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特高警察・憲兵隊を思い出す 『自衛隊による国民監視活動の問題点はどこに』 志位委員長がラジオで② 

2011-08-19 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制
 『自衛隊による国民監視活動の問題点はどこに...』記事に続き、

 自衛隊内部文書の核心  志位委員長がFMラジオで語った    赤旗日曜版2007年6月17日付け


 (自衛隊・情報保全隊の内部文書には、消費税反対の運動から、成人式での宣伝まで監視対象として記載されていた・・)


 志位 これを読んでいくつか酷いと思ったのは、「反自衛隊活動」というレッテル張りがたくさん出てくるんです。例えば、朝日新聞のある女性記者が駐屯地前で隊員に、イラク派兵についてどう思うかを聞く、そして青森市内で市民に賛否を聞いて記事を書いたことがある。「賛否分かれる」という記事ですから公平な報道ですが。

角谷 賛否ですからね。

志位 それが「反自衛隊活動」に区分されて。

角谷 「否」があったらだめなんですかね。

志位 そうですね。自衛隊は本来、政治的に中立でなければならない。これは大原則です。自衛隊派兵は政治が決めたことです。それに従って自衛隊が行った。自衛隊が勝手に行ったら大変なことになるんですね。ところが政治的中立という大原則を踏み破り、自衛隊に反対する、あるいは年金など自衛隊とは関係ないことでも政府に批判的なことをすると「敵」扱いで監視する。これは大変な問題です。

角谷 シビリアンコントロールにも抵触しかねないと。

志位 もう根底から覆る。それからこれは違法活動なのです。情報保全隊の任務は、建前上、自衛隊の機密情報、防衛情報が外に漏れないようにすることです。全くそれからも逸脱した活動をやっている。
 写真撮影も違法ですね。メディアが撮る場合は、国民の知る権利に応えた事にもなるが、自衛隊がデモや集会の写真を撮るとなると、肖像権の侵害で憲法違反なんですよ。憲法13条違反の大問題です。


 
 志位 強大な軍事力を持った組織が

 高橋 恐ろしくなりますね


高橋 政府は問題はないという姿勢をとっています。

志位 本当にひどい居直りですね。結局、資料の信憑性について否定しきれなくなった。久間防衛大臣自身が、”これは誰か他の人がつくったものじゃなさそうだ”と言ってしまいました。事実上、自衛隊がつくったもんだと。追い詰められて、「当然だ」と言い始めたわけです。
 しかしこの居直りを許したら、際限なくこういうことが当たり前の社会になってしまいますから
 
 たとえば、コンビニに防犯カメラがついているような場合、一般的には、犯罪を抑止、防止するという目的がはっきりしています。今度の場合は全く異質です。この仕分けをきちっとする必要があるんですよ。今度、監視をやっている主体は強大な軍事力を持った組織なんです。

角谷 それはそうだ。

志位 つまり、国家権力の中枢がやっているわけです。
 それから二つ目に、国民が知らない間にやっている。つまり、自衛隊の情報保全隊だと腕章してやっているわけじゃないんです。


角谷 いつの間にか入り込んでいる。その人の存在も隠れて。

志位 デモにしても集会にしても、一般の参加者のふりをしてやっているんでしょう。国民が知らない間に、国民の行動をこと細かく監視している。そして私が驚いたのは、この文書の中に膨大な個人の名前が書いてあることです。膨大な個人情報がある。私たちが黒塗りにせざるを得なかった個人名は、この二つの文書だけでも200ヵ所を超えるんです。

角谷 それがファイルになって自衛隊の中にあるかもしれない。

高橋 恐ろしくなりますね。



 角谷 「監視社会の先に恐怖政治」
 
 志位  協力して立ち上がろう


志位 このようになってくると、憲法が保障する市民の自由な意見表明を萎縮させますよね。

角谷 毎回国会に出そうで断念になっている共謀罪は、政府に批判的な発言をも取り締まりかねないということですから、前倒しで始まっているということですか。

志位 ある意味では先取り的な姿勢です。戦前は憲兵隊というのがあって、最初の仕事は軍隊内の治安維持だった。ところがだんだん国民の監視になっていった。

角谷 ああ、そうか。

志位 そして東条政権の時期には「憲兵政治」といって弾圧もやった。つまり自分で逮捕もする、取調べもする。そして刑務所にぶち込むということで。

高橋 このリストを使って取締りを行うということもありえるということですか。

志位 自衛隊が海外の戦争に出て行くときに国民も動員するというのが有事体制ですね。そのときに文句をいうようなやつは取り締まってしまえということにもつながる。情報というのは、長い期間ずっと蓄積して初めて意味が出てくる。蓄積して、どこにどういう、「不満分子」「批判分子」がいるかつかんでおけばいざというときにぱっと押さえられる。

角谷 日本は情報機関といえば他にも警察だとか公安調査庁、内閣情報調査室、外務省などにもありますね。データベースがいろんな役所でつくられている可能性ってあるんですかね。

志位 それぞれやっていると思いますが、軍がやるという場合は特別の意味がある。

角谷 確かにそうでしょうね。

志位 警察がやる情報収集の中でも違法なものが問題になることがあります。ただ警察がやる場合は一応、犯罪捜査のためという大義名分がある。しかし軍はいったい何のためにやるのか
 この問題でジャーナリストの大谷昭宏さんが憲兵隊を思い出すとおっしゃったし、衆議院副議長の横路(孝弘)さんが特高警察の再来だとおっしゃった。いま起きていることの危険性ということを言われたんだと思いますね。

角谷 「監視社会の先に恐怖政治がある」という言葉まで予測されてしまうとなれば・・・。

志位 ここで止めないといけない。

角谷 なるほど。民主党議員の名前が出たり社民党の団体なんかも今回の名簿には出てきます。他の野党は何か共闘しようという雰囲気はあるんですか。

志位 私たちはこの問題で監視の対象になった皆さんに協力して立ち上がろうと呼びかけているんですよ。民主主義と人権を守るという大問題ですから、大きな国民の世論と共同と連動で止めさせなければならないんです。ここで止めさせないと先が大変なことになる。久間大臣のように、「何で悪いんだ」「当然じゃないか」という開き直りを許していたら、これは大変なことになります。


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  <証言> 元陸上自衛隊幹部 

     「市民監視は以前からやっていた
、私はスパイ報告受けた」


  につづく・・・


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