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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

映画が教えてくれたこと(43)-「何にもかわってない」と言われないように-

2013-09-08 | Movie
決まりました・・・・2020五輪。。決まっちゃいました。。 朝5時過ぎ、、、きまった事を確認したらこの作品が観たくないっちゃいまして、、、“11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち”監督は若松孝二氏です。

なんで?決まったから・・・この作品? でもね。。観たくなってしまったものはしょうがない・・・・正座してじっくりみました。。1960年の「浅沼稲次郎暗殺事件」からスタートしていくんですね。。それを三島由紀夫が眺めて・・・三島役は井浦新さんですね。若松監督はこの方を重宝して使ってますね。最初は三島役は大森南朋さんが配役で上がっていたようですが、、、使いやすい井浦さんで落着きました。 ・・脱線しましたが、、その暗殺事件の犯人山口二矢は獄中で自殺してしまいます。。。そんなシーンから三島が「憂国」を書き上げた原稿用紙が、、、、とモノガタリは進められます。。

井浦さんの三島は今一つ弱いというか、、、モノ足りなさはあるのですが、、東大全共闘集会へ参加し議論をやる部分があるのですが、、このシーンはよかったな。。ちょうどこの議論をまとめた角川文庫の“美と共同体と東大闘争”を読んだ後だったので、、、リアルな映像が浮かびました。。 自衛隊のシーンも何となく覚束ないし、、、楯の会を作る背景も何となくぼやけたまま、、進んでいきます。。三島以上にこの作品での見どころは。。。森田必勝役の満島芯真之介さんそ存在感ですね。まるで森田必勝がのり移ったような・・・スゴみは背筋震えました。。。 純真従順で・・・一直線な青年ゆえに、、どんどん嵌り行き破滅するまで・・・・まるで尻込みしそうな三島を鼓舞するかのように、、、、 もし森田必勝がいなければ、三島は自決する事もなかったのではないかと・・・感じます。 

理想と現実のギャップ。。。自分の中の絶対美・・・・そしてその狭間で揺れ動く心、、、楯の会の費用は全て三島のポケットマネーで行われていた・・・その費用は莫大なモノだったでしょうね。有名作家だからこそ、、出来た仕業。。もちろん費用を捻出するために精力的に作家業もこなす。。。そして天才は稀有な作品をどんどん生み出していく事になります。(この稀有な作品達は明日以降に・・・・)
そして、、どんどん自分を完璧なる美の世界へと、、まさにヘルタースケルターのように、、、

たぶん三島由紀夫の瑤子夫人が生きていればこの作品は世に出なかったかもね。。憂国もすべて消滅してしまった(夫人が)しかし倉庫に眠っていたのが・・・映像として再登場しました。。 コッポラ監督の「MISHIMA」も日本では夫人の反対で上映されることはなかった・・・・・
時代が移り、、、このようなカタチで三島が何故あの行動に移行していったのか? 色々な側面で観ることができるのはありがたい事です。 しかし最後の自衛隊のシーンで自衛隊員に向けて激を飛ばすがヘリコプターの騒音と隊員のヤジでまったく話が聴こえない空しさ・・・このシーンはよかった。。。。まさに四面楚歌・・・空虚だったね~ 無理な話だけど、、本物と同じ場所で撮影できたら、、よりリアルだったかな~(希望)・・・自決の後はお約束の桜のシーンは、、、なんで同じようなシーンは必ず桜は舞い散るのか・・・・安易にも感じました。。 もっとグロでもよかったのでは、、、事実を伝えるのであれば。。。

でも、、三島好きには、、、なるほど・・・と井浦三島に本物の三島をオーヴァーラップしながら堪能しました。。。

時は移り。。。2020年に東京で五輪が再び開催されることになりました。三島生きた時代は日本が戦後復興を成し遂げ、、国民が色々な事に関心を高くもち、、その結果・・学生運動を中心に過激な時代でもありました。。モノ言う時代でした。 文学界も素晴らしい面々が活躍した時代でした。 56年の月日が流れ・・・2020年東京はどのような年となるのでしょう? 本当に安倍ちゃんが豪語したようにフクイチは管理下におかれ、、何の問題もなく進んでいるでしょうか? 東京のインフラもどうでしょう?首都高速は前回の東京五輪の象徴として作られました。 昨年の高速道路の崩落事故のよう事は絶対起きないのでしょうか? 本当に地震は大丈夫でしょうか? ・・・あの時のような高度経済成長、、もう戦後ではない!とイケイケの時代とは真逆な縮小時代の中で行われる五輪です。。。 華やかな金メダルをとれる種目はあるのでしょうか? 参加することに意義ある。。。なんて言葉は今回の五輪では通用しないでしょう。
考えるとマイナスなばかりが目立ちますが。。。。逆手にとって。。。これを機会に7年間で世界最先端都市へと東京を生まれ変わらせるチャンスでもありますね。最高の環境都市! 環境革命を東京から、、原発を止めて電力不足に嘆くなら、、今から自然エネルギーを中心に加速的に新エネルギーの開発を進め、、街中がエコ自動車で溢れ、、排気ガスの問題もすべてクリア・・ 「共」がキーワードになるね。。自然と調和し「共」に溢れる街づくりの推進・・・・ そして「おもてなし」か。。。 最近落ちてる若者の知的レベルの底上げと文化の見直し、、、日本人としての誇り、、か。 教育も大改革が必要だね。あとは英語か・・・ なんでこんなに英語を学んでいるのに、、話すことができる人が少ないのかね~
教育の在り方を見直す良い時期だね~

来ちゃうならしょうがないから・・・・これを利用して世界の最高水準の21世紀型の都市へ大変革のチャンスとしてね・・・・大きく動こう!動かそう~

個人的に東京は大地震大丈夫。。。。完璧な風水で守られてるから。。。今完璧な状態なんで、、しかし色々な見えない魔の手の影響で邪魔されなきゃいいけど、、、東京から北東と南西は注意なんだよね~ 何とかお願いします・・・としか言いようがないけど。。。 まっこの五輪がらみは、、どんどん書いていこう。。 安倍ちゃんの原発発言の「裏」もとんでもなく怖い事を感じちゃたんで・・・・

で。。。この映画の最後のシーン(自決から5年後)で三島の妻役(寺島しのぶ)が富士山麓の自衛隊の基地を歩きながら「何にもかわってない」とつぶやきながら歩いている場面がでます。。。 これから大きく色々な事が動きだす事になるし、、しかしこの五輪に浮かれて。。。一番大切な「震災被災地」や「福島第一原発の事故」が目隠しされて・・・どんどん報道の蚊帳の外にならないように、、、表面とりつくろい・・蓋開けると「何にもかわってない」・・・・と世界から総スカンをくらわないようにしないとね。。 これを機に日本が大きく真に立ち上がる機会をしなくてはいけないですね。

最後に・・・若松監督この作品を録り終え、、その後も精力的に監督として作品を作られておりましたが、2012年10月に交通事故に遭いお亡くなりました。 心よりご冥福をお祈りするとともに素晴らし作品を作っていただいた事に感謝いたします。

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