日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

介護疲れの話し

2010-11-14 21:52:20 | Weblog
僕はグループホームで働いていますが、先日ショートステイで入居された方のご家族は、「神様から与えられた休日」と、本当に喜んでいました。

認知症患者のご家族なんていうのは特に、介護というものが物凄い精神的負担になるわけです。

そうそう、介護問題というのは認知症問題といっても過言ではなく、人間は認知さえできれば、よほど体が弱くなっていない限りは、介護は必要ないわけです。

しかし、人間なんて自分ひとり生きていくのでさえ大変なのに、親の食事介助に何倍も時間がかかったり、おしっこやうんちの世話をしたり、お風呂に入れたりするだけではなく、物凄い悪態をつかれたりするのですから、その苦労は想像するにあまりあります。

自分の親の介護はまだ先のようですが、介護施設でみっちり働いた今の自分なら、何も恐いものはないです。

日本人も小学生の頃から、介護を家庭科の授業に取り入れればいいのです。

国民全員が介護を経験しておけば、まず、基本的な介護は自分でできるようになるでしょう。

休日が取りたいとか、あとの足りない部分は、ちゃんと手続きをして、ショートステイや、グループホーム、デイサービスや、ホームヘルパーを利用すればいいのですから。

介護保険制度を、しっかりとしたものに確立したいのなら、子供のうちから利用手続きの仕方をちゃんと説明しなさいって。

しかし、グループホームなどは、お金持ちが主に利用しているというのが大問題です。

結局国も、介護保険利用料の1割負担ですら払えない貧乏人が介護保険を使えなくて悩んでいるわけですから、利用料なんていうのは累進性にして、金持ちは3割負担にするとか、収入の低い家族の場合は、基本全額免除にしろと言いたいです。

働き盛りの人間が、親の介護のために仕事をやめなければならないとか、お嫁さんがノイローゼになるとか、このニュースのような悲惨な話が延々に続くなんていうのは、この国の福祉は制度設計が間違っているというか、中途半端もいいところです。

この国の福祉というものは、湯浅誠さんが以前から指摘しているように、公務員が利用させないように、利用させないようにしているように思えます。

ましてや、この先は単身者だらけになりますからね。

いずれは、昔の家族制度がもっとも機能的だったなんてことになりそうな気がするなあ。

でも、昔と違うのは年寄りが簡単には病気で死なないで、90歳近くまで長生きしてしまうということにあります。

認知症が、もっとも多いのは80代ですから、家族制度であっても10年~20年もの介護には、お嫁さんも、小姑さんも耐えられないでしょう。

もっとも介護保険の男性利用者は、女性より極端に少ないです。

男性の場合、たいがい80歳になる前に死んでしまいますからね(笑)


以下、毎日新聞ニュースより↓
母親殺害で48歳男逮捕 「介護に疲れた」 兵庫
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101114k0000e040039000c.html

政府のリークじゃなかった

2010-11-14 09:47:12 | Weblog
尖閣ビデオ流出が政府のリークじゃなかったニュースをみて、脱力。

皆さん、ごめんなさい、菅首相を買いかぶりすぎていたようです。

海上保安庁の一人の人間がUSBメモリーで持ち出して、漫画喫茶からyoutubeに配信したなんて事実には、「ちょーたろー、お前の馬鹿さ加減にはお父ちゃん情けなくて、涙出てくらー」って、あばれはっちゃくのドラマの台詞みたいに思いましたよ。

単純に機密データといっていたものを、海上保安庁の誰もが閲覧できるLAN環境に載せているってのは、機密でも何でもありませんし、下手すると外部からアクセスしてくる人間もいるかも知れないわけでしょう。

そして、インターネットの時代には犯罪捜査がとてもしやすいということを海の警察の人間が知らないのですから、こちらも困ったものです。

そんなことをやらなくても、日本中の家庭には、ゲーム機に繋げやすくするためにセキュリティを甘くさせた無線LANの親機が無数にあるのですから、そちらからアップロードするとか考えられなかったのかしら。

なんてことを思いつつ、どいつもこいつも。

民主党もせっかく権力を握ることができたのに、やっぱり政権担当能力がなかったなんてことになれば、次の衆議院選挙では、反対に民主党の方に解党の危機がきますよ。

まずは、お金をたくさん刷って景気回復させなさいって。

それによって、海外需要に頼らない強い経済も復活させられますし、いろんな問題解決ができるのですから。