今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

エクスカーション ~ココの場合~

2023年01月17日 | レオ(テンチビ)とココ
自分が初めてこの言葉を聞いたのはNHK「ダーウィンが来た」の猫特集でした。
大人になった主人公のコムギが、恋の相手を求めて家族と離れ旅に出る。
後で調べたら、♂猫のこの行動は近親相姦を避けるために備わった本能なのだそうだ。
種族保存のDNAとは一体誰が造ったのか、まさに神の仕業そのものだ。

ココの一連の行動が、このエクスカーションだとは当初夢にも思わなかった。
記録を見ると、2020年の春に店に来て、大人になったその年の暮れに始まり、毎年春と暮れに遠出(SCよりの外出)している。
春の場合はだいたい3月下旬から5月上旬まで。
暮れの場合は12月上旬から1月上旬で、今回も1月10日を最後に落ち着いた。
地域差や個体差、それに気候差(暖冬厳冬など)もあるだろうけど。

ココレオの定位置です

ただ大人になった♂猫には、恋の相手探しの他にも大きな仕事が待っている。
自分の生活の場(テリトリー)を確立することだ。
相手が許容すれば共有することもあるらしいが、新天地を探すのが普通のようだ。
生後6ヶ月前後の子猫でも、親離れすれば始めなければならない。
かつて出会ったチビも真剣そのものだった。(猫に限らず)動物の世界は楽じゃない。

SC出口に向かう(写真中央やや右上にココ・店裏ゲートより)

ところでエクスカーションという行動は、厳密にはどういう行動なのか。
「旅に出る」という表現は曖昧すぎてすっきりしない。
ネット等でどんなに調べてもコピペしたような記事ばかり。要はしっかりした学説のようなものはないのかもしれない。
新天地を探す旅と恋の相手を探す旅とが合体なのか混同なのか。
♂猫を去勢したとしても、新天地を探す旅は続くのではないかと思われる。

SC出口(アパートの向こうにバス通り)

しかし別の観点から見ると、ノラ猫の場合は新天地を探す旅の結果としてそこで暮らしているのだから、食べ物がなくなったとか厄介者が現れたとか特別なことがない限りさらに旅に出る必要はないだろう。

ラッシュ時のバス通り

ココの場合は、親離れして旅に出た結果としてこの店にたどり着いた。
そして幸運なことにレオに受け入れられて安住の地を見つけたのです。
かつてシャッポが唐突に失踪した一因としてダイフクの存在が考えられたが、
当時と今が決定的に違うのは、ココには逃げ込む場所があり夜はその中で守られていることだ。
そうこうするうちに、今ではガラス(窓)を挟んでモドキと向き合う余裕もできた。
今のココに、恐れるものはないのです。

バス通り向こうの駐車場へ(写真中央やや上にココ)

エクスカーションの期間は数日から数十日という記述が多いが、この表現もいい加減だ。
1回旅に出るとその日数は帰って来ないということ?
1度で終わるのだろうか。それとも目的達成すれば終わるのか。
いやいや秋から冬の間というから、その期間は何度も旅に出るということ?
そして旅先で何かあれば、もう帰ってこないと。

駐車場から住宅街へ(写真中央にココ)

ココの場合は朝ご飯も食べずに出て行って、昼前後に帰ってきて腹ごしらえ。
午後にはまた出発して、夕方中に入る30分くらい前に帰って来てレオに合流する。
そして2匹仲良く中に入って夕食。
今年になった頃から午後の部がなくなってレオと過ごし、11日以降は終日レオと一緒。

距離的にはどうか。
12月初旬に始めたころはSCの近場だったけど、下旬には500mほど離れた常連さんの庭で目撃された。
住宅街や広い遊歩道などでのどかな区域だが、唯一の心配は交通量の多いバス通りだ。
ラッシュ時など車の絶えることがない。ただ、両サイドに信号のあるのが救いだ。
ココは1日4回そのバス通りを横切っていたことになる。

さて、春のシーズンが始まる前にココの手術ができるかどうか。

昨日雨の日のココレオ(キーパー上にて)

コメント
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