~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

西部劇映画の大傑作!「駅馬車」

2010-09-23 07:31:52 | 映画
今日は祝日なので、私(おじさん)の出番です。
それで、映画日記を書きます。

先日、私が小さい頃、よく西部劇のテレビドラマを見たと書きました。
そして、遊びも西部劇のまねごとをよくしていました。

テレビドラマもいいのですが、映画にも色々いいものがありました。
私が好きな映画は「駅馬車」「シェーン」など。
(これらの西部劇の音楽も良いですよね!)


さて、今回は「駅馬車」。
ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の、最もアメリカの西部劇らしい映画です。

登場人物は、
主役の、脱獄して父と兄弟を殺され敵討ちに向かうリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)。
娼婦ダラス。酔いどれ医者ブーン。騎兵隊大尉の妻(妊婦)ルーシー・マロイー。
酒商人ピーコック。賭博師ハットフィールド。横領して逃げる銀行家ヘンリー・ゲートウッド。
御者のバックと保安官カーリー・ウィルコック。

小さな駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様、まさに社会の縮図を描きつつ、
終盤にはアパッチ襲撃と決闘という二つのクライマックスがある西部劇映画の大傑作です。


私的な話ですが、この映画を観るたびに思い出すのは
中学の頃、英語の先生が、授業中に、突然この「駅馬車」の話を始めたことです。

「小さな駅馬車に色々いわくがある人々が集まり、まさに社会の縮図。
先生が一番好きなのは、酔いどれの医者で、これがすごく味がある。
いい映画だから観なさい」と推薦したのが、妙に心に残っていました。

 
私も大人になり、この映画が大好きになりました。

私が好きな登場人物は、酔いどれの医者と保安官。
何だかんだ言いながらも、お尋ね者の”リンゴ・キッド”が好きなのが分かるのです。

途中、酔いどれ医者ブーンが、本当の医者に戻り、ダラスと一緒に、
ルーシーの赤ちゃんを取り上げる場面があります。
確かに味のある役者です。


そして、私がこの映画で一番好きな場面は、ラスト・シーンです。

お互い好きになったリンゴ・キッドと娼婦ダラスを馬車に乗せて、
”文明から追いやった”と言って(逃がしてやった)
保安官のカーリーが、酔いどれだった医者のドク(ブーン)に、
「一杯おごるよ」・・・ドクは「一杯だけな」・・・と答え、
荒野へ去って行くダラスとリンゴ・キッドの馬車の後姿が映される。
”涙と笑みが自然に出てくる”感動的なラスト・シーンです。


私は、この映画を、レーザーディスクで購入しました。

本編が終わった後、映画評論家淀川長治さん
(東宝映画の宣伝部勤務になって最初に担当した作品だそうです)
が、いろいろこの映画について解説しています。

淀川さんも懐かしいです。


ただ、この映画、原住民(インディアン)に対する差別があるということで、
最近はアメリカでは上映されなくなったとのこと。

そういった人権の問題や反省を認めつつ、この名作はいつまでも残って欲しいと思います。

それからもう一つ。リンゴ・キッドが娼婦ダラスにみせる、レディ・ファーストの精神。
かっこいいです!


「駅馬車」。ハラハラ・ドキドキとともに感動させられる、素晴らしい西部劇映画です!