このところ、ストレスがたまっていて、早く休みにならないかなあと思っていたところに、やっとこの二連休である。絶対に家から出ないぞと、心に決めたこの二日間は、犬の散歩とレンタルDVDの返却を除いて、家の敷地から出なかった。
一日目は寒かった。天気も最初はどうかなという感じであったが、だんだん晴れてまあまあの日和になった。気温は低かったが。なので、予定通り、スモモの木に寒肥やりをした。といっても、たった二本のそれも二メートルほどの木の寒肥であるから、知れている。作業時間、三〇分というところであろうか。それでも、前からやりたくてたまらなかったことなので、ほっとした。
やることをやったので、気持ちは楽になって、あとは日ごろかまってやっていない、うちの犬の散歩やら餌やりやら。犬はよほど嬉しかったのか、三回も大のほうを行った。ははは…。
夜はビールを飲んで、子どもと例によって不公平な将棋(どんな不公平なものかは、以前のブログ『南日本海人、不平等な勝負に挑む』を参照ください)を一局やって早めに寝た。
二日目は、また犬の散歩から始まった。天気もよく、あたたかかったので、一時間以上も近所を歩き回った。犬も喜んで、普段行かないルートまで足を伸ばしていた。
犬の散歩から帰ると我が家の広大な四坪の庭や畑を見て回った。犬を連れて、日向ぼっこがてら、庭を眺めていると、なんとメジロの集団がどこからかやってきた。ぴーぴーとかわいらしい。
私は、メジロを警戒させないように、角材を切ったもののベンチに腰を下ろし、犬の手綱を持っていた。犬は嬉しそうにはしゃぎながら、畑に入っては、まいてあった炭をくわえてきて、がじがじと気持ちよさそうにかじっていた。ミネラルでもあるのだろうか、それとも歯磨きか。
雑草が少し目についたので、草むしりを始めたら、もう止まらなかった。最後には、前から気になっていた昔植わっていた杉の木の切り株を掘って撤去してやろうと思い立ち、実行に移した。
これがこれが、なかなか手ごわい。地上に出ている部分は五〇センチほど、直径二五センチから三〇センチほどの切り株であるが、根を張っている。ぐらぐら動きはするのだが、それ以上はまったく動かない。
鍬を持ち出し、スコップを持ち出し、バールを持ち出し、大ハンマーを持ち出し、のこぎりを持ち出し、作業は一時間以上にわたった。それでも切り株はいうことをきかない。よしこうなったら、あれだ! 人間の英知というものを見せてやる、と切り株にわけのわからない対抗意識をむき出しにして、私はついに秘密兵器を持ち出した。
ジャッキである。車のタイヤを替えるときに使うあれである。私自身は非力であるが、このジャッキという道具、そういう人のためにあるといえるようなアイテムなのである。まわりを掘った木の切り株の横にこのジャッキを設置し、じわじわと切り株を締め上げる(実際は押しているのだが)。よしよし、これにはかなわないわなあ、はっはっはっは。一箇所にかけて、木をこね、またもう別の箇所、そして、三箇所めのジャッキアップで、切り株はギブアップであった。
はっはっは、参ったか、切り株野郎、人間の英知を思い知ったか、と馬鹿のように気分を高揚させて、私は勝利宣言をし、近所のコンビニに祝勝のビールを買いにいったわけである。
というわけで今、勝利の美酒(ビールはエビスである)をストローでいただきながら、二日間の癒しの二連休の記事を書いているところである。ありがたいことだ、こうして土と植木と犬の世話で時間を過ごすことができるなんて。
かくいういきさつで、私の心は大地によって癒されたのであった。
一日目は寒かった。天気も最初はどうかなという感じであったが、だんだん晴れてまあまあの日和になった。気温は低かったが。なので、予定通り、スモモの木に寒肥やりをした。といっても、たった二本のそれも二メートルほどの木の寒肥であるから、知れている。作業時間、三〇分というところであろうか。それでも、前からやりたくてたまらなかったことなので、ほっとした。
やることをやったので、気持ちは楽になって、あとは日ごろかまってやっていない、うちの犬の散歩やら餌やりやら。犬はよほど嬉しかったのか、三回も大のほうを行った。ははは…。
夜はビールを飲んで、子どもと例によって不公平な将棋(どんな不公平なものかは、以前のブログ『南日本海人、不平等な勝負に挑む』を参照ください)を一局やって早めに寝た。
二日目は、また犬の散歩から始まった。天気もよく、あたたかかったので、一時間以上も近所を歩き回った。犬も喜んで、普段行かないルートまで足を伸ばしていた。
犬の散歩から帰ると我が家の広大な四坪の庭や畑を見て回った。犬を連れて、日向ぼっこがてら、庭を眺めていると、なんとメジロの集団がどこからかやってきた。ぴーぴーとかわいらしい。
私は、メジロを警戒させないように、角材を切ったもののベンチに腰を下ろし、犬の手綱を持っていた。犬は嬉しそうにはしゃぎながら、畑に入っては、まいてあった炭をくわえてきて、がじがじと気持ちよさそうにかじっていた。ミネラルでもあるのだろうか、それとも歯磨きか。
雑草が少し目についたので、草むしりを始めたら、もう止まらなかった。最後には、前から気になっていた昔植わっていた杉の木の切り株を掘って撤去してやろうと思い立ち、実行に移した。
これがこれが、なかなか手ごわい。地上に出ている部分は五〇センチほど、直径二五センチから三〇センチほどの切り株であるが、根を張っている。ぐらぐら動きはするのだが、それ以上はまったく動かない。
鍬を持ち出し、スコップを持ち出し、バールを持ち出し、大ハンマーを持ち出し、のこぎりを持ち出し、作業は一時間以上にわたった。それでも切り株はいうことをきかない。よしこうなったら、あれだ! 人間の英知というものを見せてやる、と切り株にわけのわからない対抗意識をむき出しにして、私はついに秘密兵器を持ち出した。
ジャッキである。車のタイヤを替えるときに使うあれである。私自身は非力であるが、このジャッキという道具、そういう人のためにあるといえるようなアイテムなのである。まわりを掘った木の切り株の横にこのジャッキを設置し、じわじわと切り株を締め上げる(実際は押しているのだが)。よしよし、これにはかなわないわなあ、はっはっはっは。一箇所にかけて、木をこね、またもう別の箇所、そして、三箇所めのジャッキアップで、切り株はギブアップであった。
はっはっは、参ったか、切り株野郎、人間の英知を思い知ったか、と馬鹿のように気分を高揚させて、私は勝利宣言をし、近所のコンビニに祝勝のビールを買いにいったわけである。
というわけで今、勝利の美酒(ビールはエビスである)をストローでいただきながら、二日間の癒しの二連休の記事を書いているところである。ありがたいことだ、こうして土と植木と犬の世話で時間を過ごすことができるなんて。
かくいういきさつで、私の心は大地によって癒されたのであった。