加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

Apple iPod shuffle 512MB をサブ機に注文。

2005年02月27日 12時21分40秒 | パソコン・デジモノ
 注文してしまった。
 18時間駆動の新型iPod miniにも興味はあったのだが、よく考えると私のiPod 20GB(第3世代)はまったくばりばりの現役である。4GBから6GBという容量を考えるとやっぱり中途半端な気がした。
  頼んだiPod shuffleはたった512MBしかないが、サブ機の地位としてはちょうどいいように思えた。
 アメリカ空軍のようなハイローミックスである(F15とF16ですね)。

 メイン機の買い替えは、QuicktimeやらWMVといったビデオ再生に対応したiPodが登場したとき、考えよう。
 ジョブズは否定しているが、どうせ出すに決まっている。

Apple iPod shuffle 512MB M9724J/A

アップルコンピュータ

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【今日のCD】Hail to the Thief レディオヘッド

2005年02月26日 16時34分52秒 | 音楽・映画のこと
 仕事(小説じゃないほう)に行ってきて、あまりに寒くて帰ってきた。
 外はまた雪が降り出しそうだ。灰色の空。
 今の気分と、この音楽があまりにもマッチしていて、思わず笑いを浮かべてしまう。レディオヘッドは暗い曲がいい。すばらしい。美しい屈折ぶり。

Hail to the Thief
Radiohead


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「新聞」という名の資源の無駄。

2005年02月25日 20時17分04秒 | 公園のつぶやき。
「ニュースをネットで読む人」激増、テレビなど既存メディアを引き離す

 上記のようなニュースを読むと考えこんでしまう。わたしもニュースはネットで読む。ブラウザで、RSSリーダで。
 我が家は「朝日新聞」も取っている。一応毎日目を通す。だが、昨日ネットで読んだ記事ばかり並んでいる。いや、四国版だからおとといネットでひろったニュースが載っている場合もある。
 そのたびに思うのだ。
 新聞って、ほんとうに必要か?

 新聞だからこそ、じっくりと社説や特集記事によって事件を掘り下げて理解できるのだ、という反論が帰ってくるだろう。ならば、即時性はネットにまかせて、すべてタブロイド判にしたらどうか?
 タイムズもル・モンドもそうしているではないか。

 もちろん、課金ということがむずかしいネット上の収益モデルは模索しなければならないだろう。
 広告のスペースを確保するため、あるいは単なる矜持のために、明治23年から続いているばかばかしい大きさの紙の束を、日本全国にまき散らすのは「地球にやさしくない」と思うのだが、どうだろう?

ポカリスエットは生命の水?

2005年02月24日 22時40分31秒 | 公園のつぶやき。
 夫婦そろって寝込んでいた。
 どっちも激しい嘔吐で、夜になるまで、そろってなにも口にできなかった。
 幸い子供たちは元気である。
 妻は息子に、わたしは娘にポカリスエットを買ってもらった。
 ぬるいポカリスエットが今日12時間ではじめてまともに口にできたものであった。
 子はかすがいである<ちがうか。

 いま夜の10時半。U2のアクトンベイビーを聴きながら執筆を再開してみよう。

アップル、バッテリ駆動18時間の新iPod mini

2005年02月24日 04時12分52秒 | パソコン・デジモノ
 順番からいうと、iPod miniに新モデルがでるだろうと思っていた。いくつかのサイトもそう予想していた。
アップル、バッテリ駆動18時間の新iPod mini
 しかし、18時間のバッテリ駆動は一部で言われていたカラー化より魅力的である。
 どうしよう? どうしようってアンタ。
 いま持ってるiPod 20GB(第3世代)のサブ機としてshuffleを買おうなんてなんとなく思っていたのだ。しかし、こうなるとminiもいいな。
 いざゴールドが無くなると、中年のオッサンにはいい色だったと思えるのがふしぎ。

【CD】U2のWARを聴いて風邪を治す。

2005年02月23日 07時25分00秒 | 音楽・映画のこと
 風邪をひいてしまった。喉が痛い。休みたいのだが今日は仕事にいかなければならない。
 わたしは兼業作家である。本で飯が食えるようになれば、あるいは食えるめどがたてば、早いとこ、もういっぽうの仕事を辞めたいと思っている。だが、それはまだ先の話になりそうだ。

 元気を出すために、iPodでロックを聴きながら歩いて行こう。

 こんなときは、迷わずU2のWARである。古いアルバムだが、いつ聴いても「義憤」といっていいような、はげしい怒りに似た高揚感がある。
 わたしには中高校生の読者が多いようなので、若いひとにおすすめする。くたびれた中年男の通勤のBGMになるよりは、U2をメジャーにしたこの傑作に似つかわしいだろう。

