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ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

自閉症のふたごちゃん♪ それぞれに適した教え方

2008-11-01 16:44:15 | 自閉症児の親子レッスン
5歳になる自閉症のふたごちゃんとカルタをしていた時のこと、
どちらかというと発達がゆっくりに見えるちゃんが、
物の影を見ただけで、めがね、三輪車、とんぼなどを
見分けてさっさと取っていきました。

ちゃんは物を見分ける力が高そうだなと感じました。
漢字を見分けることができるのではないかな?と思ったので、
漢字カードを見せて、「よーい、どん」で取りにいくゲームをしました。
このゲームを理解して、カードを取りに行けたのは、
ちゃんだけだったのですが、
ちゃん、漢字は3問中、1問しか覚えていませんでした。
ちゃんはルールがわからず、途中でリタイアしたものの、カードを
近くで見せると、「猫」「犬」「鳥」のどれも覚えていました。
瞬間的に見て覚える能力が、やはり高いようです。
お家でも、カードを使って学ばせていくのが良いのではないかと思いました。

ちゃんは、「しっかり見る」のは少し苦手なようで、
繰り返し「これなあに?」と物の名前をたずねてきます。
が、自分でたずねているものをきちんと見ていません。

そこでカセットテープを出してきて、
公文のたしざんの歌を手遊びしながら歌って、
いっしょにテープに吹き込みました。
これは、ちゃんにもちゃんにも大ヒットで、
何度も何度も「もいっか~い」と催促して
いっしょに歌っています。しまいにカセットの操作も覚えてしまいました。

人の声に無関心な自閉症の子は、
カセットテープから聞こえる機械を通した声だと
とても集中して聞くようです。
自閉症の子が親の声より
テレビのコマーシャルのフレーズをよく覚えたりするのも
こうした特徴からくるものだと思います。

機械を通した音が好き!!という
広汎性発達障害の子はよくいます。
小学生にかけざんを教えるときに
オリジナルかけざんカセット作りをすると
うまく教えれる場合があります。

ちゃん、ちゃんに同じ教え方で勉強を教えていると、
一人の子は覚えても、
もうひとりはさっぱり…となりがちです。
耳で聞くのが得意か、目で見るのが得意か、
その子その子の学び方の個性をよく見極めると、
とても意欲的に学んでくれるようになりますよ。
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