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+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

Nicola Conte / "Other Directions"

2004年12月13日 | JAZZ/FUSION
Nicola Conte / "Other Directions"
(JAZZ/LOUNGE)
評価:★★★☆☆

SchemaのA&R、そして自身の作品のイメージを完全に払拭した正真正銘のJAZZアルバム。AS ONEやre jazzシリーズなど60-70's JAZZへの回帰の流れの中ほぼ全編生楽器による演奏で構成された高級感溢れるサロンJAZZ。CDはBLUE NOTEからリリース。

フロアでしか機能しないものではなく普遍性に満ちた大人のJAZZ作品ですがFPMとかFREE TEMPOとかがお好みの人には少し渋すぎ?

ブロッサム・ディアリーを彷彿とさせる女性ボーカルも多くの曲に参加。HERVERDのBodyly Functionsとは異なるやり方でまっこうからJAZZと向き合った大作であるのは間違いないですが、もう少し遊び心というかクラブミュージックの持つ快楽性もあったりするとストライク間違いなしなのですが。とにかくムーディでアダルティな作品ですわ。

アザー・ディレクションズ(CCCD)

Mix By Mitsu The Beats / "Blue Impressions・・・

2004年11月29日 | JAZZ/FUSION
Mix By Mitsu The Beats / "Blue Impressions BlueNote"
(JAZZ/MIX-CD)
評価:★★★★☆

最近なぜかMIXものをよく聴くんですが昨年ブレイクのMitsu The BeatsがBLUE NOTE音源だけ使用してミックスしたBLUE NOTE65周年記念MIX-CD。

1曲目からYOU THE ROCK "FREE"やMAD LIBネタでお馴染みボビーハッチャーソンのアブストジャズ名曲"Montara"から始まり"Montara(TheRootsRemix)"とつなぎツボ突いてきます。70年代のJAZZ FUNKものやラリーミゼル系が多いのですが随所にボビーハンフリー"NewYorkTimes(DjSpinnaRemix)"なども織り交ぜつつ非常にリスニング向きの構成に仕上げてます。

ソロ作品がこれぞJAZZY HIP-HOPって感じで白羽の矢がたったのかどうか知りませんがネタ掘ってくうちにJAZZ好きになったっスてな感じのお洒落B-BOY流JAZZ。ライムスターのJINみたいなおっさん風(あれはあれで黒くていいんですけど)とはまた違いますね。

ブルー・インプレッションズ-ブルーノート・ミックス・バイ・MITSU THE BEATS

■John Coltrane / "Ballads"

2004年11月07日 | JAZZ/FUSION
John Coltrane / "Ballads"
(JAZZ)
評価:★★★★★

僕の中ではビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」と並ぶメロウジャズの傑作。

中古で3ケタで見つけたので即買い。LPでかなり聴いてたのですが最近はリーマン生活の疲れのせいかCDで音楽聴く割合が増えてきて。(まあレコードが部屋を占領してこれ以上あまり増やせないのもありますが)

今さら内容に触れる必要も無いほどの大名盤なので詳細は割愛しますがタイトル通り甘く美しい珠玉のバラード集。コルトレーンと言えばコレを挙げる人も多いのもうなずけるジャンル越えの一枚。ほんとコルトレーンの演奏は深いわー。なんつーか聖人だねこの人。

バラード

Walter Strerath / "Fly To Brazil"

2004年10月30日 | JAZZ/FUSION
Walter Strerath / "Fly To Brazil"
(JAZZ)
評価:★★★☆☆

澤野工房発のヴァルター・シュトラートのボッサ・ピアノ・トリオが残したジャーマンボッサジャズ名盤。別テイク4曲を追加収録してのCD化。

いわゆるボッサジャズと言ってもゲッツ・ジルベルト的なのりでは無くどちらかというとSABA/MPSあたりにも通ずる正当なヨーロピアンジャズ。“コン・アルマ”“枯葉”などスタンダードものもやってるし上質な高級サロンジャズといったとこでしょうか。

中でもタイトル曲のM-9 "Fly To Brazil"が素晴らしいです。流麗なピアノの調べがどこか悲しげでとても美しい曲です。CDのみ収録の別テイクも良。

DJユースなクラブジャズやカフェ系のボッサとはまた違う大人向けのド渋な作品。これはわりと聴きこみそうな予感です。

V・A / "Blue Note For Cafe Apres-midi "

2004年10月27日 | JAZZ/FUSION
V・A / "Blue Note For Cafe Apres-midi"
(JAZZ/BLUE NOTE)
評価:★★★☆☆

橋本徹(SUBURBIA) コンパイルのアプレミディミーツBLUE NOTE。
以前もFREE SOUL盤でBLUE NOTE音源だけのCDが出てましたがそん時みたいにスカイハイ、ラリーミゼルばかりではなかったけど全体的な感想としては「うーん普通?」って感じ。
まったり系の小洒落たJAZZでももっとSUBURBIA全開のロマンチック系を期待してただけに意外と親父JAZZよりでJAZZの流れる創作和風居酒屋にいるような気分になりました。

悪くはないんですがこの手のコンピ、特にSUBURBIAがらみのは「えーこのアルバムにこんないい曲入ってたっけ?」というようなキラーチューンが2・3曲は入っていてそれだけで買ってえがったーと思うことが多かったので今回少し残念ですね。

しかしファラオ・サンダースのカヴァーも素晴らしいジョン・コルトレーン不朽の名演M-7"Moments Notice"をチョイスしてるあたりはさすがです。

ブルーノート・フォー・カフェ・アプレミディ