片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

10/17 酸ヶ湯~蔦温泉~十和田湖~芝浦~海老名SA

2017-10-25 10:39:54 | 2017秋東北キャンピングカー旅

八甲田のドライブウェイ。

  酸ヶ湯のキャンプ場は現在改修中で、夏は相当の利用客があることが想像される。
しかし、今夜の泊りは4組だけ。
バイクの一人旅でテントを張っている男性とカワサキナンバーで2カップルでテント泊の2組は遅くまでキャンプファイヤーを焚いていた。
視覚と僅かの輻射だけでこの寒さをしのぐ暖が取れたろうか。

  十和田湖へ向かう途中にある蔦温泉に立ち寄る。
昨夜の当初の狙いはここに泊まることだった。
妻が昔から入ってみたい温泉だったという。
妻だけが温泉に浸かり私はランと外で待つ。

  蔦温泉には周りのいくつかの沼を巡る遊歩道がある。
1時間ばかり散策する。


蔦沼、もう直ぐすべての木々が紅葉するらしい。


ここも朝早くだったので静寂に包まれていた。

  奥入瀬の遊歩道は平日にもかかわらず人が溢れていた。
休日には車道にはみ出してくるほどだそうだ。
数年前のいつもの4人旅でも来た。
ここへ来るときは何時も車を停めるのに苦労するため、慌ただしく流れを眺めて直ぐに車に戻ることを繰り返している。
何時かゆっくり歩いてみたいと思ってもう40年以上経ってしまった。


人の切れ目を狙ってシャッターを切る。

  十和田湖のヒメマス料理で昼食として、帰路に入った。
私は東京の手前で泊まってと思っていたが、妻は今日中に東京に寄り、借りてきた椅子、テーブルを返し足柄SAの風呂に入るという。
その予定でひたすら高速道路を南下する。
10頃東京に着き、借りたものを返すだけでさらに南下。
しかし、足柄手前で事故渋滞らしく、2時間以上かかると表示されている。
諦めて海老名SAで夜を明かすことにする。



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10/16 暗門~白神山地~津軽峠~弘前城~酸ヶ湯温泉

2017-10-23 10:10:34 | 2017秋東北キャンピングカー旅

キャンプ地から入ることのできる1時間ほどの散策道入り口。

  零℃近くまで冷える夜間を暖かく守ってくれる車内のFFヒーターが本当にありがたかった。
調べてみると、このFFヒーターはドイツ製で、車のエンジンとは別で、同じ燃料を使って家屋用のFFヒーターと同じように燃やしクリーンな暖気だけを室内に送り込む。
一晩燃やしても2リットルほどの燃費だという優れ物だ。
今回使っているキャンピングカーは最新式で、電気は屋根のソーラーパネルで発電し走行用とは別のバッテリーに蓄電する。
これで明りもテレビも十分賄える。
外部入力の必要はない。
炊事用コンロはカートリッジガスを使う簡単なものだ。
トイレはついていない。
キャンプサイトや道の駅などトイレ設備には事欠かないであろう。
新車なので、ランを車内ではあまり自由にさせられなかったので彼女にとってはストレスがたまっただろう。
しかし、長い旅の場合は彼女を連れて行くしかないのでキャンピングカーは重要な選択肢だ。
1週間の賃料が10万円、今後10回利用すると百万円、これだけ出せば安い中古車が買えそうだ。
自分たちが使わないときは誰か友人たちに貸すこともできる。
一度考えてみる価値がありそうだ。

  白神山地はかなり広大で、千メートル級の山が幾つか存在するが、観光客が入ることのできる地域は少ない。
キャンプ地は標高が2百30メートルほどと低い。
山地の周辺部をガイド無しで歩くことのできるトレッキング路はいくつかあるが
本格的に内部まで入るとなるとそれなりの装備が必要になるようだ。


