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発達障害児の高校受験♪ 得意なのか苦手なのか…?

2008-07-16 08:56:56 | 発達障害児のための中学受験
グレーゾーンの子は、1次関数が苦手な子が多いです。
(すごく得意!という子もいて、中間があまりいない…)


これが苦手な子は、まず(3 ,5)の位置を座標にしるす…というところで、
混乱します。
何度も教えていても、こんなの簡単~という
表情はあらわれません。
座標のます目を前にして、ただ呆然としていることが多いのです。

この(3,5)の位置を座標にしるす…という行為は、
教室では2~3歳の子から、ユーフォーキャッチャーゲーム
当て物ゲーム、お買い物ゲーム、表を読み取るゲームなどで遊んで学んでいる概念です。
幼児は以外にすんなり理解します。
そうしたごく簡単なはずの概念で、グレーゾーンの中学生の子が、
つまづいて困ってしまうのはなぜだろう?
と不思議に感じていました。

というのも、学習という場面を離れると、
遊びや日常生活の場面では、
グレーゾーンの子の方が、定型発達の子より、
縦横交差したり、空間を捉えて操作したりする
のが得意なのではないか…?と思うことが多いのです。
ですから、幼児の方が理解が早い…なんていうのは
ありえないのです。

買い物の際、細かい損得まで気づいて、
口を出すグレーゾーンの小学生が、

姉の方が120円妹より多い。
ふたりのお金を合わせると、520円。

といった単純な問題を線分図に表したとたん、
まったくちんぷんかんぷんになっちゃう…ということもよく起こります。

抽象化するという作業がとことん苦手なのか…?
お勉強となった途端、頭が働かなくなるのか?
パニックか?
空間認知の歪みが原因で、
そうしたものがとても捉えにくいのか…?

とにかく本人は、やる気がないのではなくて
本当に困っているのです。
ですから、何度でも何度でも、
根気よく教えてあげなければならない部分です。

また、こうして中学生になって戸惑う分野について、
幼児や小学生のうちから、
遊びや生活の中で体感する大切さを感じています。

 

いつもどうもありがとうございます。 



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