今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

みう、陰性なれど野生残る

2017年05月19日 | (故)みう(おかあさん)
我々人間はノラを見ると、まずは人に馴れているかどうかを見極めようとします。その結果によって、そのニャンコに対する印象が決まるわけです。本当はどんな性格なのかなんて二の次で、人間を怖がれば「野生に近い猫」とだけ分類します。それはそれで仕方ないのだろうけど、これが人間同士だったらなんとも寂しい話だな。

みうは、わが家にお迎えした中では初めての"野生に近い"ニャンコでした。
基本的に人間と関ろうとはしません。毎日毎日、ひたすら外に出る可能性を探し回っています。隔離部屋(和室)にいるときはスキンシップも可能ですが、それ以外の場所では近づくと逃げます。みうにとって、人の存在は警戒の対象でしかないようです。

みうを隔離部屋から開放するまでには少しいきさつがあります。
和室に隔離された状態ではあまりにも鳴き方がすごいので、ニャーが外にいるときは部屋から出られるようにしました。すると家の中を(出口を求めて)くまなく探索。そのうち、ニャーが家にいても人がいるときなら大丈夫だと判断。

          
          初めてみうの部屋にお邪魔したニャー

性急すぎるかなとは思ったのですが、隔離を続けていると二匹に家内テリトリー意識が固まりつつあるのがわかったので、やっかいなことになる前に手を打ったわけです。で、とりあえずみうを病院に連れて行き、血液検査しました。ニャーのときにも書いたように、本来だったら家に入れて2ヶ月くらいしてから行なう方が確実らしいのですが、そこまで待てませんでした。

          
              今度はみうが居間に

          
             ニャーがやって来て緊張が
          しかし何故かよそよそしくしている二匹

結果はウィルス陰性、感染症もなく健康そのもの。先生いわく、年齢は3~5才、出産の経験もなくどうやら避妊手術されているらしいと。 ・・ん? 誰だ?「おかあさん」なんて命名したのは?

それで、人がいてかつ起きているときはニャーとの境界を取り去ることに。すると二匹は、近づいただけですごい緊張が。でもゆっくりゆっくりなら至近距離も大丈夫。これまで数回、ニャーがみうを追っかけたことがあったが深追いはせず。窓辺などに追い詰めたことも数回、そのときは多分みうが逃げるとニャーが追うので、保護者が静かに割って入りました。

          
     ニャーが椅子の上で寝ていることに気づかなかったみう
              戻るに戻れなくなって固まる

今はあまり大袈裟に干渉しないように、少々のやりとりなら放任して、二匹の関係が自然に醸成されるのを見守るつもりです。ただ、ニャーと違ってみうはまだ人を怖がる。みうにとっては怖いものばかりのこの家、落ち着けるまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。

人と関ろうとしない"野生に近い"ニャンコではあるけど、我々保護者は、みうがとても気立てのいい優しいニャンコであることを知っています。だから、みうが自分たちを怖がってどんな行動に出ても、受け入れることができるんです。

          
        かつて自分が駆け回った庭を見て何を思う?
  (みう、ごめんな。「おかあさん」なんて名前付けて年寄り扱いして)



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