サクラ編の続投です。
結論から言うと、とりあえず月末の手術予定をキャンセルしました。
先日読んだあるブログで「自分が飼いたいから飼ってるのであって、ペットが飼ってほしいと頼んでいるわけじゃない」と言っていた。
それを読んだとき、久々に仲間を得たような気分でした。
家猫になれば安心安全長生きできる。だから飼って(保護して)あげる?
かつて「ノラの矜持」で書いたように、後に何度も引用したように、それは人間の思考なんです。
猫には(人間の言うところの)安心安全とか、ましてや長生きなんて思いすらない。
自分の都合や考えを押し付けず、双方の都合を尊重する。それが共存共栄の原点なのだと。
今朝は特に毛並みも悪く体調悪そうだったサクラ
サクラの投薬は1週間で終わりました。
ステロイドの副作用を心配して長期の投薬は避けたい先生。
ところが薬が切れて3日も経つとまた口内の調子が悪くなり、何がどう痛いのか飛び跳ねたりカーテンをよじ上ったり。
そして結局、食べなくなった。
それで先生に連絡して、投薬再開を要望したのです。
月末の手術に向けてなるべく体調を万全にしたいと。
先生の空時間を借用し、電話でいろいろ話をしました。
先生はやはり慎重だった。
自分が頭でっかち「知ったか患者」なので、やりにくい面もあっただろう。
時として医学的な説明も含めて話してくれた。
サクラに投与したステロイドと抗生物質の特徴、役割、注意点など。
内臓にダメージを与えるステロイドの副作用は外観ではわかりにくいとか。
朝夕2回の投薬を再開しました (モンペチスープに懸濁させて)
そして言ったのです。
「命の危険がない限り徒に事を急ぐ必要はないのです。ましてや避妊手術など、猫の都合じゃなくて人間の都合で行うわけだから、猫が被るリスクを最小限にするのは当然の努めです。」
手術自体は簡単だけど、猫にとって麻酔のリスクは大きく、他の疾患があれば手術によって悪化することも考えられると。
先生は最終的には「食べないのなら仕方ない」と投薬延長に同意してくれた。
しかし、その対話での先生の言葉は自分の頭から離れなかった。
それって、いつも自分が書いてきたことじゃないか。
早い話が昨年末に書いた「ノラたちとの共存を目指して・場外編その7」でも、TNRがノラたちに与えるリスクについて散々述べている。
スープ薬の合間にカリカリを少々食べて勢い
自分は何故サクラの手術を急いだのか。
保護部屋で憂鬱そうにするサクラを見るにつけ早く出したかった。
同じく未手術の家庭内ノラ、ケン♂がいるから一緒にはできない。
それがサクラの手術を急いだ理由だった。
・・・たったそれだけ?
それだけで体調が万全でないサクラにリスクを取らせようとしてたのか。
3日前の前記事、自分の思いばかりでサクラのことをどれほど考えていたか。
いやあ、まさに顔厚忸怩なのであります。
ということでサクラの手術予約をキャンセルしました。
サクラ本位のスケジュールで、まずサクラの体調を整えよう。
それがサクラの一番望むこと。
そして、サクラを保護部屋から開放しました。
今は他猫が自由に出入り。慎重なサクラは出て来るのにひと月はかかるだろう。
ケンとの関係?
サクラは外暮らしの5年間に一度も妊娠しなかった。そんな簡単には・・。
と思うのですが、当面は注意深く見守ることにします。
本日分飲み終わりました
もう少し馴れたら、いよいよ先生の診察だ
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