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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

触りやすい

2020-08-25 21:15:31 | 建物探訪
昨日、宮崎建築さんと高橋良彰建築研究所さんのコラボ物件を見学させていただきました。

お二方とは実はつながりがあって、実は同じ会社に勤めていた仲間。

しかし、それを知ったのは住学で交流を持ってから。(部署が違っていたり、時期が違っていたので)

その二人がコラボして手がけたお住まいが、私の自宅の近所で完成したという事で、

チャリで伺って来ました。

見学させていただいて何を感じたかというと、意匠的な思想の源流が同じだけあって、モノの寸法に対する感性がとても似ているなぁって。

ギョーカイ用語では「スケール感」なんて表現することがあるんですけど、

その会社で、「気持ちのいい寸法」っていうのがあるのを知りました。
気持ちのいい寸法とは、見た目のバランスであったり、目線に入ってくる高さであったり、太さや長さ何気に触る高さや長さであったりします。

見学させていただいた建物は、私が今設計している建物とは、見た目も全然違いますが、使われている寸法が私の好みのモノばかり。

好きな寸法ってきっと人によって違うと思うので、オーナーさんと設計者の好きな寸法が近いと打ち合わせもスムーズになるんだろうなという印象ですし、今回の建物は、私の感性に近いというか、さすが源流が同じと感じたわけです。(ちょっとおこがましい表現ですが許してください)

あえて違うところを見つけるとしたら、出隅のアタリが優しいなぁって。(辺りじゃなくて、当たりが)


たぶん、こんな目線で住まいを見てる人いないと思いますが、さらっと角が置いてあるんです。


出隅って、見た目的にも機能的にも表現が難しいと思います。
理由は、目立つから。
狙って目立たせているのか、結果浮いちゃうのかは紙一重。

それがさらっと置いてある。

何気に触りたくなっちゃうし。
手袋しているし、お引き渡し前なので触りませんでしたけど、ご家族はこれを、知らずにいつも触るのかなと思うと「いいなぁ」って思っちゃいました。

現場で触らなかったので、家に帰ってきてからハート君をなでなでして心を整えました。


今日はハート君の11歳の誕生日。

おめでとう!
これからも仲良くしようね。



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