今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツとの対話 その20・最後の5分間

2019年10月15日 | (故)テツ 
やあテツ
ようやくお前と話せるようになった
我々がみうの闘病の応援団を結成して(その19)
その9日後にみうがあんなことになるなんて・・

何て言うか哀しいというより
悔やんでも悔やみきれない
みうに申し訳ない気持ちが
洪水のように溢れ出て止まらない

あんなにやさしくて、控えめで
自分を信じて慕ってくれたのに
その気持ちに応えられなかった


みうは、テツが要介護生活の最中に家裏で暮らし始めた

自然を駆け回る自由を奪われ、ソトチビを奪われ
代わりにみうが得たものは何だったんだろう
みうの記事を書くたびに幸せにすると誓ったはずが
お迎えなんてしなければよかったのかな

なあテツ
お前は覚えてるよな
つらいながらも、楽しいこともたくさんあった
介護者と被介護猫の暮らし
みうは遠くなり近くなりから励ましてくれた
いつもあのゴロンゴロン挨拶で
最後の1年間を明るく楽しく過ごさせてくれた
だから、どうしても恩に報いたかった
それはお前も同じだよな


テツが外に出ると、何処からともなくやって来てゴロンゴロン

もしお迎えしなかったら
みうは同じように発病したのだろうか
ニャーからの隠遁生活のストレスや
多頭生活のストレスがなかったら
それに最後の通院での耳掃除
みうは全身でもがいて苦しがった
何度も何度も
もしあれがなかったら
みうは発病しなかったんじゃないだろうか

オジンと一緒にいたかったみうの気持ち
痛いほどわかっていた
みうにとって、家に来てからは自分が頼みの綱だった
でもどんどん多頭化して
そんなみうの気持ちに応えられなかった
随分寂しい思いをさせたんだろうな
今更どんなに自分を責めても
みうはもういない

お前の大事な忘れ形見をあんな形で失って
お前にも本当に済まない・・・
えっ? そんなことない?
みうは幸せだったって?
最後の5分間を、もう一度思い出せ??


ハナとくもをたて続けに失った傷心のテツを、励まし続けたのがみうだった

・・・そうだったんだ、テツ!
「みう、力尽きる」の記事では書かなかったけど
あの5分間を克明に記録した
自分のデジタルノートにも書いてあった
オバンに言われて2階からすっ飛んできて
痙攣するみうを膝の上に乗せたとき
後足の痙攣が治まったかに見えたそのとき
みうが喉を鳴らしたんだ
時間にして60秒もあっただろうか
やがて背中が痙攣しだしてそれどころじゃなくなった

自分の膝に抱かれてから
命の炎が燃え尽きるまでの最後の5分
いや、その前に意識を失うまでの数分
確かにみうは喉を鳴らしていた
オジンに抱かれていることがわかったから
独りじゃない、大好きなオジンが一緒だ
そう思いながら、みうは旅立ったんだ

ありがとう、テツ
大事なことを思い出した
みうを失った悔恨は消えないけど
自分の思いはみうに届いたと信じたい
これでようやく
みうの思い出に浸ることができそうだ
テツよ、本当にありがとう


テツは長く楽しかった3匹時代の最後の砦
わが家の一時代を締めくくった


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