加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【ゲーム】加地尚武Pプロデュース「アイドル・マスター」

2007年01月30日 21時38分00秒 | ゲームのこと
2月をめどに仕事をしているってのに、Konozamaから「アイドルマスター」が送られてきた。それも発売日から一日後。

このクソ忙しいときに、だれがこんなテロ行為をおこなったのであろう?
わたしを殺す気だろうか?

「ときめきメモリアル」のときも賢明なるわたしの自制心により九死に一生を得たのだが、今回はあぶなかった。

特に新キャラの星井が危険である。爆発物である。
わたしはこのゲームを封印することにした。


アイドルマスター(通常版)

ナムコ

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・・・うそです。ちょっとだけやってみた。

ゲーセンでしたことないし、予備知識がほとんどないわたしは「プロデューサー名」に加地尚武と入れて、やってみた。
わたしはギャルゲーをするときは必ず自分の名前を入れることにしている。某「ときめきメモリアル2」のときに「尚武くん」と呼んでもらってから以来、そうしている。

あとで気がついたのだ。このゲームでオーディションというのが、自動的にXBOX Live接続するということを。
で、わたしは「加地尚武プロデューサー」として全国デビューしてしまったのよ。
新キャラの星井とともに。

5週目にそれに気がついて(説明書読めよ)すげー恥ずかしくなったのは内緒だ。

XBOX360持ってなくて、この手のゲームに興味のないひとはなんのことやらわからんだろうが。

あ、ゲームは、テキストADVタイプ(超苦手)ばかりの現在では希少になったゲーム性の強いギャルゲである。「ときメモ」「みつナイ」「プリコー」「恋愛課」「お嬢特急」「ヒロインドリーム」まあ強いて言えば「暗黒舞踏」などのキーワードに反応するひとには「ハードごと買え!」と言いたい。

以上。

恋人バトン、受け取ってみました。

2007年01月23日 19時51分58秒 | 公園のつぶやき。
あるひとから「恋人バトン」をもらいました。
一応、(売れない)作家なので一生懸命書いてみます。



■■■ 恋人バトン ■■■

(1)今付き合ってる恋人はいますか?

 はい、います。 

(2)その恋人と付き合ってどれくらいたちますか?

 つきあい始めたのは、去年の10月。
 五ヶ月しか経ってないんだな……。 


(3)この恋人と付き合ったきっかけは?
 
 ひと目見て、運命のひとだと思った。一度、大阪で密かに会った。
 高嶺の花だと思った。でも、忘れられなかった。
 自分から付き合ってくれ、って迫った。 

(4)この恋人以外に過去にどれくらい恋人いましたか?

 四人かな……。多い? 


(5)一番長く続いた恋人とはどれくらいですか?

 最初の恋人。
 二年かな……。
 もう、どうしようもなくなって、別れた。
 いまでも思い出す。  


(6)逆に一番短かった恋人はどれくらい?

 半年。六ヶ月足らず。
 お互いのことをよく知らないまま「付き合ってくれ」って言ったおれが悪い。
 彼女は悪くない。 

(7)恋人を色に例えるなら何色?
 
 黒。黒が似合うと思う。
 白もいいけどね。いや、どっちもいい。
 どっちもシンプルで、すてきだ。 


(8)恋人との思い出があればどうぞ!

 いまの恋人の思い出は、これから作る。
 昔の恋人の思い出は忘れることにしてる。
 ……薄情?

(9)浮気願望はある?

 正直に言うと、ある。
 ありまくり(笑)。
 しょせん、ひとりの恋人と添い遂げられない男なのさ(オッサンですけど)。


(10)今の恋人に一言

 すこしダイエットしてくれるとうれしい。抱き上げると重いんだ。
 情けないけど。年くって、体力がなくなってきたから。
 

(11)回す人

 怪しい喇叭吹き~。読んでるんだろ?
 書きなさい。




なお、このバトンには注意書きがあります。

注:
この恋人とは携帯電話のことです。
いかにも人間のようにバトンをかいてみてください!