標高が低いのでそれほど紅葉していない。

  森の中はブナの二次林が広がっている。
人が焚き木などとして利用した林なのだが、我々には自然に残された太古からの森のように思える。
確かに屋久島のほの暗い森の太古さとは異なる明るさだが。
周遊したのは我々が朝一番だったので、誰もいない静かな環境を楽しむことができた。
出口に戻るといくつかの団体で遊歩道は混雑していた。

  キャンプ場の管理人に勧められた津軽峠まで登る。
車で未舗装の道を30分ほどで標高千メートルを超える。
西海岸の深浦や北野鰺ヶ沢へ抜ける山道になっているようだが、観光用には峠までしか車が入れない。


紅葉の向こうに岩木山がよく見える。

ここからキャンプ場まで下る5時間ほどのトレッキング路が整備されていて、峠までのバスが運行されている。
今度は新緑の頃歩いてみたい。

  山を下って、弘前を抜ける。
途中アップルロードと名付けられたリンゴ畑の真ん中の道を通る。
両側には、今まさにたわわに実った赤や黄色のリンゴが収穫され始めている。
残念ながら沿道に直売の店は出ていない。
人手がなく今は収穫が忙しくて店番まで回らないのかもしれない。


弘前城ではリンゴ祭り用にリンゴを使って写楽の絵が準備されていた。

  弘前からは八甲田山の麓を回って酸ヶ湯温泉を目指した。
標高を上げて行くにつれて木々の色付きがその鮮やかさを増してゆく。
途中の城ヶ倉渓谷のパノラマは今回一番の紅葉景色だ。


城ヶ倉大橋からの眺め。写真ではその雄大さが十分表せられない。


八甲田山麓のブナ林。

  車を留めたのは酸ヶ湯温泉のキャンプ場。
温泉は混浴だ。
男女別々の入り口だが中は同じ、ただし、エリアが簡単に男女隔てられている。
時間が遅く泊り客だけの時間のせいか入浴客は男女合わせても10人程度だった。
妻も女性エリアにいたらしいが、識別できなかった。
    



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10/15 羽黒山~鳥海ブルーライン~白神山地

2017-10-21 10:26:41 | 2017秋東北キャンピングカー旅

鳥海ブルーラインから日本海を望む。

  羽黒山からは日本海を眺めながら北上するつもりでいたが、ナビゲーターの妻が鳥海山の山腹を回る道があるというので内陸部のブルーラインを辿った。
鳥海山は2236メートルの海岸に噴出した火山の独立峰だ。
道はその東側から北側を千3百メートルほどの標高まで上がりながらまいて行く。
麓のスギなどの人工林を抜けるとつづら折りの山道が徐々に高度を上げて行く。
それにつれて広葉樹の林が広がり、紅葉も色を増してゆく。
日曜日とあってさすがに車は多いがとても渋滞などが発生するほどではない。
東北に来ると人口の少なさを実感する。
5合目の鉾立展望台に立つと、日本海がまるで地図を見るようにその海岸線を示してくれる。
目を少し北側に向けると、今まであまり見たことがないような風景の奈曽渓谷が見える。
噴出した溶岩がその後荒々しく削られてできたと思われる多くの谷が紅葉に彩られている。


奈曽渓谷。

  今夜の泊りは白神山地の東側入り口、暗門の滝近くのアクアグリーンビレッジANMON。
オートキャンプ場の隣の河原のフリーゾーンなら5百円だといわれてそこに停める。
センターハウスには大浴場もある。
ここもキャンプしているのは3組だけ、河原の枯れ木を集めて車の横でたき火もすることができた。


アクアグリーンビレッジのフリーゾーン。右の土手からオートキャンプ場。




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10/14 裏磐梯~白布峠~羽黒山

2017-10-19 20:34:15 | 2017秋東北キャンピングカー旅

白布峠の紅葉。

  もう少し紅葉が進んでいるところを目指して、白布峠を通ることにした。
標高が千3百メートルに近いので期待が膨らんだ。
檜原湖沿いを進み山道に入った。
急速に高度を上げてゆくと期待道理紅葉の盛りに出会うことができた。
今回の紅葉巡り旅第一の紅葉だ。


