今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ぽんぽんウンチのテンちゃん

2018年01月24日 | (故)テン
新年初登場のテンちゃんです。
この1月でテンちゃんを保護してから1年になりました。1年前、目も見えず顔や背中が石のようにカチカチで、シャッポが戻ったときのための置き餌を食べているところをスタッフに発見された。近づくと逃げようとして、結局食べ物も見失って、最後には進退窮まって人の気配を頼って自分の方からよちよちと近づいてきたとか。

YKさんが抱き上げると、テンちゃんは自分から腕の中に納まって震えていた。その日は温めて、牛乳だ何だと流動食をあげて、でも翌朝動かなくなっていたときは驚いた。慌てて先生に診てもらって、ひどい風邪に重度の疥癬と診断された。疥癬というダニのことを、そのとき初めて知ったのです。「うーん、ちょっとこりゃダメかな。」 おいおい、そりゃないよ先生。でも先生は言った、「こんな風に死んでいくノラなんて、世の中にゴマンといるんだよ。」

その時のテンちゃんは体重も今の半分で、とても小さかった。だからみんな子猫だと思っていた。そしてテンちゃんの回復目指してスタッフの全員が頑張り、テンちゃんは、見事に復活してみんなの期待に応えたのです。

               
            落ち着いた表情からその凄惨な過去は伺えない

あれから1年、スタッフは変われどお店はテンちゃんのいる光景が日常になりました。今日はそんなテンちゃんのいる生活のひとコマを紹介します。

先日、事務所でスタッフ4人打ち合わせをしていると、「入りたいそうです」とテンちゃんが連れて来られた。当然のようにちび太も入って来る。手狭な事務所で、ちょっと面倒だなと思いつつリードを受け取って打ち合わせを続けました。すると、テンちゃんはトイレに直行。しかも腰を浮かして・・、やばい、これは大きい方だ。

               
               ちび太に隠れてのんびりのひととき

テンちゃんのトイレは浅めのプラケースにトイレ砂を入れたもので、フードがないから大をすれば即座に臭う。あーあと思いつつ、諦め顔で打ち合わせを続けたのです。一方テンちゃんは、中腰を続けてしかも背中を震わせ始めた。便秘か、こやつ? と気になりながらも、さらに打ち合わせを続けました。

そのときです。「ポンッ」と意表をつく大きな音とともに、何かが床に転がり出た。それは"予想"よりはるかに大きく、硬くコロコロして、表面が濡れて黒光りして・・・あっ、と思った時にはちび太が飛び掛ってラックの下に持ち込んだ。

               
                 ちょっとカッコいい(?)シルエット

ついに打ち合わせは中断。一同顔を見合わせて、「今のは○○だよな」と確認。KYさんが、しょうがねえなあって感じで屈み込んでラック下を覗く。そのときだった、再び「ポンッ」と音がして、何かがトイレの淵に当たり、その勢いで回転しながら上に飛んだ。その物体、いやテンちゃんのウンチは、KYさんの顔をめがけて飛翔したのです。

               
               「何かおいしいのちょうだい」ポーズ

「うわーッ!」とKYさんは逃げようにも狭くて身動きがとれない。しかし幸運(?)にも、そのウンチはKYさんの肩に当たって床に落ちた。すかさずちび太が駆け寄ってくる。でも今度はティッシュを持って待ち構えていたS君の方が早く、さっとすくってゴミ箱に捨てた。残念がるちび太。ほっとするKYさん。

               
                モドキ(向こうの台の下)と睨めっこ

その時は結局、打ち合わせは気勢をそがれてお開きになりました。便秘だったテンちゃんはその後も2つ出したけど、それは"普通に"トイレに納まった。

これがテンちゃんのいる日常です。ってまさかウンチに翻弄されてるわけじゃなく、一言で言えば"和み"です。昼間はリードにつながれた生活だけど、ちょっと待てば必ず誰かが来てくれる、その安心感が慌てず騒がず、物静かなテンちゃんを誕生させたのだと思います。

昼間はお客さんにデレデレして愛嬌を振りまき、夜は見回りに余念なし。テンちゃんは、着実に新生ニャンコ道を歩んでいます。

               
                 いつもの場所で夜の見張り



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