片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

7/9 ヴレメンーカックスハーヴェン40キロ ーハンブルグ

2015-07-09 23:18:33 | 2015 ドイツ自転車旅

強風で白波が立っている。

  朝起きると昨日からの風が治まっていない。
それどころか、空を走る千切れ雲に真っ黒のが来ると大粒の雨を落としてゆく。
気温も15度しかない。
長袖を着て、カッパも直ぐ出せるようにして8時半に宿を発つ。
宍戸錠に顔も話し方もよく似た親父は、海岸の堤防の上を行くと海が見えていいと勧めたが、とても風が強く走れない。
土手下の道を行く。
それでも風は斜め前からで、ほぼ向かい風だ。
時速10キロ程度しか出せない。
その内大粒の雨が降ってきた。
慌ててカッパを着る。
この寒さで濡れたら風邪を引く。
下ばかり見て、必死で休むのも忘れ漕いでいたら2時間ほどで30キロ近く進んでいた。


もうだいぶ前にヴェザー川は北海Nordseeに吸い込まれている。
海岸線までは国立公園になっていて、羊や牛が放牧されている。

  今日がこの旅一番の気象条件の厳しさだ。
気温は気にならないが、初めてカッパを着て、この強い向かい風。
雨は幸いそれ程長くは続かなかった。

  岬までの海岸はほとんどがリゾートになっている。
終点のカックスハーヴェンに近づくほど人が増えてくる。
それも皆さんジャケットやマフラーをして冬の支度だ。


先端近く、今回の最北端と思われるところの展望台。
カメラを置いてセルフタイマだが、カメラが風で飛ばされないか心配だった。

  街に入る前に、宿で作ってきたサンドイッチで昼飯とした。
駅を見付けるのに手間取った。
駅に着いたとき12時半、4時間で40キロを走った。
最初のハーナウからを含めて6百キロを走った。
休息日も入れて10日間。
脚は数日で慣れてきたが、尻の皮はやっとこさ馴染んで痛みが少なくなったところだった。
最後に感慨に浸る暇もなかった。

  駅は無人駅になっている。
自動販売機はあるが、どうもドイツ語表記だけのようだ。
ネットで調べたときは、ハンブルグまで何度か乗り換えなければいけないようだった。
そんな複雑な切符が販売機で買えるのか心配だ。
近くにいた女性に英語を話すか聞くと話すと応えたので、販売機の操作をしてもらった。
最後のお金を投入する前までやってくれて、急ぐといって行った。
28ユーロのところ50札を入れると受け付けない。
ではクレジットカードを入れても動かない。
その内クリアーされてしまった。
また困って数人に声を掛けたが誰も英語を話さないという。
離れたところにいた若い女性が、私がと、寄って来てくれた。
お願いすると、今度は別の簡単な販売機に向かった。
それが最新型なのか各国語の表示が出るようになっていた。
これなら自分でもと思ったが全てやってくれた。
チケットが人間、自転車、カードの控えと三枚出てきた。
乗り換えについての表示はなさそうだ。
それについて彼女に聞くと、直通で行くという。
ネットで事前に調べていたのと経路も違った。
ネットではブレーメンまで戻って、そこで乗り換えだったが、別の線でショウトカットするように行く。
時間もネットでは5時間ほど掛かることになっていたが、2時間で着いた。
助けてくれた若い娘さん二人連れはアイルランドから仕事で来たという。
道理で流暢な訳だ。
しかし私には流暢すぎる。
訥々とゆっくり話す方が助かる。


カックスハーヴェン駅。


乗ったのと同じ電車。
自転車マークの車両一階は殆ど自転車用で、乗客は二階に上がる。


ハンブルグ駅。

  宿は駅の東口すぐ近くに取ってある。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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Unknown (ヨッシー)
2015-07-10 10:21:38
最後のランは北海の強風を楽しんだようですね?

参考までに、新しい(といっても古いけど)ブログのURLです。
http://yossibike.blog.fc2.com/blog-category-9.html
今まで、4回ほど欧州に行っています。
この後も楽しい自転車旅行を!
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