なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

エノキも倒れた!~京都府立植物園・台風の爪あと

2018-09-18 05:32:47 | 植物
今日から宇治川散歩の投稿をする予定でしたが、
Yasuさんがご心配されていましたので、取り急ぎ京都府立植物園の様子を投稿することにしました。

覚悟はしていましたが、昨年10月の台風を超える、今回の台風21号の被害状況を目の当たりにし、言葉を失いました。
いたるところに、黄色い「立ち入り禁止」のテープ。
おそらく休みなく作業されたおかげで、メインの園路はほとんど通行に支障のないよう片付けられていましたが、
少し樹林を覗くと、切り株や先が折れた木々、根っこを持ち上げて倒れている木など多数。
少しハードな写真が続きますが、ありのままの姿をいくつか選んで載せていきます。

アキニレのベンチの後ろには倒木多数。でもこれは序の口。




生態園に続く水路脇には根っこを持ち上げて倒れたトウカエデ。
よく見ると、奥の方にさらに大きな木が倒れています。




奥の木を確認するため、園路を進むと、なんとエノキの巨木が倒れていました。
台風の雨で地盤が緩んでいたせいもあるのでしょうか。




上のほうは衝撃で幹が裂けています。




回り込んで生態園の通路に入ると、このエノキがとうせんぼしていました。



根元を見ると、さっき見た根っこの裏側。



ありえない光景にしばし呆然。



幹の隙間からコサギが見えます。この先は通行止めになっているので、くつろいだ様子。
少しだけ和みました。
そうそう、鳥の声もにぎやかに聞こえていましたよ。




この木のある場所は、よく投稿したオニシバリのある場所の近く。
オニシバリは今ナツボウズの名の通り葉がありませんが、新芽が少し顔を出していました。



同じ場所の12月の様子。後ろに池がありますが、同じ場所と思えません。



可哀想すぎて、苔むした太い幹を思わず抱きしめてしまいました。
これ、見上げた写真じゃないんですよ。



幹にはノキシノブがつき、まだ青々した葉と実を付けています。

 


植物生態園の園路はあちこちで通行止め。



 

湿地ゾーンの中心にある池に大きなネムノキの枝が落ちていました。
陸側は倒木だらけで何がなんだか分かりません。
やはりこの辺りは地面がやわらかかったのでしょう。

 


ちなみに一昨年6月に撮った美しい光景。

          


池の畔のフジバカマ、これから盛りなのにバタバタ倒れていました。

          

でも花はしっかり咲いてきています。草本は立ち直りが早いです。




湿地ゾーンをさらに進むと、倒木はないものの折れた枝や、落ちた葉などで雑然としています。

          

でも、ツリフネソウは変わらぬ美しさで咲いていました。




針葉樹の被害は大きく、いたるところでこのような光景を見かけました。

          

鎮魂のように、あちこちに咲き始めていた彼岸花。
白花も咲いていました。




エノキ、在りし日の姿。
同じ木ではないかもしれませんが、このような感じで堂々と立っていました。


(2016年9月9日植物生態園横で撮影)


それにしても想像を超える被害、これを片付ける方々のご苦労を思うと、胸が痛みます。
連休最終日、芝生広場や、遊具のある広場では、いつものように親子連れの賑やかな声が聞こえていたのが救いでした。




コメント (26)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする