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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■BILL EVANS / "Waltz for Debby"

2005年11月09日 | JAZZ/FUSION
Waltz for Debby

BILL EVANS / "Waltz for Debby"
(JAZZ)
評価:★★★★★

ビル・エヴァンス・トリオが61年にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した際の歴史的ライヴ録音でもありJAZZ親父からカフェ男までみんな大好きなこの作品。

なんと言っても数々のカヴァーが存在するもいまだオリジナルを誰も超えることが出来ないJAZZ史上に残るクラシックM-2「Waltz for Debby」が素晴らしすぎます。タイトルどうりエヴァンスの兄娘デビイのために書かれたワルツ。ピアノだけで始まりベースとドラムが入ってくる出だしは鳥肌モノです。これほどの名演に説明は要りません。

またライブ録音ならではの客のフォークをカチャカチャ鳴らす音がこれまたいい具合に臨場感を出しています。この名演を目の前に飯を食ってるなんて贅沢すぎだろ~オイ!目をつむり目の前でトリオが演奏している様子を思い浮かべて聴くべし。

Waltz for Debby

■Deodato (Eumir Deodato) / "Prelude"

2005年06月08日 | JAZZ/FUSION
Prelude

Deodato (Eumir Deodato) / "Prelude"
(FUSION/POPS)
評価:★★★☆☆

デオダート最大のヒット作にしてエサ箱レコ代表の今作。CTI盤です。もち納得の3ケタ前半で購入。

「ツァトゥストラはかく語りき」(ボブサップの入場テーマのアレ)をフュージョン・ロック的なアレンジで再構築した曲が有名すぎるこの作品。ともすると大げさな感じを受けますが今聴くとそれもまた新鮮。

ブラジルのクインシーとも呼ばれたデオダート独特の壮大でロマンチックなフュージョン大作。やたらテクを前面に押し出したギターもご愛嬌ということで。

あなどれないのがB-3にブレイクビーター必聴のドラムブレイクスを収録。思わず抜きたくなること間違いなし。でもすでに誰か使ってそうだよなーとか思いつつ。

ツァラトゥストラはかく語りき

■PHAROAH SANDERS / "KARMA"

2005年04月30日 | JAZZ/FUSION
カーマ

PHAROAH SANDERS / "KARMA"
(SPIRITUAL JAZZ)
評価:★★★★★

IMPULSE時代のファラオを代表する作品にしてスピリチュアルジャズの金字塔。オリジナル盤をついに入手しました。

コルトレーンの精神を受け継ぎながらも独特の世界観へ突入してゆくこの時期のファラオは神がかり的。

なんと言ってもこの作品はA面まるまるの1曲約20分に及ぶ珠玉のメロディアス・ジャズ・アンサンブル『THE CREATOR HAS A MASTER PLAN』に尽きます。『Hum-Allah-Hum-Allah-Hum Allah』と並ぶファラオのメロウサイド屈指の名曲。

レオン・トーマスの牧歌的で幽玄な歌声もこの曲における大事な要素、長尺の曲ながら長さを感じさせるどころかより深い所へと連れて行ってくれます。初めて聴いた時はマジやられたね。ほんとファラオとの出会いがなければJAZZという音楽をここまで好きになることもなかったかも知れません。

カーマ

■PHAROAH SANDERS QUARTET / "BALLADS WITH LOVE"

2005年04月17日 | JAZZ/FUSION
愛のバラード

PHAROAH SANDERS QUARTET / "BALLADS WITH LOVE"
(SPIRITUAL JAZZ)
評価::★★★★☆

黙って聴かされたら「あっコルトレーンね」と言ってしまいそうな幕開け。92年にNYで録音された邦題「愛のバラード」。言うまでもなくコルトレーン「BALLADS」へのオマージュ。

ワンホーンのカルテット編成と言いモダール期のコルトレーンカルテットを意識しているのであろう。中でもA-2"Too YoungTo Go Steady"(「BALLADS」に収録)の演奏なんかはその場にコルトレーンはいなくてもファラオが自身とコルトレーンの2役をこなしているかのような美しいジャズバラード。

晩年のコルトレーングループの中心として同じテナーサックスを担当しその精神を共有していたファラオだからこそ成し得た名演。インパルス時代のようなもろなスピジャズではなく至高のモダールジャズとして聴く価値がある作品。

しかしファラオのサックスは言葉は持たずともなぜこんなにも雄弁に語りかけてくるのでしょうか。

愛のバラード

■PENNY GOODWIN / "PORTRAIT OF A GEMINI"

2005年04月10日 | JAZZ/FUSION
PENNY GOODWIN / "PORTRAIT OF A GEMINI"
(JAZZ VOCAL/RARE GROOVE)
評価:★★★☆☆

昨年リイシューされて気になっていた作品ですがそのうち中古で安く買えるやろとおもっていたら先日本山バナナで発見しゲット。

ジャズシンガー"ペニー・グッドウィン"が74年に残した幻の傑作としてオリジナルは半端無く高いらしいのですが「レア盤=値段が高い=内容も良い」なんてことは無いとと思っているのでコレクターでない僕はこういうのはなるべく安く掘れるとうれすぃ。

けっこうカヴァー曲とか多いのですが基本的にはマリーナ・ショウみたいな少しSOUL寄りのJAZZ VOCAL作品。でもハッキリ言ってB-3のマーヴィン・ゲイの名曲"ホワッツ・ゴーイン・オン"のカヴァーしか聴いてません。って言うかその曲がダントツで良い!原曲とはまた違うジャジーで洗練されたアレンジが最高。いわゆるFREE SOUL系のツボ間違いなしな曲。