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アメリカは「人権外交」というおしつけ対中国経済制裁をやめろ

アメリカは「人権外交」というおしつけ対中国経済制裁をやめろ

 アメリカは新疆ウイグル自治区や香港の人権問題を口実にEUを巻き込み対中国経済制裁を発動し、中国包囲網構築に躍起となっている。予測では、2028年に中国のGDPはアメリカを抜いて世界一となる。アメリカは面子にかけて阻止したいのだろう。しかし今や、力で自らの価値(人権)を押しつけ相手を従わせることができる時代ではない。アメリカは戦争の危険をはらむ力による押し付けをやめるべきだ。

 中国には、日本・欧米列強帝国主義の侵略と植民地支配を覆し勝ち取った人民中国の人権がある。アメリカはアメリカの人権だけが唯一無二の絶対的価値であると頭ごなしで中国を怒鳴りつけるのをやめるべきだ。

 果たしてアメリカの人権は中国を怒鳴りつけるほど立派なものなのか?!繰り返される警察官による黒人殺害事件。最近では日本人も被害を受けているアジア系市民へのヘイトクライム、傷害、殺人事件。歴史を振り返れば、アメリカには独立当初は奴隷制度が存在し黒人奴隷に人権は無かった。ルーツをたどればアメリカの人権は奴隷主の側の白人市民のためだけのものだったのだ。

 これに対し中国の人権は国家の独立によって侵略、植民地支配の無人権・奴隷状態を覆して獲得されたものだ。「犬ト中国人ハ立チ入ルベカラズ」の租界(列強の実質治外法権地・中国半植民地支配の拠点)、中国人をマルタ(丸太・材木)と称して人体実験を行った731部隊(日本軍石井部隊)、「焼き尽くす、奪いつくす、殺しつくす」という日本軍三光作戦、南京大虐殺、花岡事件に代表される中国人強制連行・強制労働・・・。植民地支配下、中国人には人権は無かった。しかし彼らは決して屈しなかった。彼らは植民地支配に対し血みどろの不屈の闘いを挑んだ。そして勝ち取られた国家の独立。すなわち中華人民共和国成立によって初めて彼ら中国人民は自らの人権を獲得したのだ。

 この国家の独立ということは私たち日本人が胸に手を当て考えてみなければならない問題だ。それは在日米軍基地の問題だ。在日米軍基地には日本の警察官は立ち入ることはできないし、日本の裁判権も及ばないし、日本の法律も通用しない。広大な在日米軍基地には住宅街、レストラン、消防署などがあり専用タクシーが走り、英語が話されドルが使われている。米兵犯罪は後を絶たず、よほどの事件でない限り、犯人の米兵は米軍基地に逃げ込んでうやむやの内に済まされ、日本人被害者は泣き寝入りする。アメリカはこのような在日米軍基地をいつでもどこでも好きな時に好きな場所に作ることができるのだ。実は日本はアメリカの軍事占領下にあり独立国とは言えないのだ。日本人としての民族的自尊心に自己催眠をかけ、在日米軍基地の存在とアメリカの植民地状態に目をつぶっていれば奴隷の平和を享受することはできる。しかし奴隷の平和を享受していては見えないのが中国の人権だ。国家の独立無しに人権無し、国家の独立があって初めて獲得されたのが中国の人権なのだ。やがて日本から米軍基地を無くして独立自主の平和日本の道を歩むときこそ、中国の人権がもつ先駆的意味が輝くのだろう。

 私には、アメリカの人権よりも中国の人権の方が優れて見える。アメリカは中国を怒鳴る前に自国の人権問題を解決すべきだ。中国の人権にアメリカが口をはさむ余地など無い。

 メディアは一方的にアメリカの言い分だけを伝えるのではなく中国の言い分も伝えるべきだ。中国は国連などで香港、新疆ウイグル問題でのアメリカのデマを反証をあげ暴露している。求められるのは冷静な国民世論だ。日本の将来がかかっている。誤っても「中国を制裁すべき」などと無責任な世論を許してはならない。国の将来を誤る。

 批判すべきは、アメリカの人権外交であり、対中国経済制裁であり、戦争挑発行為だ。そして、守るべきは、平和発展であり、日中友好であり、日本の未来だ。 (伊関)
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