”派遣村”という題の本を図書館で借りてきて読み始めると全然イメージが違う。
世界各国でボランティア活動をしている国際派遣のことを読もうと借りた。
いったん読むのをやめたがせっかく借りたのだからと再度読み始めていっきに読んだ。
2008年12月31日から1月5日まで突然解雇され寮を出る羽目になり行くあてもない人やホームレスの人達がとりあえず官公庁が機能するまで寝る場所と食べ物を確保するため日比谷公園に作られたテント村の実行委員会の人、ボランティア、村民、応援の人達が書いた本だ。
年末年始にかなりテレビでは放映されたらしいがテレビのない生活なので知らなかった。
いろんな人達が書いているが村長を勤めた湯浅誠という人の存在が時代を象徴している気がした。
彼は初めは2人で始めたNPO法人サポートセンター・もやいと反貧困ネットワーク事務局長であり100人以上の人を生活保護受給の手助けをした。
戦後すぐエリザベスサンダースホームを作った沢田美喜を思い出した。
いつの時代も弱い立場の人の味方は現れる。
湯浅さんや他の人も書いていたが弱い立場の人はNOがいえないと。
私も東京生活で思い当たる。
店やアパートを明け渡せといわれたらどうしようといつも不安だった。
現実に起こったとき幸いにも意見の主張の仕方を教えてくれた人達がいて25年も花の店”野草(イエツァオ)を営みながらくらせた。
NOという行動を起こすにはとてもエネルギーがいる。
一度「とても苦しいです」といったら「戦いは苦しいものです」といわれた。
東京生活で生きるため身についたNOの生活が抜け切れず現状を受け入れたほうが楽なのに今でもエネルギーが要ることをしている。
この本は労働問題のことが随所に出てくるがほとんど一人で花を売りながら暮らしていた私には理解できない箇所もあるが現代を浮き彫りにした6日間の派遣村出現で何かが変わっていくと思う。
今日図書館へ行くと新刊書の中に湯浅誠さんの本があったので借りてきた。
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