狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

会者定離

2008-11-13 05:05:06 | ひとりごと



過日関係の有る人のご兄弟の方が亡くなった・・と連絡が

僕らの世代は兄弟は多い。僕も7人兄弟の下から2番目に生まれ
ているが、長女は46歳で、次女は58歳で、長男も59歳で他界した
7人の内3人が既に亡い。長女次女は親の存命中に、長男は親が亡く
なった後での事になる。


「会者定離」の理は必然の事として理解している。この年になって
くると、親しき者との別れは幾度となく経験している。
親はともかくとしても、年が近い兄弟の死は、可成りなショックを
受けるものだ。僕の、亡くなった3兄姉は3人とも「ガン」であった。


一時期は、3兄姉が亡くなった年に、自分の年が近くなってくると
「死」というものを現実的に考えてしまった時がある。そんな折りに
吐血して入院した「死ぬかもしれない」真実そう思った。


病院の処置室でトレー3杯も吐血した時に「このまま死ぬかもしれ
ない」・・・カミサンにそう言った事を覚えている。
病院に来る前に、自宅で、既に2度吐血していた。近所の医者に尋ねた
カミサンが「今度吐血したら危ない」と言われた、と言っていたからだ。


入院中は酷い貧血に襲われた。貧血を体感した最初の事になる。
意識が遠のく感覚を初めて体感した。

その時は、運良く医者の手当ての甲斐あって助かったが、以来何時
死んでもおかしくない・・・と思っている。


今の時代「手当をしても死ぬ」と診られた患者は入院も出来ない
ようで、その知り合いの兄姉は「ホスピス」を勧められたそうだが
痛みを緩和し、精神的な安らぎを与えるとされる、その「ホスピス」
でさえ、余程我慢が出来ないときに来なさい・・と言うのだそうです
酷い時代になりましたね。


会者定離は人としての定めです。誰一人として逆らうことは出来ません
現世を生きている者は精一杯生きていななくてはなりません・・・そう
改めて思わされました。