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2015年1月8日

2015-01-14 11:44:05 | 感染症

新しく発見された抗生物質は、抵抗性なしで病原体を殺す
Newly discovered antibiotic kills pathogens without resistance



長い間、病原体の抗生物質への耐性は研究者の一歩先を行った。そしてそれは公衆衛生上の危機を引き起こしている。

しかし今、科学者は病原体を排除する新しい抗生物質を発見した。それはどんな抵抗性も検出されない。

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/01/150108124854.htm

<コメント>
グラム陽性に対する「抵抗性を生じない」抗生物質teixobactinが発見されたという記事です。

高度に保存されたモチーフであるLipidII(ペプチドグリカン/peptidoglycanの前駆体)とLipidIII(壁タイコ酸/wall teichoic acidの前駆体)に結合して、細胞壁の合成を阻害するとされています。


Extended Data Figure 7
teixobactinによる細胞壁合成の阻害


Lipid II(ペプチドグリカンの前駆体)は、細胞質の中で合成されて、MurJ48またはFtsW49によって内膜の表面に反転される(flipped)。

Lipid III(壁タイコ酸/WTAの前駆体)は細胞内で同じように形成される。そして、WTA Lipidが結合された前駆体は、ABC輸送体TarGH50によって細胞質の膜の反対側にトランスロケーションされる。

Teixobactin(TEIX)は、細胞壁の前駆体であるLipid IIとLipid IIIとの化学量的な(stoichiometric/反応に関与する物質量(モル数)の関係を指す用語)複合体を形成する。

これら基礎単位の奪取(abduction)は、ペプチドグリカン(右側)とWTA(左側)の生合成、ならびに前駆体のリサイクルを同時に妨げる。細胞壁の合成経路内の複数の標的に対する結合は、機能的な細胞エンベロープの形成を妨げる。

左のパネルは、下がteixobactinの標的となるグラム陽性菌、上はteixobactinに抵抗するグラム陰性菌。teixobactinの生産者はグラム陰性菌であり、外膜(OM)、つまり透過できない障壁の外に排出することによってこの化合物から保護される。teixobactinの標的となるグラム陽性細菌は外膜を持たない。

CM、細胞質膜; CW、細胞壁; OM、外膜; LTA、リポタイコ酸; WTA、壁タイコ酸

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