小石川植物園に生えるヒマラヤスギの大木下は夏だと涼しく重なった枝で日が差さないため草も生えてない。
のびのびと枝を伸ばした姿はゆったりとして好きな場所だった。
山小屋のヒマラヤスギは周りの木のため枝が枯れ始めている。
悩んだ末すぐそばに生えるソヨゴの大木を切る決心をした。
大木に対するお詫びと自分の心を落ち着かせるため畑で立派に実っているパッションフルーツを供え自分なりの儀式をしようと持って行った。
なんだか立派な祭壇のようになった。
山小屋に飾っている廣瀬瑛子さんのパッチワーク作品を敷きワラビを飾り箱入りのお菓子の上にパッションフルーツの青い実、下に赤い飴玉。
飾りつけをし、ソヨゴの大木に切ることになった理由を話しているうちに心が落ち着いてきた。
切るソヨゴの大木は双幹のようだが一本は去年切っている。
切る前。
切れているのにチェンソーが挟まった。
切れた上の部分に丸太を当て小槌で叩くとストンと下の段に落ちたが周りの枝で倒れず立ったまんま。
仕方がないのでその状態で枝を切った。
切った枝も落ちることなく周りの枝やツルに絡まり宙ぶらりん。
最後の枝を切った時点で倒れはじめチェンソーが挟まりどうしても外せない。
明日考える事にしてその日はそのまんま帰る。
次の日どうにか完了。
下に転がっている一番大きな丸太は重くて立てかけられず、右側の枝は遊歩道の階段用、次の枝は下へ降りる階段にし、次の2又に切ったのは
椅子シリーズの素材用、左端は屋上に登る橋に使う予定。
切った箇所の周囲71センチ、直径24センチ。
今はソヨゴの大木の陰で枯れたり委縮している枝だがそのうち従来の木姿になってほしい。
屋上側の枝はのびのびと形よく茂り野外教室では素材にしている。
今年は屋上すれすれに大きな実がなっていた。
屋上から見たソヨゴの大木を切ってできた空間。
ヒマラヤスギの枝が伸びる空間になってほしい。
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