ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、フォレスト・ガンプを(何度も)見る

2008年02月23日 | お気に入りの本・映画・アート
 心配事があったりして、気持ちがもやもやしている時、『フォレスト・ガンプ』をよく見る。今まで何回見ただろう? もしかしたら二〇回以上かもしれない。
 この映画のいいところは、まさに『人生』を描いているところだと思う。不公平であるが、自分で切り開く余地のある人生、予想もつかないことが起こり、道が変わっていく人生、会いたい人と会えなかったり、ひょんなところでまたその人に会えたりする人生…。いいことと悪いことが波のように訪れる人生、運命を呪うときと運命を受け入れるときがある人生。人生のいろいろなエッセンスがこの映画には注ぎ込まれている。
 名作の証左であろう。前から好きだったシーンはダン隊長が、ガンプの海老採り船の嵐を経て、晴れた船上で『神様』と仲直りするシーンだった。心が開放されてすがすがしくなる場面で、思わずこちらも笑みがこぼれてしまう。
 去年ぐらい見たときに印象に残ったシーンは、恋人ジェニーが去っていった後、ガンプが走り始めるエピソードだ。過去を捨てるためにただひたすら走り続けるガンプの姿に、私は何かを教えられた気がした。たぶんその時の私に必要だったものなのだろう。
 たくさんの逸話が盛り込まれており、人生をモザイクのように全体的に構築していく。随所に笑えるところもあり、楽しい映画だ。いつも見て失笑するシーンがある。ガンプが卓球をする場面である。これは、卓球をやっている人が見たら必ず笑うと思う。実際に、このシーン、息子と見ていると顔を見合わせて笑ってしまう。めちゃくちゃなフォームにである。でもまあ、映画的にはマッチしている。
 感動する場面も多々ある。たとえばジェニーが何十年ぶりかで、自分が生まれた家をたまたま訪れて、怒りと悔しさがこみ上げてきて、建物に石を投げつけるシーンである。自分の生い立ちに関するもっとも、『傷つけられた』事物に怒りと悔しさが爆発してしまうところだ。思わず、見ていると目頭が熱くなる。
 またガンプの母の息子を思う愛情と強さ、そしてきれいごとだけではすまないところをパワーで突き進む、たくましさも描かれており、すばらしいと思う。どろどろしたものも内包するのが人生だろう。苦しくとも悲観的には決してならない。いつも希望をもっている。さまざまな深読みが出来る映画で、お気に入りである。
 それにしても人生は難しい。難しいが面白い。面白いが悩む。悩むが笑うときもある。不思議なものだ。
 …人生っていったい、なんなのだろう?

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