トライアングルの部屋

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本読んで
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時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

人質の朗読会 小川洋子

2011-11-07 14:57:43 | 本 2011年
世界のどこか
二千メートル級の山岳地帯で
反政府ゲリラに拉致された日本人8人

彼らが人質になっている間
一人一人が自らの人生での一番ともいえる思い出話を
語りだす

杖 
鉄工所で働く男性がブランコに乗ってて足を怪我する
それを助けた女の子
女の子が23歳になった時交通事故にあい
足を怪我するのだが・・・
インテリアコーディネーター 
勤続三十年長期休暇中

やまびこビスケット
ビスケット工場で働く女性
嫌われ者の几帳面でケチの大家さんと
ふとしたことで親しくなり
工場でいらなくなった不良品のビスケットを
分け合う仲に・・・
調理士専門学校製菓コース教授 研修旅行

B談話室
女事務員に誘われるまま
公民館B談話室に足を踏み入れてしまった男性
そこでの活動の数々
二度と会うことのない女事務員は?
作家 取材旅行

冬眠中のヤマネ
丘のたもとで動物のぬいぐるみを売り続けるおじいさん
油虫 オオアリクイ 百足等々
不気味なものばかり
そのおじいさんと当時中学生だった男性の関わり
医科大学眼科教室講師 学会出席帰路

コンソメスープ名人
当時八歳だった男性
両親が留守の家に
隣に住む女性が台所を貸してほしいとやってくる
病気の母親にコンソメスープを作ってあげたいが
ガスレンジが故障してしまったという
スープを作る女性の手際は素晴らしいものだった
精密機械工場経営者 見本市参加の帰路

槍投げの青年
電車の中に長い長い荷物を持ち込んだ青年
事務員をしている孤独な女性が
会社を休んでまで尾行して確かめたら
それは槍だった
槍投げに没頭する青年
それを夢中になって見続ける女性
月日が流れ・・・
事務員 姪の結婚式出席

死んだおばあさん
いろんな人に亡くなった祖母に似ていると言われ続ける女性
ところが彼女は死んだおばあさんにはなれなかった
主婦 夫赴任先からの帰路

花束
男性用スーツ専門店でバイトしていた男性
バイト契約が切れる日
自分をひいきにしてくれた葬儀会館の課長が
送別の花束をくれた
帰り道
重たく邪魔になる花束
幾度となく処分しようと思ったが
思いがけないところで役に立つことに・・・
ツアーガイド 勤務中

ハキリアリ
特殊部隊通信班の一人として
八人の朗読をヘッドフォンの奥で耳にしていた男
男が初めて日本人を関わった出来事は七歳の時だった・・・


どの話も最後に人質当時の職業・年齢・どうして旅行に参加したかが
記載されている
思い出話の内容の後
どのような人生を過ごしたかが想像できる
事件の最後を思うと
とても悲しい
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犬も食わない 上沼さんちの夫婦げんか事件簿

2011-11-07 14:47:29 | 本 2011年
期待していたほど
大笑いするところもなく

海外旅行編は
海外旅行にまったく興味がないので
半分読んで
飛ばしてしまったし

はっきり言って
自分たち夫婦の方が
笑える夫婦げんかしているよなあ
表現力がなくて残念!!

上沼ご主人多趣味でうらやましいじゃありませんか!!
趣味を楽しむ金銭的余裕もあるようだし
趣味のない男は困るよ~~~
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