機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

2014年12月4日

2014-12-07 11:35:22 | 感染症

チフスのメアリー、マウスのチフス:
チフスからマウスを保護する酵素は、ヒトにはない

Typhoid Mary, not typhoid mouse: Enzyme protects mice, not humans from typhoid



チフス菌はヒトにチフスを引き起こすが、他の哺乳類はチフスにかからない。カリフォルニア大学サンディエゴ校とエール大学医学部の研究者は、今その理由の1つを明らかにする。それは、ヒトがCMAHという酵素を持たないからである。

この酵素がないと毒素はヒトの細胞に結合しやすくなり、細胞に侵入して病気を引き起こすことが可能になる。この研究はCellの12月4日号で発表される。

http://www.cell.com/cell/abstract/S0092-8674(14)01429-9



我々に進化的に最も近い大型類人猿を含むほとんどの哺乳類では、CMAHは細胞表面の糖分子をチフス菌の毒素が結合できない種類に変更する。

ヒトはCMAHを産生しないため、細胞表面の糖分子は変化しないままである。今回の研究が示すように、それはちょうどチフスの毒素が結合できる状態である。

「我々がこのプロジェクトを始めたのは、全く関係がない癌に関する研究のためだった。しかし代わりに、セレンディピティにより我々はチフスの毒素の結合に関するミステリーを解決した」、共シニア・オーサーのカリフォルニア大学サンディエゴ校Ajit Varki博士は言う。

全ての哺乳類は、細胞表面をNeu5Acというシアル酸糖分子の一種で装飾する。大部分の哺乳類において、CMAHはNeu5AcをNeu5Gcに変換する。それはただ1つの酸素原子を含むだけの、わずがだが重要な違いである。

VarkiとGalanたち研究チームは、チフス毒素の結合は、ヒト・タイプのNeu5Acにきわめて特異的であることを初めて発見した。

記事出典:
上記の記事は、カリフォルニア大学サンディエゴ校健康科学によって提供される素材に基づく。

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/12/141204140614.htm



<コメント>
チフス菌(Salmonella Typhi)の毒素の結合は、CMAHをもたないヒトに特異的であることが判明したという記事です。

CMAH(CMP-Neu5Ac hydroxylase)は、シアル酸の一種であるN-アセチルノイラミン酸 (Neu5Ac) をN-グリコリルノイラミン酸 (Neu5Gc) に変換する酵素です。

タイトルの「チフスのメアリー」を画像検索すると、こんなのが。荒木先生…


最新の画像もっと見る