年明け早々物騒なタイトルで失礼しました。
しかしこれも、年末年始を騒がせた事件だった。
昨年暮のモドキは毎日やって来て、テンちゃんやチビ太に唸りながらもよく食べていた。そのうち少しは慣れたのか威嚇の程度も弱まって、とりあえず唸ってみるといった程度に。そっとならスタッフが傍にいても逃げないし、もともと住民票の発行間近だっただけに、この分なら店での共同生活もいけそうな雰囲気でした。
その事件は年の瀬も年の瀬、大晦日の夕方に起こった。実は本年最初の紹介記事で、モドキの写真にその痕跡が写っているのです。
夜間はテンちゃんとちび太の休憩所を拝借
(ただし朝が氷点下となった師走以降は場所を変えた)
大晦日の夕方、モドキは慌しさの中を早めにやって来た。いつものように食べ終わってもなかなか帰らない。スタッフが忙しいときは、いつの間にか消えているというのが常でした。その日もそうだった。自分は、一年を振り返るようにSC(ショッピングセンター)の中を散策していた。
「モドキが大変だ!」
連絡を受けたのはその時でした。血だらけになっている、と言うのです。
大慌てで帰りました。モドキはスタッフルームの前で鳴き続けていた。その身体の前面には大量の鮮血が。よく見ると左目辺りから血が出ていて、その血が滴り落ちているらしい。目は開いているようだが、その目からも血が出ているように見えた。 「ついにやったか」と思いました。落ち着いてきたとは言え、最近のモドキは闘争心が前面に出ていたからです。
顔から血が滴り落ちるモドキ
手当てしたくても近づくと逃げる。とりあえずダイフク用に用意していた抗生物質をレトルトに入れてあげました。しかし、食事した直後だったせいか殆ど食べない。何度も何度もモドキの前に置いて3分の1ほど食べさせました。やがてモドキは消えたが、いつものように店内のどこかで待機していたのかは不明。
気になったのは喧嘩の相手です。モドキが店かその周辺にいたのは間違いないから、相手はダイフクやカブキだった可能性が高い。そう、ダイフクは左足が使えない状態で、これほどの喧嘩をしたら大変なことになっているに違いない。悲惨な様相ながらとりあえずは元気そうなモドキを置いて、周辺でダイフクを探したけど見つかりませんでした。
それにしてもおかしい、と思った。
モドキの声は甲高くよく通る声です。特に威嚇するときは、その声がひときわ大きくなる。店内か周辺で喧嘩をすれば、スタッフがその声に気付かないはずがないのです。でも、誰もそんな気配はなかったと言う。少し姿を消したモドキが、また現れたときは鮮血を垂らしていたと。
翌元旦の夕方、再びモドキはやって来ました。その時は血も止まって、"お岩さん"の顔になっていた。その傷をよく見ると左目の上、昨秋のダイフクと同じように、爪の跡というよりは打撲のようだった。
元日のモドキ、血が止まって落ち着いていた
モドキはその後も来て、一週間ほどは抗生物質を与えました。正月になって、ダイフクやカブキに喧嘩の跡がないことも確認できた。喧嘩ではなかったかもしれないし、その後のモドキが何かに怯えている様子もありません。石でも投げられたかあるいは跳ねられたか。それはモドキにしかわからないし、ノラである以上その宿命は避けられない。
せめて住民票を発行(保護者明記の首輪装着)して手術もし、モドキの立場を少しでも向上させることが今の自分にできること。早くその日が来ることを願って止みません。
スタッフルーム内のちび太とにらめっこ
(耳はこっち向いてます)
しかしこれも、年末年始を騒がせた事件だった。
昨年暮のモドキは毎日やって来て、テンちゃんやチビ太に唸りながらもよく食べていた。そのうち少しは慣れたのか威嚇の程度も弱まって、とりあえず唸ってみるといった程度に。そっとならスタッフが傍にいても逃げないし、もともと住民票の発行間近だっただけに、この分なら店での共同生活もいけそうな雰囲気でした。
その事件は年の瀬も年の瀬、大晦日の夕方に起こった。実は本年最初の紹介記事で、モドキの写真にその痕跡が写っているのです。
夜間はテンちゃんとちび太の休憩所を拝借
(ただし朝が氷点下となった師走以降は場所を変えた)
大晦日の夕方、モドキは慌しさの中を早めにやって来た。いつものように食べ終わってもなかなか帰らない。スタッフが忙しいときは、いつの間にか消えているというのが常でした。その日もそうだった。自分は、一年を振り返るようにSC(ショッピングセンター)の中を散策していた。
「モドキが大変だ!」
連絡を受けたのはその時でした。血だらけになっている、と言うのです。
大慌てで帰りました。モドキはスタッフルームの前で鳴き続けていた。その身体の前面には大量の鮮血が。よく見ると左目辺りから血が出ていて、その血が滴り落ちているらしい。目は開いているようだが、その目からも血が出ているように見えた。 「ついにやったか」と思いました。落ち着いてきたとは言え、最近のモドキは闘争心が前面に出ていたからです。
顔から血が滴り落ちるモドキ
手当てしたくても近づくと逃げる。とりあえずダイフク用に用意していた抗生物質をレトルトに入れてあげました。しかし、食事した直後だったせいか殆ど食べない。何度も何度もモドキの前に置いて3分の1ほど食べさせました。やがてモドキは消えたが、いつものように店内のどこかで待機していたのかは不明。
気になったのは喧嘩の相手です。モドキが店かその周辺にいたのは間違いないから、相手はダイフクやカブキだった可能性が高い。そう、ダイフクは左足が使えない状態で、これほどの喧嘩をしたら大変なことになっているに違いない。悲惨な様相ながらとりあえずは元気そうなモドキを置いて、周辺でダイフクを探したけど見つかりませんでした。
それにしてもおかしい、と思った。
モドキの声は甲高くよく通る声です。特に威嚇するときは、その声がひときわ大きくなる。店内か周辺で喧嘩をすれば、スタッフがその声に気付かないはずがないのです。でも、誰もそんな気配はなかったと言う。少し姿を消したモドキが、また現れたときは鮮血を垂らしていたと。
翌元旦の夕方、再びモドキはやって来ました。その時は血も止まって、"お岩さん"の顔になっていた。その傷をよく見ると左目の上、昨秋のダイフクと同じように、爪の跡というよりは打撲のようだった。
元日のモドキ、血が止まって落ち着いていた
モドキはその後も来て、一週間ほどは抗生物質を与えました。正月になって、ダイフクやカブキに喧嘩の跡がないことも確認できた。喧嘩ではなかったかもしれないし、その後のモドキが何かに怯えている様子もありません。石でも投げられたかあるいは跳ねられたか。それはモドキにしかわからないし、ノラである以上その宿命は避けられない。
せめて住民票を発行(保護者明記の首輪装着)して手術もし、モドキの立場を少しでも向上させることが今の自分にできること。早くその日が来ることを願って止みません。
スタッフルーム内のちび太とにらめっこ
(耳はこっち向いてます)