加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

どちらを向いても向かい風。

2012年04月22日 19時49分45秒 | 自転車と旅、メシ。
夜になってようやく止んだのだが、愛媛県の東部(伊予の国の東という意味で「東予地方」という)は、朝から激しい風と雨に見舞われていた。

せっかくの日曜日、週に100キロは自転車で走りたいわたしは、雨が止んだ午前中のわずかな隙に、自転車に乗って家を出たのだが、風が強くてまともに走れない。そのときは西から東に向かっていたのだけれど、北から強い風が吹いてきて、右側、つまり車道の真ん中に向かって押し流されそうになった。そのままでは危険なので脇道に逸れ、西に向かうけれど、今度ままともに正面から風が来る。

自転車を漕いでいる身にとって、逆風は平地でも坂を上っているような気にさせてくれる。
傑作自自転車マンガの「シャカリキ!」の一シーンを思い出した。
自転車で上り坂を攻めることを得意とする主人公が、平地で気合いが入らなくてタイムが上がらないのが、強い向かい風による坂道効果によってめざましいダッシュをするシーン。

貧脚のわたしはとにかく家に帰り、ぼんやりとネットを見ていた。
午後三時。風と雨が止んだ。
時間は遅いが、10キロくらいは走れるだろう。
わたしはジャージに着替えて自転車に乗った。

今度は西へ向かう。
ところが強烈な逆風である。
歯を食いしばりながら15キロほど走って隣の市境まできて折り返す。
やっぱり正面から風が吹き付ける(笑)

いったいおまえは何風やねん。

自然現象に文句を言っても仕方がない。
広い田園地帯に出ると、もう四方八方から風が吹いてくる。
だけど、なぜか順風だけにはならない感じである。

家に帰るとGPSで30キロあまり走ったことになっていた。
ほぼ平坦なのに、膝が痛い。

どちらを向いても向かい風。
ヴォネガットの言葉を借りれば、
そんなものだ。

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