私(おじさん)の音楽日記です。
このところブラームスの交響曲第1番(通称、ブラ1)を良く聴いています。
ブラームスが作曲した4つの交響曲の内の、最初の交響曲です。
ブラ1は、『のだめカンタービレ』でも、千秋真一が指揮するR☆S(ライジング・スター)オーケストラのデビューコンサートのメイン曲として登場していました。とても感動的でしたね!
私がクラシックをよく聴くようになった頃、このブラームスの交響曲第1番のエピソードとして、
作曲に取り掛かってから21年(23歳で着手し,43歳で完成)かけ、推敲に推敲を重ねて完成した大交響曲だということ。それから、この曲について大指揮者のハンス・フォン・ビューローが、ベートーヴェンの偉大な全9曲の交響曲に続く、第10番の交響曲だと賞賛したということが紹介されていました。
ただ、ブラームスにしたら別人の第10番は無いですよね。でもそれだけベートーヴェンが偉大な作曲家だったと言うことでしょうが..
確かにカッコいい曲です。特に、第4楽章の第1主題(ベートーヴェンの第9番「歓喜の歌」に似ているといわれています)が登場する部分は感動的です。私が指揮者になれたら、こんな曲を指揮してみたいと思いますね(笑)
私のライブラリにも、この曲は何枚もあります。
この曲、音楽イベントでよく演奏される曲なので、ビデオでも何本も録画しています。
でも、今回はLP、CDを中心に紹介したいと思います。
まず、レコード(LP)です。
【1】ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団(1959年録音)
ベートーヴェンの「運命」やシューベルトの「未完成」で、ブルーノ・ワルターさんが好きになったと紹介しましたが、そのブルーノ・ワルターさんの輸入盤LP(ブラームスの全交響曲の4枚)を、秋葉原のレコード屋さんで買いました。(若い頃、秋葉原に出かけてレコード屋さんを歩き回るのは、結構楽しいものでした)
でも、この輸入レコードは盤面が粗くて雑音が多く、結局、国内盤(4曲とも)に買い換えるはめになってしいました。それ以来、LPでは輸入盤を購入していません。(CDになってからは輸入盤も数多く購入しています)
【2】ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1963年録音)
これも、秋葉原で全集(4枚組)で買いました。
それから、FM放送からダビングしたカセットテープ(今はCD-R)としては、次のものです。
【3】カール・ベーム指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1959年録音)
これは、まさにブラ1といえるもの。よく”いぶし銀”と言われますが、言葉どおりの渋い演奏です。
【4】シャルル・ミュンシュ指揮/パリ管弦楽団(1968年録音)
これは、熱演ですね。ミュンシュさんの演奏では、同時期の「ベルリオーズの幻想交響曲」も名演です。
次に、CDです。
【5】レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1981年録音)
このころまでのバーンスタインさんは素敵でした。若い頃は、『のだめカンタービレ』に登場する片平みたいに指揮台の上で、跳び上がる指揮をしていました。でも、晩年は、非常に重苦しい演奏をしていたように思います。(晩年の演奏は評判が良いのですが、私はちょっと引いてしまいました。)
【6】ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団(1959年録音)
ほっとする演奏が欲しくてLPと同じものをCDでも購入しました。
【7】ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/北西ドイツ放送交響楽団(1951年録音)
【8】ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952年録音)
【9】ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1952年録音)
一時、フルトヴェングラーさんに凝り、購入しました。フルトヴェングラーさんの演奏は、ベートーヴェンそれからブラームスに、その本領を発揮していると思います。素晴らしい盛り上がりです。
ところで、クラシックが好きな人はCD等をどんどん購入してしまう傾向があるようです。
私は、いわゆる名曲といわれている曲について、いろいろな人が演奏しているものを聴き(集め)たいタイプです。
その他に、ある特定の曲について、出版された全てのCDを収集したいという人がいたり、
ある指揮者や演奏家のCDを全て集めたいという人などもいます。
いずれにしても、金が掛かることになります。
私がフルトヴェングラーさんに凝ったのは、学生の頃、フルトヴェングラーさんを崇拝していた友達の影響があったと思うのですが、お金がすぐ無くなるので収集するのは断念しました。
さて、私が集めたこれらの演奏は、ほとんど全て定評のあるものばかりです。どれもすばらしい演奏です。
でも、その中で特に好きなものはと聞かれたら、私はカール・ベームさんの”いぶし銀”な演奏か、
ブルーノ・ワルターさんの”一番安心して”聴ける演奏を選びます。
特に、ワルターさんの演奏は、温かで品があります。もっと荒々しい演奏を好む人には少し不満かもしれませんが、私はワルターさんの演奏を聴くとホッとします。
いずれにしても、ブラームスの交響曲第1番。聴き応えのある名曲です!