(いただいたときは質問番号は○付き数字でしたがMacで見ると化けるので変えました)

【じけん】「あるある特需」はもうお終いにしないか?納豆ねつ造

2007年01月21日 08時18分15秒 | 社会時評なんちって
「納豆ぎらいのわたしは勝ち組」とひそかに(略

納豆データ捏造、「ひどすぎる」消費者が関テレに怒り(読売新聞) - goo ニュース

「発掘!あるある大事典」はあのヒロミ(松本伊代の旦那)が出ていたころは観ていたんだけど、最近観ていなかった。
いわゆる「あるある特需」なるものがあるのは知っていた。というか、身をもって体験したことがある。「ヨーグルト」の効能が放送されたときだったか、ヨーグルトが売れに売れて、スーパーの棚から消えたことがあった。

そもそもそんな「特需」が長続きするわけもなく、二週間もすれば落ち着くのだが、その「特需」の元になる情報が嘘八百だったという。
もともと納豆の好きな人にはお気の毒しかいいようのない品不足が続いて、これである。怒っているひとは多いんだろうなあ、と納豆嫌いのわたしは他人事のように思った(ヨーグルト好きなので、ヨーグルト不足のときは腹がたった)。

制作元の関西テレビのサイトに他人事のような「謝罪文」が載せられている。いや、食品の製造工程のミスで混入したかのような書き方はどうかと思う。混入したのは破片とかじゃなくて、「ウソ」なのだ。まるで息をするようにウソをつく人が番組作ってて、ついつい混入しました、って感じの文章だと思った。

思い切って「発掘!あるある大事典」を、ほんとうにフィクションにしたらどうだろう?番組の冒頭で「この番組はフィクションです。出演者はすべて3DCGです」とかテロップを流すのだ。そしたら、

「ゲームをしているとゲーム脳になる」とか、「マイナスイオンは体にいい」とか、「オ○ニーをしすぎると太陽が黄色くなる」とか、「常温核融合はエネルギー問題を解決する」とか、「人類は月に着陸していない」とか、「この壺は霊験アラタカである」とか「ピルトダウン人はミッシングリンクだった」とか、

テーマの幅が広がるではないか。

では、紅茶キノコの世話をしなければならないので、このへんで。

【えいが】父は子に。子は父に。「スーパーマン・リターンズ」

2007年01月20日 18時04分57秒 | 音楽・映画のこと
昨年の夏から映画館というものに行っていない。
田舎に住んでるので、近くの映画館まで往復で一時間半以上かかるし、いろいろあってなかなか気分が乗らなかったのだ。

で、開封していないDVDがたまっていく。あれほどゲームはするのに、ゆっくりDVDを観る時間くらいありそうなものなのに、なかなか観られなかった。

今日、子どもたちが家庭教師さんと勉強している間に、ヘッドホンをして、下のDVDの封を切って観た。
「スーパーマン・リターンズ」である。

スーパーマン リターンズ

ワーナー・ホーム・ビデオ

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1978年制作のリチャード・ドナー監督、故クリストファー・リーブ主演の「スーパーマン」の続編である。わたしはこの映画が大好きだった。とても感動したので、2,3,4と続いていくうちにクソ映画になっていくのが悲しくてならなかった(2はまあマシだけど「スーパーマン4」なんか「映画秘宝」におもしろおかしく書かれて当然のバカ映画だった。3は「楽しもうという姿勢」があればおもしろい映画といえる)。

30年近く経って、名作は、ようやく納得のできる続編を得たと思う。
X-MENとX-MEN2と優れたヒーロー映画を手がけたブライアン・シンガー監督は、この初代「スーパーマン」への愛情と尊敬にあふれた続編を作ったと思う。

ストーリーも初代ファンとして期待以上のものだった。
DCコミックスの一方の雄、「バットマン・ビギンズ」がそうであったように、最近のアメリカのヒーロー映画らしく、「父と子」というのが重要なテーマになっている。
1930年代に生まれた世界最初の超人ヒーローである「スーパーマン」が下敷きにしたワイリーの古典的なSF小説「闘士」(傑作)も、父の期待と影響の大きすぎる超能力の狭間で悩む男の話だったから、もともと構造的なものかもしれない。

