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乳癌/浸潤性小葉癌の3つのサブタイプ

2015-10-16 06:36:21 | 
Breast cancer genomic analysis reveals invasive lobular carcinoma subtypes

October 8, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151008131220.htm

※乳癌は非浸潤癌と浸潤癌に大別される。浸潤癌は80%が浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma)で、それより頻度が少ない特殊型はさらに、浸潤性小葉癌(invasive lobular carcinoma)、扁平上皮癌、粘液癌などに分類される


ノースカロライナ大学ラインバーガー総合がんセンターを中心とした研究者たちは、乳癌のサブタイプの一つである浸潤性小葉癌/invasive lobular carcinomaの新たなサブタイプを明らかにした
浸潤性小葉癌はニ番めに多く診断される浸潤性の乳癌であり、Cell誌で発表された今回の発見はパーソナライズされた治療アプローチにつながる可能性がある


この研究は乳癌の大規模で包括的なゲノム分析であるThe Cancer Genome Atlas/TCGAを元にしたものである
研究では800以上の乳癌サンプルにおける遺伝子/分子パターンが分析され、その中には127の浸潤性小葉癌のサンプルが含まれる

「我々は浸潤性小葉癌が遺伝学的に異なることを明らかにしたが、この疾患には生物学的に定義されるサブグループが存在する
それは臨床的に重要な意味を持ちうる」
UNCラインバーガーの一員であり首席著者のCharles M. Perou, PhDは言う

「小葉癌は単一の均一な集団ではなく、それは少なくとも3つの異なる疾患を表している可能性がある
見かけの微小環境の特徴は異なりappear to differ in their microenvironmental features、結果においても違いを示す」

浸潤性小葉癌は浸潤乳癌の10%から15%であり、組織学的に見て浸潤性乳管癌に次いで二番目に多い浸潤癌のタイプである
この種類の癌は検出しにくく、外科医には癌の範囲を決定するのが非常に難しいという
生物学的な理解も乏しいこともあって、現在は乳管癌と同様に治療されている


研究者はTCGAの遺伝子発現データを元に3つのサブタイプを決定した
『反応性様/reactive-like』サブタイプの患者は、『増殖性/proliferative』サブタイプよりも全生存率が良い
『免疫関連immune-related』サブタイプの患者では生存での違いは見られなかったが、免疫と関連する機能のレベルは高く、腫瘍学的な薬剤の標的oncology drug targetsは数多く発現していた


今回の研究ではE-カドヘリンの機能の喪失が浸潤性小葉癌の重要な特徴hallmarkであるという以前の発見が再確認されreaffirmed、
さらに、エストロゲン受容体シグナル伝達を調節する遺伝子における新たな変異も発見された

「エストロゲン受容体シグナル伝達はほとんどの乳癌にとって増殖のドライバであり、それには小葉癌も含まれる」
Perouは言う
「エストロゲン受容体シグナル伝達の調節因子はこれらの癌で変異している
浸潤性小葉癌で変異しているのはFOXA1遺伝子であり、浸潤性乳管癌ではGATA3遺伝子である
この発見は、いつかはeventually、ホルモン療法への応答性についての何らかの説明になるだろう」
(This could eventually tell us something about the responsiveness of these cancers to hormone therapy.)

研究者はさらに、浸潤性小葉癌ではPI3K/Aktというシグナル伝達経路の活性が上昇することも発見した


http://dx.doi.org/10.1016/j.cell.2015.09.033
Comprehensive Molecular Portraits of Invasive Lobular Breast Cancer.
浸潤性小葉癌の包括的な分子ポートレート


Highlights
・浸潤性小葉癌/ILCは、臨床的にも分子的にも異なる疾患である
・ILCsは、CDH1とPTENの喪失、AKT活性化、TBX3とFOXA1の変異を示す
・増殖proliferationならびに免疫と関連する遺伝子発現シグネチャーは、3つのILCサブタイプを定義する
・ILCとIDCの混成腫瘍mixed tumorは、遺伝学的特徴により小葉様lobular-likeと乳管様ductal-likeのサブグループに分類される


Summary
今回我々は817の乳癌を包括的にプロファイリングした
その中には
 127の浸潤小葉癌/invasive lobular carcinoma (ILC)
 490の浸潤乳管癌/invasive ductal carcinoma (IDC)
 88の混成型mixed IDC/ILC
が含まれた
 

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