日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

農協改革、公認会計制導入は、農家に対する不良債権処理である。

2015-04-16 06:37:52 | Weblog
自民党の農協改革は全中と政府の折衝で合意を得たというが、会計監査を一般企業並に厳格化させるということは、なあなあでやってきた農協の会計から不良債権をあぶりだしさせるということではないか?

それは借り方に対して優しい金融であったともいえるが、とうぜん農協は、一般企業と同様に、農家の借金を不良債権として見ることになり、長年借金を滞納してきた農家に対しては、市場退場させる結果というのが今後は見えてくる。

竹中平蔵が、銀行と中小零細企業に対して行った不良債権処理を、農協にもさせようとしているのだ。弱い農家が潰れれば、強い農家が大農場経営できるようになって、競争力を上げられると思っているのだろう。

農協も自分たちが生きながらえれば、農家のことなど知ったことではないと合意したのだろう。先祖から受け継いだ土地を市場に開放するのは、日本の伝統破壊であり、農業に命をかけてきた人たちを自殺に追い込んでしまうだろう。

追い込まれた大半の農家は、高齢のため次の仕事がないし、6万円の年金の他に農業収入がなくなってしまう。まじめに素朴に働いてきた人間を、どうしてこんな酷い目に遭わせてしまうのか。
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