紅葉の間から檜原湖が見える。

  山間の曲がりくねった道を多く走るうちにキャンピングカーの愚鈍な動きにも徐々に馴染んできた。
1トン車にカタツムリの家を積んだ車なので、カーブの多い登りではすぐにシフトダウンしないと登って行かない。
後ろに続く乗用車を気にしながらの運転になる。

  出羽三山の月山は30年ほど前に娘たちを連れて登ったことがあるので、今回は羽黒山に寄ることにする。
近くの休暇村で宿泊手続きを済ませて、門前に戻り長い階段を登ることにする。
駐車場に車を置いてランを連れて階段下に近付くと、突然ランが尻をついて頑として行くのを拒み始めた。
明らかに何かにおびえている。
階段脇に翻る幟が先の祭りを思い出させたのか、どうしても拒む。
仕方ないので車に戻り置いて行くことにした。


入山して直ぐの階段を下ったところにある国宝五重塔。

  羽黒山は今では神社形式になっているが、明治初年の廃仏毀釈の嵐までは神仏習合の修験道の聖地だった。
神仏分離で、山内にあった仏教式建造物は五重塔を残してほとんどが取り壊されたという。
明治政府のごく一部の政策スタッフのそれ程熟慮したとも思えない政策で起こされた運動がその後の日本人の宗教観、信仰生活に及ぼした影響は計り知れない。
短い期間にごく一部で強く進められたようだが、それが靖国神社や神の国日本だなどと今も大きな問題を残している。


2446段の石段。

  痛む腰を庇いながら、石段を登っていく。
414メートルの山頂近くに出羽神社三神合祭殿がある。


神社としては特異な様式の神殿だ。

  登るのに1時間、下るのも痛みを堪えて1時間近くかかった。
この標高だとほとんど紅葉は見られない。






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10/13  キャンピングカー紅葉の東北一周旅出発

2017-10-18 20:11:16 | 2017秋東北キャンピングカー旅

裏磐梯国民休暇村オートキャンプ場

  12日朝一番で浜松まで、予約しておいたレンタのキャンピングカー借りに行く。
準備を整え、東京へ帰る娘親子を乗せて昼過ぎに出発。
東京に入る前から少し渋滞した。
途中で夕食をとり娘のアパートに着いたが、駐車を予定していた隣のスーパーの駐車場に大きすぎて入れなかった。
そこで娘や荷物を下ろすだけで慌ただしく東北への旅に出た。
旅の第一夜は東北自動車道の蓮田サービスエリア。
東京から最初のサービスエリアだ。
私は運転席上のベッド、妻は最後尾上のベッドで最初の夜を過ごした。
寝袋だけでは少し寒かったので毛布も被った。
駐車場の端の静かなところを選んで泊まったはずが翌朝目覚めてみると周りは車で埋まっていた。
車中泊の人だけでなく、渋滞前に東京を抜けようとかなり早く出発した人たちが最初のサービスエリアで休憩しているようだ。

  東北自動車道を北上して、白河ICから裏磐梯を目指した。
途中で、最近テレビで見た大内宿に寄ることにした。
会津西街道(日光と会津を繋ぐ)にある半農半宿の宿場が当時の茅葺屋根の寄棟造が妻を街道に向けて並んだ当時の姿を残して山深い里に佇んでいる。
岐阜の白川郷や五箇山と同じ佇まいの集落だ。


村外れの高みから村を見下ろす。
茅葺の屋根の下は飯屋や土産物屋だ。


ここでもシュウメイギクが猛々しく咲き誇っている。


店先のホウズキ。


大内宿の前に立ち寄った「塔の岪(へつり)」。
「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい崖のこと。

  キャンプ地に選んだのは裏磐梯の五色沼の近くにある休暇村、数年前何時もの4人でこのすぐ近くに泊まったことがある。
雨模様で寒くもあり、テーブル椅子を持ち出したもののゆっくり座って景観を楽しむという訳に行かなかった。
翌朝は雨も上がり、朝食を楽しんだ。


広いサイトにテントは4つだけだった。
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