ロイス・レーンとの関係も、最初は(スーパーマンとおなじく)とまどったが、クライマックス~ラストまで観ると、とても感動的だった。というか、「さよなら」の言えないスーパーマンの「さよなら」から、最後の一言まで、もう、ウルウル泣きながら観た。

「さよならは言えないよなあ、カル・エル」「しかしアンタは言わなければならなかったんだよ」とか、心の中で話しかけながら観てしまう。

もう、なんだか、年寄りが健康センターで芝居観ているような(笑)。

エンディング・クレジット。
当然のようにするだろうと思っていた、あるひとに捧げられた献辞。
やっぱり泣く。年甲斐もなく泣いてしまう。


残念ながらこの「リターンズ」の続編は作られないようだ。
しかし、まあ、いい。
78年と2006年。親子のように年の離れたこの二本の映画があれば「スーパーマン」はじゅうぶんではないか。

10年ぶりに観た紅白の話。

2007年01月17日 21時19分24秒 | 公園のつぶやき。
あれをボディスーツだとすぐに見破ったおれは勝ち組、とひそかに思っている。

DJ OZMA、自身ブログでNHKプロデューサーに反撃!(サンケイスポーツ) - goo ニュース

しかしまあ、なんでこんな湿っぽい話になっていくんだろうか。
その昔の「とんねるず」の「受信料を払いましょう」さわぎに比べると、なんか、NHKの対応自体も締めっぽくなったのは、やっぱり受信料未払いで苦しいからか。

どうせこんなことになるなら「森進一と森昌子が笑って握手」などという悪夢のような演出すればもっと湿っぽく盛り上がったかもしれない。

うーん。

【読書】「霊能者ブーム」に惑わされるな。「霊の発見」

2007年01月14日 11時01分02秒 | 本のこと。
とにかく、本の仕事をしている。ひたすらしている。けど、合間にゲームをしたり、某掲示板やSNSを覗いたり、寝転がって今度出す本とは関係の無い本を読む。
一週間前のヒトラーの本もそうで、今回の「霊の発見」もそう。

霊の発見

平凡社

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「背後霊の背後に何があるのか? 衝撃の霊的ドキュメント」
「霊ブームの歴史的背景を徹底解剖し、日本的霊性の謎に迫る神と仏の対決、気鋭の神道家と霊界を旅する驚愕の書!」

いったいどんな本やねん(笑)。
オビの文句とはかなり違って、ごく普通の対談集である。
対談者のひとりは五木寛之氏。説明の必要はないだろう。
もうひとりは神道家、鎌田東二氏。この方は神主の資格も持ち、神道の研究家としてユニークな活動を続けているひと。この本を買ってから気がついたのだけど、一冊だけ鎌田氏の本を読んだことがある。『神界のフィールドワーク』(ちくま学芸文庫)である。

高名な小説家であり、「蓮如」の本も著した五木氏が仏側で、神道家の鎌田氏が神側で神仏論戦をくりひろげる本ではない。どちらかといえば、老紳士ふたりが鍋でもつつきながら語り合っているような感じの対談集である。

オビと印象がはだいぶ違うけど「日本的霊性の謎に迫る」という点ではとても参考になった。
そんなに外国の事情に詳しいわけではないけれど、日本人ほど「霊的」な文化を作りだし、近代化されてもなお「霊的」としか呼びようの無い文化の中で生きている国民はないのではないか、と思った。
大人の女性が読む「女性自身」にはある霊能者が主人公の漫画(それもびっくりするほど細身で美形になってる)が連載されているし(大人の男性が読む「週刊現代」にも連載がある)、テレビをつければ、(物理的に)でかい顔をした女性「占い師」(注)がひどくおかしな日本語で説教を垂れている。

(注)わたしの知り合いに占い師さんがいるが、知的で品のある文章を書かれる方である。なので、あの細木某を「占い師」と呼ぶのには抵抗がある。

新聞折り込みや雑誌の広告にも幸運を呼ぶという掛け軸だのペンダントだのの広告が載っている。

この本は、そんなわれわれ日本人が漠然と抱いている「霊」ということについて、ある程度つっこんだ知識をわかりやすく与えてくれる。
ホンモノとニセモノの見分け方も。

すぐに読める本だ。その「壺」を買う前に、その「パンフレット」を読む前に、その「新聞」を購読する前に、その「勉強会」に行く前に、この本を読んでおいても損はないと思う。

