ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

休日の本棚ルーレット…2

2010年11月03日 | お気に入りの本・映画・アート
 今日は祝日で仕事は休みだった。朝、ゆっくり寝ていようかなと思ったが、子供の学校に行かなくてはいけないのを思い出して、七時半ごろに起きた。
 午前中は、中学校で部活の練習相手をした。このあいだの日曜日も行ったので、こどもたちも少しは慣れたようだ。
 心地よい汗を書いて、愛車の自転車ジーニーで鼻歌を歌いながら、家に帰る。
 昼ごはんを食べたあとは、例によって昼寝だ。中年のおじさんには、半日の練習相手の運動量はかなりのものなのである。
 二時間ほど、息子の部屋のベッドで睡眠をとっていると、部屋の持ち主が入ってきて、叩き出された。
 もうすこし寝かせてくれよ。
 その後、自分の部屋の整理などをしてから、犬の散歩に行った。二、三週間か、一か月に一度ぐらいしか、散歩に連れて行ってやらないのだが(私は)、だからこそか、連れて行ってやると言ったときの喜びようはすごい(笑)。

 さて、そのような静かな一日を過ごしたため、南日本海人、この記事のネタがない。
 というわけで、このあいだ、こんな時のためにと発明した、本棚ルーレットを行った。目をつぶって、本棚に行き、手を伸ばして、取る。
 じゃーん! 『へミングウェイ短編集2』だ。おお、へミングウェイか。実は、今日は本を取るときに少しずるをした。つかんだのが、分厚いものだったので、その隣の本をつかみ直したのだ。てっきり、最初につかんだのが、アーサー・ヘイリーだと思ったのだが。初めにつかんだのは、同じくヘミングウェイの『われらの時代・男だけの世界、へミングウェイ全短編』というものだった。そして録り直したのが、『短編集2』…結局、今日はヘミングウェイだったのだ。

 へミングウェイは、私が中学生の時、作家の筒井康隆に影響されて読み始めた。感情を排した硬質で短かい文体で、いかにも男っぽい。そしてロマンがある。
 中学生の時は、名作『老人と海』で感想文を書いた。漁師の老人と、大魚との格闘、そしてさらにそのあとの壮絶な戦いを描いた作品で乾いた叙情というようなものを強く感じたものだ。
 さて、この短編集だが、この中では、『身を横たえて』が一番好きだ。戦地で眠りにつきながら、幼いころの故郷での川の魚釣りを静かに想像する主人公が、かなり感情移入できる。
 故郷の川の釣りのポイントポイントを細かく覚えているところが、とても共鳴を感じるのだ。男の子はこうなのだ!
 『清潔な明るい店』の酒場での一シーンも、カラっとした短編だが、ひかれる。昔は、酒場とはこんな感じのところなのか、と子供ながらに想像していた。だが、こんな酒場は、日本にはない(笑)。
 やはりヘミングウェイはすごいな。いつ読んでも新鮮だ。よい小説は、古びない。たぶん、それが「本物」ということなんだろうな。

 うーむ、いかん、ヘミングウェイが本格的に読み返したくなってきたぞ。
 読書週間だから、それもよいかのう。

 そういえば、お役目をいただいている、読書感想文の審査の下読みもそろそろ始めなくてはいけない。ずいぶん前に、原稿の封筒をもらっている。
 そろそろ審査会の日程も連絡があるだろう。一週間は余裕があるかな。

 のんびりしている場合ではなかった。
 働け働け。動け動け。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。