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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

情報デザインの教室

2011年10月10日 | BOOK/MAGAZINE

情報デザインというコトバ自体は聞いたことはあるけれどそれをしっかりと定義して言語化しろと言われてしまうとちょっとぼんやりとしてしまう。それは「情報をデザインする」という行為そのものが抽象的であり適応範囲がすごく広いから。

本著は認知科学的アプローチでデザインを解いた名著ドノルド・ノーマンの「誰のためのデザイン」の流れを汲む内容で情報デザインを体系的にまとめた一冊。webやタッチスクリーンなどインタラクションやフィジカルコンピューティングが関係する分野の人に最適な内容。

情報デザインの概念からユーザー調査や評価手法など具体的な事例を写真やイラストをふんだんに使ってまとめられている。

また日本のその分野では著名な浅野教授やリコーなど複数の専門化による共著なので上述のドノルド・ノーマンのものより読みやすいかなと。これからの時代ユーザーエクスペリエンスなど体験をデザインする能力はデザイナーにとって重要になってくるので読み込もうと思う。

情報デザインの教室 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法

グラフィックデザインの入口 / 柿木原 政広・林 規章・水野 学

2011年08月16日 | BOOK/MAGAZINE
グラフィックデザインの入口 / 柿木原 政広・林 規章・水野 学

自分自身は現在広告代理店でもなくweb制作のプロダクションでもなく事業主側の社内ベンチャー的なインターネットビジネス/マーケティングの部門で自社サービスの情報設計やUIデザインやPDCAサイクルを回すための効果測定とか何でも屋というか中途半端というか悶々としつつもwebを起点とした事に携わっているのですが、納期やら予算の関係で外注できないものは紙モノもこなしたりしてます。

社内用ではあるのですがB2サイズのポスターを作るという業務があり、たまたま同時期に読んでいたこの本の中でハッとする箇所がありました。

この本自体はドラフトとかグッドデザインカンパニーとかまあ広告デザインの業界で知らない人はいないだろうクリエイティブエージェンシー所属の柿木原 政広・林 規章・水野 学の三者の共著で、それこそ宮田織、大貫卓也、仲條正義とか大御所から森本千絵さんや野田凪(故人)などクリエーターとの対談をまとめたもの。

その中で佐藤可士和氏が「自分以外の仕事で気になった仕事は?」と聞かれて「突然聞かれると思い出せない。それぐらい広告は記憶に残らない」「電車の中吊り広告で見るのは週刊誌の見出しくらい、だからそれぐらい見られないものをどうやって見せるかが大事」みたいなことを言っていてwebでも何でも同じだなと目から鱗と言うか結構刺さった。

だからこそポスターなんかは余計シンプルにこのポスターは何が言いたいのか、通りがかりに足を止めてもらえるのかをしっかり考えないといかんなと思ったり。またもっともっとアートではなく広告や商業デザインということに頭とか手とか時間を費やすように生きなければ自分が劣化してしまうような焦りも感じ。少し前の本ですが技術書では無いので今読んでも得るものはあるかな。Amazonのマーケットプレイスで割と安く買えます。

グラフィックデザインの入口
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最近のマンガ購入履歴

2011年07月04日 | BOOK/MAGAZINE
連載モノはどんどん数が増えていくので、収納も考えてかなり厳選して購入しているのですが、ハンターを筆頭に新刊ラッシュ。というわけでマンガばかり読んでるこの頃。疲れて帰ってきてからさらにビジネス書やライフハック系を読む方々には頭が下がります。

が、僕は大切なことはほとんどマンガと小説から教わっています!!マンガも小説も読まずビジネス書や自己啓発本ばかり読んでる人は時にユーモアに欠けるという勝手な偏見もあります。まあイチ個人の意見なので。


■HUNTER×HUNTER 28 / 冨樫 義博
まさに待望!!!相変わらず異常なまでの緊張感。王対ネテロ会長戦の顛末は少年誌で描いていいのかよという感じだが、これも富樫だから許されるのか。既に4~5回ほど読み返してます。伏線の回収とかどうでもいいので幽幽白書みたいには終わらないでくれ先生!

HUNTER×HUNTER 28 (ジャンプコミックス)
冨樫 義博 集英社 (2011-07-04)



■大奥 第7 / よしなが ふみ
こちらも休載から久々の新巻。家綱編が秀逸だっただけに少しテンション落ちたか。そろそろ物語も終焉に向かいそうな空気なので次巻以降に期待!

大奥 第7巻 (ジェッツコミックス)
よしなが ふみ 白泉社 (2011-06-28)


■ちはやふる(13)/ 末次 由紀
百人一首という題材をここまで胸熱のスポ根ものとして描ける熱量は相変わらず。マインド的にはスラムダンクの影響も感じなくもないですが、逢坂恵夢との対局でのちはやの肩に手を乗せる原田先生のシーンは「はじめの一歩」の鷹村と鴨川会長を髣髴とさせる名シーン。熱いです。

ちはやふる(13) (Be・Loveコミックス)
末次 由紀 講談社 (2011-06-13)


舞姫(テレプシコーラ) / 山岸 凉子 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)"

2011年06月03日 | BOOK/MAGAZINE


舞姫(テレプシコーラ) / 山岸 凉子

前から気になっていた作品だったのですが、Twitterで野網君@noamishunに薦められたのがトリガーになり(何がキッカケになるかわらんね)読み始めたら第1部全10巻と第2部全5巻を一気に大人買い。

バレエ(踊るほう)教室を営む母のもとで英才教育を受ける姉妹。才能溢れる姉と感受性豊かで気弱な妹。そこに極貧で不幸な家庭環境にいながら尋常ならざる天才少女が現れ・・・

とまああらすじはともかくバレエを通じて描かれる少年少女達の厳しすぎる現実と美しさ崇高なる魂。第2部では第1部での伏線の回収もあってベテラン作家の描き上げた練り込まれたプロットと表現。本当に素晴らしい作品でした。

最後に第1部の最終巻である10巻を読み終わる前に絶対にAmazonのレビューやWikipediaなど見ないでください!ネタバレしてるので!(特にWikioediaはFUCK!)

追記:
家の奥さんは元々ローザンヌとかTVで観てたくらいなので自分よりハマって山岸先生の過去作品「アラベスク」まで読み出す始末(笑)

★大人買いの価値あり



デザインのへそ デザインの基礎体力を上げる50の仕事術/矢野りん著

2011年02月10日 | BOOK/MAGAZINE
デザインのへそ デザインの基礎体力を上げる50の仕事術
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デザインのへそ -デザインの基礎体力を上げる50の仕事術- / 矢野りん著

なんどかweb系のセミナーなどでも話を聞いたことがあり、他の著書も持っている矢野りん氏のコレ。スキル習得系のハウツー本でも無いし、高尚なデザイン理論を語っている本でもない。デザインという恐ろしく曖昧で解釈次第でどうとでも広げられる領域における本当に小さな種(たね)というか、それこそ「へそ」と言うか、デザイン考えをめぐらすちょっとしたきっかけというか。

紙であれwebであれプロダクトであれデザインという職域にチラッとでも絡んだ人ならおそらく意識的にであれ無意識であれ感覚的に触れたことのあるシーンの断片が50の項目にまとめてあります。

独特のシニカルな文章と注釈がとても面白くて、デザインに対して感覚ではなくロジカルに取り組むためのちょっとしたヒントが多くてかなり楽しめた。コラムともまた違うんですが読みやすいし、ナレッジワーカーを気取るためにもとても役立ちます(謎)

デザインのへそ デザインの基礎体力を上げる50の仕事術