本シリーズは独立したカテゴリーになりました
前回の第8弾までで、ノラたちの待遇および生活改善に向けての障害を明確にしました。これまで善とされていたことが実は悪で、それにより世論が形成されていくという、今まで隠れていた問題の元凶です。
ごく簡単に要約すると、現在ノラたちを苦しめている要素は3つある。
(1)役所や保護ボランティアの「不幸なノラを増やさないためにノラに餌をあげるのは止めましょう」キャンペーン
(2)どんなに猫(その他動物も)を虐待・遺棄しても無罪同然の刑罰しか与えない日本の司法(裁判官、起訴しない検察も同類)
(3)猫捨てを糾弾するどころか、餌やり問題にすり替えて報道する日本のメディア(特にネットメディアのリテラシー欠如)
以上ですが、これで本シリーズの目的を達成したわけではありません。むしろこれからです。ことあるごとに具体例を挙げて誤った行為を告発していこうと思っています。今は圧倒的に少なくとも、いつしか理解者の輪ができ、大きなうねりになることを期して。何よりも、今この時も抑圧され不幸のどん底にいる他ならぬノラたちのために。
天国から家裏のノラたちを見守る(故)「みう」
ただ今回はその前に、番外編として述べておきたいことがあります。
前回第8弾の記事にコメントが届きました。保護ボラさんブログのコメント欄などに時として出現する怪しげな輩です。かつて『「動物愛誤」と書く諸兄へ』という記事で呼びかけたように、自分はこういったコメントを排除しようとは思いません。むしろ、もしその相手に理解力と知性があるのなら、とことん議論してみたいと思っています。
どんな考えにも反対意見はあります。自分は猫ちゃんが大好きでノラたちを守りたいと思っていますが、世の中には猫が大嫌いと言う人もいるのです。猫の命は尊くて、牛や豚の命はそうでないのかと言う人もいます。猫はかわいい小鳥を襲って殺したりします。日本には一部地域でイルカ漁を行い食べる文化があるし、中国では犬を食べたりします。とても難しい形而上学的な問題。この難しいテーマには別シリーズ「ノラたちの幸せを願って」で再挑戦し、自分の気持ちを追求してみたいと思っています。
同じく店のノラたちを見守る(故)「テン」ちゃん
ただ、コメント欄に皮肉表現や罵詈雑言を書き込む輩の心理はそんなに純粋なものばかりじゃない。投稿者の動機を分析してみると;
1.根っからの猫嫌い(殺してでも見たくない)
2.ノラを虐待して楽しみたい(動物虐待愛好家=変質者)
3.現実的にノラの被害で困っている人(集中的に庭に糞をされる、etc)
4.猫のために何かすることで幸せそうな人たちを妬んでいる人
5.まるで人より猫優先のような立ち振る舞いに反感を持つ人
6.猫捨て常習者やペット業界の人が身を隠しての投稿
上記1の人はその背景(嫌いになった理由や経緯)を知りたいと思うし、3と5の人とは話し合わなければいけない。一方2,4,6の輩は論外で、話す必要もなさそうだし話しても無駄でしょう。第8弾のコメント欄に投稿した「ミルキー」さんは隠れペット業界人と推察されるので、対応はしません。ただ、身分を明らかにしたペット業界人との論戦は大歓迎。いずれにしても、社会常識から著しく逸脱しない限り不遜な投稿をそのまま表示しておくのもひとつのやり方だと思っています。
本記事が、嫌がらせのようなコメントに困っている猫ブロガーさんの少しでも役に立てば幸いです。
(故)チビと(行方不明)シャッポのいた時代 (店・2016年夏)