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+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

Blossom Dearie / "Blossom Dearie +3"

2005年04月08日 | JAZZ/FUSION
Blossom Dearie / "Blossom Dearie +3"
(JAZZ VOCAL)
評価:★★★☆☆

本気系のJAZZリスナーよりむしろFREE SOUL/cafe Apres-midiなどを聴いているリスナーから圧倒的に支持されている気がするこの方。言い換えればとても彼女の作品が「今・現在」という時間軸においても心に響くということでしょうか。

「キュート」「可憐」などの形容詞で語られがちな彼女ですが今作はそんな彼女の作品の中でもとりわけしっとりとした大人のJAZZ VOCAL。"Verve"からリリース。

内容はいわずものがな、ピアニストとしても名プレイヤーでもあるブロッサムが弾く旋律、特に今作ではキャッチ-さ控えめでいい意味で処女性を感じさせる唯一無二の色気のある声。(大人なのに童顔=永作博美的な魅力とも言える。)

雨の日が似合うとても素敵なメロウスムースなジャジーピアノヴォーカル名盤。

ブロッサム・ディアリー+3

Phil Ranelin & Wendell Harrison / "Message From..

2005年03月15日 | JAZZ/FUSION
Phil Ranelin & Wendell Harrison / "Message From The Tribe"
(SPIRITUAL JAZZ)
評価:★★★★☆

アナログが鬼レアすぎて手が出ないスピリチュアル・ジャズの傑作にしてデトロイトの伝説的レーベル「TRIBE」の記念すべきカタログNo.1番。黒系にとても理解のあるP-VINEからついに出た再発CD。まずは黒いです。

僕はスピジャズでもドープ系のもの(SUN RAのヤバめサイドのとか)はあまり好きでは無いのですがこの作品のように土着でありながら血の通ったソウル溢れるスピリチュアル・ジャズはとても好き。

太いベース、揺らめくエレピ、幻想的なフルート、などいわゆるスピジャズの王道を行きながらも同じデトロイトを本拠地にしたMOTAWNが持つソウルを歌により融合させた傑作。Build An Arkの作品にも参加したトロンボーン奏者フィル・ラネリンとテナーサックス奏者ウェンデル・ハリソンによる誇り高き黒JAZZ。

“How Do We End All Of This Madness”“Wife”など名曲揃い。

A Message From the Tribe

Moacir Santos / "Saudade "

2005年01月30日 | JAZZ/FUSION
Moacir Santos / "Saudade "
(JAZZ/BRAZILIAN)
評価:★★★★☆

こちらもセールにて掘りました。ブラジルの名コンポーザーモアシール・サントスがBLUE NOTEに残したラテンJAZZの傑作。いわゆるBLUE NOTEのLA時代のもの。(ロゴが音符みたいなやつの時)

ドラムはハーヴィー・メイスン、ギターはリー・リトナー。って、意外な職人系プレイヤーも参加。ブラジリアンのもつ軽やかさとJAZZの流麗さの理想的融合。cafe apres-midiにも収録されてそうな(されてた?)A-1"Early Mornig Love"から最高。チックコリアの"Returan To Forever"収録の隠れ名曲"What Game Shall We Play Today"のブラジリアン版といった趣の上品なラテンフュージョンJAZZ名曲。

表面だけなぞったエセクラブJAZZには無い本当の意味での洗練さを持った希有な作品。全編通じて流れる上品な香りに本当の意味での洒落っ気を感じてしまいます。ボーカルありの曲も多いのでとっつきにくさも無く自称お洒落さんにはぜひコレを聴いてほしいところです。ホントいい作品。

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Carl Barry&Joanne Barry / "Holding On"

2005年01月23日 | JAZZ/FUSION
Carl Barry&Joanne Barry / "Holding On"
(JAZZ)
評価:★★★☆☆

ギタリストCarl Barryが女性ボーカルのJoanne Barryをむかえて制作した小粋な一枚。再発盤の中古ということでお手ごろ価格にて購入。

疾走感溢れるM-1"Afternoon"なんかはヨーロピアンJAZZの装いを感じさせる佳曲。(ブルックリンの人ですが)ギターのインタープレイも圧巻。タイトル曲でもあるM-2"Holding On"は少しFUSION的な泣きメロウ。ルパンの挿入歌で流れてそうな感じです。

キラーチューンは無いけれども安心して聴ける作品ですが、何回も聴くかといわれるとどうでしょうか?でもベースラインとかカッコイイのでサンプリングソースとして使えるところが密かにあったりします。

■Monica Zetterlund・Bill Evans / "Waltz For・・・

2004年12月26日 | JAZZ/FUSION
Monica Zetterlund・Bill Evans / "Waltz For Debby"
(JAZZ VOCAL)
評価:★★★☆☆

cafe apres-midiやサバビ周辺からも評価の高いスウェーデンの歌姫モニカ・ゼターラウウンドがJAZZ史に残る名ピアニストビル・エヴァンスと共に吹き込んだ名作。

しっとりとしたコテコテのJAZZボーカルものですがタイトル曲"Waltz for Debby"がとにかく美しいです。ビル・エヴァンス本人が弾いてるから当たり前かもしれませんがオリジナルバージョンに負けず劣らずのミッドナイト系JAZZボーカル最高峰。オリジナルバージョンより短めのアレンジですがついリピートして聴いてしまいます。

全体的にいわゆる親父JAZZ系なので小洒落たカフェミュージックってわけではなく、どちらかというとJAZZ喫茶「ゆり」とかでかかってそうな雰囲気。

ワルツ・フォー・デビー+6