。


撮影は高所作業車、ローリングタワー、小型ラジコンヘリで行われる。

  今シーズンは色々あって、毎月10日は出られなかった。
続けて休んだ後は筋肉痛や関節の痛みを覚えるようになった。
疲れも抜けにくくなっている。
来シーズンも仕事が来たらもう少し多くの日数出て身体を動かすようにしよう。
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9/6 発掘作業開始

2016-09-06 23:57:13 | 遺跡発掘

第3区発掘現場。

  5日月曜日から発掘作業が始まった。
しかし直ぐに雨が降り出したため1時間ほどで作業中止になった。
この仕事を始めてから5年になる。
いい仕事が見つけられたと思う。
身体の健康維持に充分な負荷がかけられる。
作業は、腕の筋肉、足腰の筋肉を使う。
例え疲れて動きを止めても誰も非難しない。
しかし、今日も雨模様の天気に係らず暑い一日だった。
午前中の作業で暑さに倒れる人が出た。
現場監督はこれを一番恐れている。

  今回集められた30人はほとんど前回と同じメンバーだ。
今回80歳を超えた人はいないが、70越えの人は10人近くいる。
磐田市の直轄事業の発掘では65歳を超えた人は採用しないそうだ。
これも差別の一種だろうと思うが行政は気が付いていない。
確かに印象としては、これだけの高齢者が厳しい気象条件の中で作業できるということは信じられないかもしれない。
人間得難き人身を得たのだから貪欲までにその生を全うすべきだと思う。
例え悪あがきと云われようとも。


左側が前回の発掘現場。




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3/5 発掘仕事終了

2015-03-06 12:44:01 | 遺跡発掘

庭の緋桜が満開だ。


 昨秋から始まった、遺跡発掘の仕事が終わった。
ほぼ半年、月平均10日前後の出勤だった。
体力維持には欠かせないが、時に疲れから気力が萎えたこともあった。
しかし、30数名の作業員の半数以上が私より高齢者だ。
この秋から始まる次のシーズンも何とか参加したい。

 今日の作業は現場の片づけだ。
法面のシートを剥がしたり、土嚢を解体して袋を回収したり足場板を片付けたりが仕事だった。
昨日からの続きだったので、昼過ぎにはほぼ終わった。
残りの時間は、埋蔵文化財センターの先生が、今週末の一般向け現場説明会用に準備した内容で、我々作業員に説明してくれた。


指示されて掘った穴が他と関連付けられて説明されると全体が把握できる。

古墳時代から中世までの建物跡が現れたようだ。
中世では、太い柱が一間ごとに建てられた高床式の倉庫らしきものが現れた。
それに関する管理用と思われる建物らしきものもあり、水運の盛んな二本の川に挟まれた、物流センターのごとき場所だったのではなかろうかというのが先生の推測だ。


写真撮影のために建てられた櫓の上から。

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2/10 遺構掘削2次

2015-02-11 21:21:05 | 遺跡発掘

掘立柱建物の遺構

 1次調査の撮影が終わって、2次の遺構掘削が始まった。
1次では溝などの地形を中心に遺構掘削が行われた。
2次では建造物などの調査だ。
この遺跡も建物跡が非常に高い密度で存在している。
集落遺跡に土器片などゴミがあまり出ないのは、官衙や上流階級の住居跡ではないかという。
埋蔵文化財センターの調査員が初めての大規模な住居跡だと話していた。
それにしても、今まで3年間で調査した、この辺り数キロの範囲になんと集落跡が多いことか。
現在では河川に挟まれた何もない地区だが、かつては中泉国分寺のあった磐田への海からの入り口にあたるこの川筋が相当の人口を擁していたいたことが偲ばれる。


作業員ひとり1人が柱跡などの穴を掘っている。

 出勤途中の信号待ちで後ろから追突された。
軽自動車だったのでそれほどの衝撃はなかった。
バンパーが少しずれただけだった。
追突車を運転していた男を見たとき相当な年寄りに見えた。
年寄では注意散漫も仕方ないなと少しやさしい気分になったが、免許証を見せられ確認すると、なんと同い年だった。
改めてわが年齢を思い出さされた。

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