凡峰の徒然日記

 日々の出来事や普段考えていることなどを自由に書き記していきます。(山や旅の話題が多いけれど…)

北方領土について

2011年02月19日 | 考えていること
 昨日、市内に住むロシア人の女性が職場に来られた。本題はビジネスの相談なのだが、思うに、小職といろいろ話がしたかったのだろう。ロシアのこと、ソ連邦のこと、ロシアと日本を取り巻く話題など忌憚無く尋ねてみた。(私が生まれて初めて外国の地を訪れたのが「モスクワ」なのです。ロシアには格別な思い出があるのです。)
 その中で「北方領土」の問題にも話は及んだ。彼女にしてみれば、ロシア政府と同じく第二次世界大戦の結末が領土占有のターニングポイントであると考えている。ここで、小職が日本政府の立場を代弁したところで話は平行線となるので、こんなことを言ってみた。「カムチャツカから千島列島は、元々、日本でもロシアのものでもなかったのです。」要するに、主権国家が成立する以前は、そこに住む人々(アイヌの人々)の生活の場であったということを言いたかったのだ。
 昔、戦争漫画で日本が南サハリン(樺太)にユダヤ人国家の建設を支援するというものがあったが、将来的には、千島・樺太エリアは国境線を決めないで、ロシア人と日本人が共有、共住、共同管理するということはできないだろうか。全世界に先駆けて。そこに至るまでには、両国民の民意の高度な成熟と超高度な政治的判断が求められると思うが。
 という訳で、写真は国後島にある爺爺岳(1,822メートル)、本当に美しい山容です。