本記事は前回記事および前々回記事からの続きです
モドキを手術した翌々日のことでした。
モドキは麻酔から覚めるのが遅く、手術の翌日はケージの中で過ごしてもらった。
その夜にはようやく普段の状態に戻ったので、先生が養生10日とは言うものの、家の中なのでいいだろうと翌々日の朝から解放しました。
(ちなみに他の雄猫は翌朝から、雌猫は4日目から家中に解放してます。)
手術の翌々日、開放されたモドキは初めて堂々とヒョウとランデブーできた。
嬉しそうなモドキ。ヒョウもまんざらではなさそう。
その時でした、保護部屋から「ギエ~ッ」というヒョウの叫び声が。
見に行くと、なんとまあ手術したばかりのモドキがヒョウの上に乗っていた。
モドキのネックグリップにヒョウが抵抗して悲鳴を上げていたのです。
こっちの顔を見ると2匹はすぐに離れて知らんふり。
しかしその後も、しばしの間は1日に何度か「ギエ~ッ」が。
そのうち、ヒョウがモドキの行為を受け入れるときもあることがわかった。
ヒョウが見えなくなると探して回るモドキ
ネットで調べても、モドキのようなケースは往々にしてあるようだ。
発情や交尾を経験した雄猫は手術後でも発情することが多いそう。
精巣(睾丸)を切除しても副腎からも少量の性ホルモンが出るらしい。
雌猫のフェロモンによって発情するのではなく、記憶に基づく行為なのだとか。
これには保護者としても納得するというか、諦めるしかなかった。
ところがです。事態はさらにあらぬ方向に変化していったのです。
それから数日後のこと。廊下に出たヒョウにココが乗っているのを発見。
しかも保護部屋の入口からはモドキがじっと2匹を見据えている。
(こりゃぁ大変なことになる・・。)
妻の注意も促そうとその話をすると、「前にも何回か見たわよ。」
おいおい、それじゃあもうモドキvs.ココは決定的じゃないか。
雌猫を奪い合う雄猫の闘いは凄まじいものがあると、どんな関連サイトにも書いてある。
そういう争いを避けるのも手術の目的のひとつだったのに・・。
しかしその後、やはりモドキが怖いのか、ココが挑戦する気配はなかった。
それどころかこの2匹、妙に和気あいあいとしてきたのです。
当初はヒョウに興味なさそうだったココだったけど・・
モドキの目の前でココがヒョウの上に乗る。
モドキはヒョウの用心棒だと思っていたけど、どうやら違ったらしい。
そして今度はココの目の前でモドキがヒョウの上に乗る。
なんだかヒョウが雄猫2匹の仲を取り持っているような感じになって来た。
しかも若いヒョウは行動的で、それだけじゃ治まらない。
今度は中にダイフクがいるケージの外からすりすり。
するとダイフクもケージの中から身体を合わせるようにすりすり。
そんなこんなで、保護部屋がすっかり和やかになってきたのでした。
ヒョウに寄られてデレデレするダイフク
最近はダイフクもココレオやヒョウと同時に開放しています。
相変わらずケージから出れば窓辺に張り付いて日向ぼっこをしているダイフク、今のところヒョウやココレオを追い回す気はないようです。
モドキはヒョウが見えている間はまずケージからでない。ヒョウが部屋から出て見えなくなると探しに行きます。
ダイフクとモドキはまだ同時には出さないけど、ケージの中外で並んでいるときもある。
このまま平和に落ち着いてくれればと思うのですが、実は気になることがありまして。
今回の一連の検査結果でココ、モドキ、ダイフクはエイズ陽性だったけどヒョウは陰性。
交尾はエイズに感染する最も危険な行為。
当初は上には乗ってもまさか本当に交尾しているとは思っていなかった。
でも、よく考えてみたら確認したわけじゃない。迂闊と言えば迂闊だった。
今更ながらネットで調べてみると、たまにあるのです。「実際に結合する」説が。
ただ、自分と同じで確認したわけではなさそうだ。
果たして本当はどうなのか。あるいはどちらもありなのか。
このところはモドキやココがヒョウに乗ることもなくなったので、折をみてヒョウの再検査をする必要がありそうだ。
和気あいあいとした3匹 (左からココ、ヒョウ、モドキ)
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