【読書】読書初めはヒトラーの本。「ヒトラーの死を見とどけた男」

2007年01月07日 10時53分48秒 | 本のこと。
あけましておめでとうございますなんてレベルじゃねーぞ、と。

もう2007年も残すところ350何日、みなさまいかがおすごしでしょうか。
年末年始いろいろあったけど、ようやく落ち着いたので本屋にいろいろ本を買いに行った。

その中の一冊。

ヒトラーの死を見とどけた男―地下壕最後の生き残りの証言

草思社

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筆者(というか語り手)ローフス・ミッシュは、1945年5月2日、つまりベルリン陥落の最後の最後、それこそソ連兵が総統官邸になだれ込むまで、ドイツを瓦礫の山にした独裁者と、わずか数日の後継者であるゲッベルスの警備兵としてつかえた人物である。

ミッシュは幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられた。ペンキ職人としての修行を積むが、20歳のときに徴兵センターで親衛隊(SS)への入隊を希望した。
SSが中心となって行ったポーランド侵攻の際、背後からポーランド兵に撃たれ負傷。1940年、推薦されて総統護衛部隊に配属になり、ベルリン崩壊までの5年間、アドルフ・ヒトラーの側で護衛の任務についた。
まさにヒトラー最期の瞬間、総督地下壕で運命を共にした人物である。

昨年観た「ヒトラー 最期の12日間」という映画にひどく感激したわたしは、楽しみにしてこの本を購入した。

ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション

日活

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一読して思ったのは、親衛隊員で、しかも総統護衛部隊であったミッシュは、ナチス・ドイツ(とその所業)について、案外なにも知らないということだった。
実際、ミッシュは45年5月2日にソ連に拘束され、厳しい尋問を受けるものの、後のニュルンベルグ裁判等では証人とならなかった。
ヒトラーと距離的には近かったが、政策的な面では遠かったのだろう。
面白い、といっては不謹慎かも知れないが、彼は多くのドイツ人と同じく600万人が殺されたというユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)を戦後の報道で知ったのである。

この本はくだんの「最期の12日間」の後に出版されているので、ミッシュが映画を観てどう思ったかが語られているが、「たあいのない作り話」だと思ったそうである。
実際の総統地下壕はあの映画のように広々と清潔ではないし、毎晩あのように酒盛りもされていなかった。地下水対策工事に苦労したとあるように、非常にじめじめして狭いところだったらしい。

それでも、あの映画でもっとも恐ろしいシーンは実話だったらしい。
それは映画の終盤、ゲッベルスの妻が、我が子を次々と殺すシーン。6歳から12歳までの子どもたちを睡眠薬で眠らせて、青酸カリのカプセルを噛み下させていくシーンである。

彼女は泣きながら(映画では能面のように押し黙っていた)、この本の著者の前を横切り、落ち着いた様子で小部屋の椅子に座り、テーブルの上にトランプのカードを並べ始める。
そこに夫であり、今では崩壊した第三帝国総統の後継者となったゲッベルスが入ってくる。
彼は妻に「何をしているのか?」と尋ねる。
すると妻は顔をあげずに「ペイシェンス(トランプ占いの一種)」と答えるのだ。


ヒトラーに関する本は、これで何冊目だろう?
いくら読んでも、この怪物の全体像を捉えることができない。
しかし、この本はヒトラーという多面結晶体のある一面に関する貴重な記録として、じつに参考になった。
映画の方も、多分にフィクションを含むとはいえ、非常に優れた映画である。
長いし、精神的に参る描写(ゲッベルス夫妻の子殺しはほんの一端)も多いが、ドイツ映画として真正面から第三帝国の崩壊を描いたものとして、非常に素晴らしい出来だと思う。興味のある方は是非。


正月早々、ブログになに書いてるんだかわかりませんが、近況ということで。
今年はできれば「福音の少年」シリーズについて、それこそ「良き知らせ」をみなさんにお届けできれば、と思っています。
今年もよろしくです。