なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

可愛いマメ科たち~宇治川下流散歩(2)

2018-09-20 05:53:14 | 植物
宇治川下流散歩の第二弾はマメ科です。
秋の河原は蝶形のマメ科の花盛り♪

大好きなこの花も咲き始めていました。
見事な盗っ人顔、アレチヌスビトハギです。
ご多分にもれず、こちらも北米原産の帰化植物。
ピンク色が可愛いです。



本当は顔が盗っ人なのではなく、実の様子が盗っ人の足跡みたいだからだそうです。
まだ実はできていませんでしたが、実は引っ付き虫になります。
かなり粘着力が強力で、一度Gパンやセーターなどにくっ付くと一粒ずつ手で取るしか方法がありません。
ガムテープも無効。前に靴下に付いた実が、数回の洗濯後もくっ付いていたことがありました。



                        

本家のヌスビトハギは在来種ですが、最近ほとんど見かけません。

<参考> ヌスビトハギ


(2018/9/17 京都府立植物園)


河川敷占有面積第一位(多分)のクズ。
少しだけですが、花が咲き始めていました。
花を見つけるより先に、香りで気付きます。



こんな感じのところに咲いていました。
昨日も書きましたが、海外に侵出し、厄介者になっているそうです。
でも砂漠や火山灰の土地の緑化に役立つとも・・・




お次は、メドハギ。


その昔、細い茎を占いの筮竹(ぜいちく)に使ったことから、筮萩(メドギハギ)が訛ってメドハギとなったとか。
(Wikipediaの受け売りです)
今の時期は結構花が咲いているのですが、小さくて地味なので目立ちません。




本日ラストはヤブツルアズキです。



去年はもっと沢山咲いていたのに、今年は一箇所。それも少しだけ咲いていました。
アズキの原種で、ミニサイズの細長い豆の実がなります。




よく似た花に「ノアズキ」があり、花だけではほとんど区別が付きませんが、実がなると一目瞭然。
ヤブツルアズキがアズキ同様、細長い実を付けるのに対して、ノアズキはえんどう豆のように少し幅のある実がなります。

ヤブツルアズキの実(左)と、ノアズキの実(右)

 


いかがでしたでしょうか。
最後に、分かりやすい、アレチヌスビトハギを例にとって、蝶形花の説明を少し。
(自分の記憶のためですので、読み流してくださいね。)



上の大きな2枚の花弁が「旗弁」で、付け根に黄色い蜜標があります。
下の花弁は一見2枚にみえますが、外側の2枚が「翼弁」。
翼弁にはさまれるように2枚の花弁があり、こちらが「竜骨弁」または「舟弁」。中に蕊が入っているそうです。

なるほど~


<メモ>
撮影日:2018年9月16日
撮影場所:宇治川下流
(特に断らない限り)











コメント (10)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする