片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

7/21芝刈り

2024-07-21 22:26:35 | 庭仕事

 昨日エッヂの芝を刈払機で刈ったので、今日は芝刈機。連日の猛暑で36度超え。少し気温の下がる夕方4時から始めた。

プール設置の前だから3週間振りだ。今年は梅雨で余り雨が降らなかったせいか芝が伸びない。何時もだったら2週間は空けられない。伸びていなかったためか1時間で終わった。やっぱり刈った後は清々しい。汗はプールで流した。この浮き輪に乗って水の上で揺られていると、熱中症気味の火照った身体ががクールダウンされる。それと同時に疲れも癒されてゆく。

この浮き輪、前回モンタロウアサトが来た時に穴が開いたらしくすぐ空気が抜ける。穴を見つけて修理する。しばらくは快適だったがまた萎んできた。前に空いた穴の近くに見つけた。30分ほどたつとまた空気が少なくなった。探すとまた同じところだ。孫たちがバラの棘で開けたと思ったが、そもそも材質不良だったかもしれない。補修用に付属していたシールは2回の補修で使ってしまったため、百円ショップに行くが通常のビニールテープしかない。それで補修した。明日はどうなるか。

 塩素系プール除菌薬ハイクロンをほぼ毎日40~60グラム投入する。循環器を回しておく。水が緑色になることがなくなる。水の交換が少なくて済むが、水がぬるくなってしまう。お湯とまではいかないが暖かく感じるほどになる。時々は新たな注水をして少し水温を下げるのと換水をしないと快適ではない。

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7/18 長者町岬著『アフリカの女』読了

2024-07-18 15:51:40 | 読書

 新刊コーナーの棚に並んでいて、この表紙に釣られて手に取った。

 東京芸大で美術史を専攻し、展覧会企画や芸術関係の評論を主な活躍場所としてきた著者が自ら芸術を創造する欲望抑え難く、初めて挑戦した小説第一作目だ。年齢は後期高齢者の手前だ。長年貯めてきた蘊蓄、知識が止め処なく溢れてくるような筆の運びだ。こちらもつい昨夜から読み続けてしまった。舞台は1930年代中頃、アメリカの大恐慌の影響が残る頃。パリに住んで10年以上になる日本人男女が、当時の新造船ノルマンディー号でアメリカに渡る船内が中心。

 男は三門次朗53歳、画家を志しフランスに渡り30年以上になる。画家では成功できず、家具の商売で何とか生計を立ててきたが大恐慌の影響で商売がうまくゆかず、店をたたみアメリカでの再起を目指す。一人では不安だということで森谷広子を誘う。彼女はパリに留学していた婚約者を追ってきたが喧嘩別れして美術品骨董品の商売をしている。二人に男女の関係はないが同じ美術関係の仕事をしている日本人ということで知り合いだ。彼女の商売は順調でアメリカに支店を出そうと考えてこの誘いに乗った。

 船内での六日間、二人が話すのはジローの扱うアールデコの家具、ヒロコの扱うアールヌーボーの骨董品についてばかりだ。ここに著者の長年の知識が披露される。私もこの二つの美術の潮流についてはほんの少しの知識しかないが、これに係る多くの美術家の名前が解説され、蒙が啓かれるところもある。一等船客として乗船している。船長の計らいで知らない船客同士がディナーの席に着けられる。そんなフランスのブルジョアとの会話の中でアールヌーボーやアールデコの時代は終わりかけバウハウスなどの新しい合理的な考えも広がっていることが話題になる。最後はニューヨークの街で二人で新しいオフィスのビジネスマン向けに、バウハウス風の味もそっけもないものではなくフランスで新しく台頭してきた鉄やアルミなどの新しい素材を使ったデスクの商売をすることになる。

 新しく希望に満ちた船出をする二人で終わるが、時代はもうすぐ日米開戦で日系人排斥や収容所行き。乗ってきたノルマンディー号もアメリカ軍に徴用される。

表題の『アフリカの女』とは、ジローがこの船旅の資金のために売ったジャン・デュナン作の絵のことだ。

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7/15 東京都合唱祭

2024-07-16 22:51:27 | 合唱

 晴海アイランドトリトンスクエアにある第一生命ホールで東京都合唱祭が行われた。合唱祭は7月に3日、8月に2日行われる。どの日も60程度のグループが出場する。各団10人と仮定すると参加者は3千人を超える。中には50年以上連続して参加している団もある。男声合唱のグループはごく少なくなっている。大学のOB団がいくつか見つけられた。

本番前千代田区スポーツセンターで声出し練習。上海、仙台、大阪と遠くから集まった。

 舞台に上がる前、袖での記念写真。選んだ曲は怎マ能とソーラン節の2曲、頭にクラブソングのファンファーレ。

同じエリアにある台湾料理屋で打ち上げ。そのブロックの出場グループがすべて終わるまで客席にいなければならない決まりなので、半数のメンバーを会場に残し、早めに帰りたいメンバーで一次会が行われた。それでも開始が19時を回っていたので、一時間ほどで退散した。

 12日磐田の桶ケ谷沼で妻が撮ったショウジョウトンボ、羽以外が真っ赤だ。

 

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7/10 橋本治『お春』読了

2024-07-10 16:30:12 | 読書

 明治直前の江戸最末期、浅草花川戸の乾物問屋北国屋の一人娘お春は17歳。縁談が持ち込まれたらしい。母親は数年前に亡くなっている。父親は外に囲っている芸者上がりを後添えに迎えたいが、一人娘が家にいるので実行しがたい。一人娘なので跡取り婿を迎えなければならない。そうなれば娘はずうっと家にいる。それでも結婚させて身代を継がせれば娘も納得するだろうと考え縁談を進めている。美人の誉れ高かった母親の死んだ原因は流産による出血死。しかしそのころ夫婦は妻がもう子供は生みたくないとの意向でお互いに対する興味を失っていた。妻の腹の子の父親は芝居役者。この夫婦がそれぞれ家の外で奔放な遊びをしていることは店の者も娘も知っている。母親も平然と役者の子を産もうと考えている。

店の手代の一人に21歳の清七がいる。色白の役者のような男だ。しかし気が弱く町で茶屋の女に声をかけられただけで赤くなり顔を背け通り過ぎるような男だ。しかし女中たちの中には密にあこがれている者もいる。お春も時々空想の中で清七とのことも妄想する。お春の縁談が進んでいることが店の者にも知られるようになったある晩、お春の寝間に忍び込んできた男があった。お春はつい清七かと問いかけてしまった。しかし違った。二番番頭の伝九郎だった。彼は店の金を使い込んでいて半ばやけくそで娘をものしてしまえば婿になれるかもと考えた。その晩はお春も驚いたが初めてのことで興味もあったので男のなすが儘を受け入れた。次の晩も味をしめた伝九郎が忍んできた。今度はお春が抵抗し騒ぎになった。家の者が盗人だと騒ぐ中伝九郎はお店から蓄電してしまった。

 ここまでは話がどんなに進むのか予想がつかず、やめてしまおうかと考えたが、さすが橋本治これまでの記述の中に当時のお店の娘や乳母、使用人の心情や様子が興味深く綴られている。特にお春が見合いを兼ねた花見に行く準備として着物選びをする場面などは、染や絵柄について大いなる含蓄が披露される。自分の手持ちがどれも子供じみたものばかりだと思ったお春は母親の残した着物も広げさせて眺める。

 事件はその花見の日に起こる。家を出た伝九郎がまだ未練を持っていて、船で土手に上がったお春一行を襲い、力づくでお春を拘引(かどわか)す。駕籠に乗せていく途中これを怪しんだ若侍に呼び止められ、争ううちに伝九郎は川に落ちてしまう。駕籠かきは逃げてしまい、残されたお春を仲間に負わせて近くに止めた船に乗る。花川戸はすぐ対岸なので家に送ってもらえると思ったお春の期待は裏切られ、気絶させられる。気が付いたところは侍の屋敷。そこがどこかもお春にはわからない。それから二か月お春は籠の鳥となって侍の屋敷に留め置かれる。しかし、その屋敷には侍が生まれた時から仕える女中がいる。その女中は侍の食事から夜の伽まで全て世話している。お春が身ごもったらしいことを知った女中は侍を殺し無理心中する。そのすきに屋敷を逃れ家に帰りつく。その後、かつての縁談の相手と祝言を挙げる。お春の行方の知れない間のことは誰も知らない。お春も話さない。安政の大地震の中避難中にお春は流産する。これでこの若夫婦が幸せな新しい暮らしに入ってゆくような記述で終わる。

 橋本が若い時から谷崎潤一郎のファンであったことから谷崎に挑戦するようにこの小説を書いたようだ。彼の最晩年に近いころの作品だ。

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7/9 行政不服申し立て

2024-07-09 16:42:48 | 読書

 だいぶ前に図書館から借り出し、返却した上掲書、私の不注意で、濡れたテーブルに開いておいたらしくページを汚していた。返却時にその旨申し出た。ページが数頁にわたって汚れてしみになっているが読むのには問題なさそうだった。しかし弁償してくれと言われた。今までも何冊かエリーにかじられて弁償には慣れている。その場でアマゾンを開くと新刊はすでに在庫にいない。中古ならある。その通りに返却口の職員に伝えると、奥に入って誰かと相談して出てきた。同じ著者の、同じ程度の価格の新刊書で弁償してほしいと言う。もし所蔵している本が重なったらどうするかと聞くと、最初はそれでも構わないと言う。それはおかしいと言うと、また奥に入って、この本はないからこれにしてくれと同著者の別の本の名前を持ってきた。どうも納得できないとごねると館長らしき人が出てきた。彼女に図書館の対応は納得できないので、何らかの不服申し立てをする。ついては行政指示書にしてくれとお願いして書面で貰ってきた。この本は著者の初期の短編を集めたもので彼女の愛読者にとっては読んでみたい本だろう。原状回復が主目的の弁償ならば何としても同じものを探すのが筋だろう。彼女の書架の充実を望むならなおさらののことだと思う。そこで中古だろうが手に入るならそれで回復すべきだ。このことを記述して、不服申し立て書にして提出した。これを館長に手渡すとき、先日お帰りになった後館内で相談して中古でもいいかという話になったと言う。それならそれで早く連絡くれればよいのにと言って、それでも受理してもらい後日結果を連絡してほしいと言って帰ってきた。それから一週間ぐらい経過した今日電話で申し立ての通りにすると連絡があった。その旨を文書でと言いかけたがそのままにして承知した。久しぶりに面倒な「行政審査法」などをネットで調べて読んだ。もし図書館側が受け入れないでくれたら暇つぶしが少しできるかなという期待をもって。しかしあっさり受け入れたのでこれで終わり。

 プールの二つを片付けた後、アジサイの剪定を少しした。半分ほど済んだが暑くて全部やる気力はなかった。

 

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