狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

準備万端

2008-11-27 01:30:24 | 花造り


26日は久し振りの晴れ間を利用して鉢植えの整理をした
夕顔の根を切り、まだ花が残るコスモスだったが茎の根本から切り
根を抜き去った。少しばかり可哀想な気もしたが、僅かばかりの花を
咲かせてはいるが、立ち姿が乱れては、コスモスの気持ちになって、
これ以上人には見られたくは無いだろう・・そう思った。


秀明菊も高砂百合も花の終わった姿は、人に見られるには形が悪い
アマリリスは葉だけを茂らせて回りとのバランスが悪い。
皇帝ダリアも下枝を枯らし始めたので、その下枝を切り取った。


雑草を取り刈り取った葉をゴミ袋に詰めて掃除を済ませたら、庭は
冬の景色に一変した。土ばかりが目立つ鉢ばかりになった。
見回して「スッキリ」はしたが、寂しい気持ちにもさせられた。


紫紺野牡丹や木槿も剪定した。残るは薔薇の手入れだが、まだ一輪
咲いている。


今は皇帝ダリア・オキザリス(白&黄)と、これからもっと花を咲か
せるだろう「ビオラ」に菊の花が咲く程度となった。


花達は冬には枯れても春には又花を咲かせる事が出来るが、我々人間の
四季は、たった一度きりしかない。春に生まれ夏の青春時代を経て実り
の秋を迎えやがて冬になり枯れて、果ててしまう。


そういう例えからすると、今、僕の年齢では「晩秋」に差し掛かっている
時なのだろう。コレまでの生きてきた道に悔いはない。
色々な失敗もして来たが、全体、幸せな人生だったと思う。


人間五十年。下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり。
一度生を得て滅せぬ者のあるべきか

(幸若の舞の一節)であるが、信長が口にしたことでも有名になった


今の時代は75,6年(男の平均寿命)にもなっているから、まだまだ
先は長い。悔いのない人生だった・・と言えるようにする為には
これからの生き方が大切だと思っている。


花達の冬支度は「準備万端」整ったが、僕自身の冬支度はまだまだだ
明日明後日の準備だけは万端整った。
何時も言うように「総ての予定は未定なり」で、「まさか」という
坂も有るように、こんな時代、何時何処で何が起きるかは判らない


ぼく自身ですら、準備は整ったが無事、往って復って来られるのかは
時間が過ぎてみなければ判らない。往って復って来るまでの間の
「何時間」かを楽しみに864時間を過ごしてきた。


鉢の手入れから思わぬ方向へ、考えが流れて仕舞った・・・が
・・・こういう終わり方も有って良い・・・と、思う。