WAR(闘)
U2
ユニバーサルインターナショナル

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風邪で寝込んでいるときにクリエが終わる。

2005年02月22日 16時18分30秒 | パソコン・デジモノ
 ここんとこ睡眠不足だったのがたたったのか、風邪でダウンしている。
 寝床で愛機のiBook G4を広げていたら、こんなニュースが飛び込んできた。
ソニー、クリエの新機種投入を終了
 既に欧米で撤退して久しいのでいつかはこんな日がくるとは思っていたが、いざこうなると、寂しい。わたしは現在の愛機h4150にたどり着く前は、Palm m100 - m105、そしてクリエの700Cと使ってきた。
 PDAの退潮がとまらない。誰でも想像がつくように、携帯電話とバッテリーの持ちの良くなったノートPCのせいである。
 ひとそれぞれだろうが、少なくともわたしは、PDAでやっていることを現在の携帯電話で代用することはできない。1キロを切っていようがノートパソコンを四六時中持ち歩くなんてまっぴらだ。

 HPとDELLがPDAから撤退しないことを祈るばかりである。<おーい、東芝と富士通は?
 

すべてはセンチメンタル・グラフィティのために

2005年02月22日 07時22分24秒 | パソコン・デジモノ
 告白しよう。わたしはVirtuak PC for Mac Version 7を、Windows版「センチメンタル・グラフィティ」を動かすために使っている。
「センチメンタル・グラフィティ」とはゲームのタイトルである。どんなゲームかはセガサターン版になるがここにユーザーの声があるので参照してほしい。とにかく、そのゲームのWindows98版を動かすためにiBookの中に仮想マシン環境を構築しているというわけだ。

 もちろん、Macを、執筆のためのメモ代わりに使っているPocketPC(ipaq h4150)の母艦にするという目的があるにはあった。だから、まっさきに手持ちのWindows2000 Professionalを使ってシンクロできる仮想マシンを構築したのだが…。
 これはわたしのMacの機種選択(iBook G4)のミスなので、ソフトを責めるわけではないが、どうもサクサクというわけにはいかなかったので、あまり使わなくなってしまったのだ。別に自作AT互換機を使っているというのも悪かった。

 結局、XPに対応していないWindows95/98用のゲームを動かす環境として使っている。
 その意味では、いわゆるひとつの「ギャルゲー好き」が、まさしく「後ろ髪を引かれるように」Macに移行してきた際に、緊急避難手段のひとつとしておすすめしたい。
 ビジネスに使えないわけではないが、OfficeやらPhotoshopのWindows-Mac間のファイルのやりとりが主なら、あっさりそれらのMac版を購入したほうが快適だろう。

 Virtual PCにはOSが付属したものもあるが、Windows95/98のライセンスを持っているなら、何も付いていないやつの方が安くておすすめである。MicrosoftはWindows2000/XPしか動作保証をしていないが、とくに問題なく動ようだ。

 そんなわけで我が家では、薄暗い書斎の白いノートパソコンの中の仮想マシンで、今宵も十二人もの美少女たちが「暗黒舞踏」とよばれる妖しい踊りを披露している。
 わたしは思わずニヤリと笑う。

Microsoft Virtual PC for Mac Version 7 日本語版 通常版

マイクロソフト

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Latitude D810 ほしいかも

2005年02月21日 12時21分31秒 | パソコン・デジモノ
 下のascii24の記事にあるLatitude D810の販売が日本のデルのサイトで始まったようだ。いろいろ語るより、一口で言って「これほしい」。現在、自分の求めるPCにかなり近い。
 コンシューマーモデルのInspiron6000の方がかっこいいし安いが、GPUはこっちの方が上だ。おまけにDシリーズの豊富なオプションが使える。
 うーむ。 

デル、セキュリティー対策の強化を図ったノートパソコン“Latitude”新モデルや指紋認証システム、セキュリティー対策コンサルティングサービスを発表

 アメリカではすでに発売されていて、レビューも読める。

Dell Latitude D810 review by PC Magazine

 三ツ星半という点数が微妙に不安。だが、Prosの「Good battery life. Top components.」に惹かれる。
 スペックのわりに3キロ前後におさまっているし、あとは値段だけである。夏ごろキャンペーンをやってくれるとうれしいのだが。

【DVD本日の一枚】オクラホマ! (20世紀フォックス)

2005年02月21日 07時07分40秒 | 音楽・映画のこと
 じつは、わたしは月に一~二枚のDVDを購入するのだが、ほとんど古い洋画の、それもミュージカル映画が多い。数えてみたらアニメは二枚しかない。実写の邦画は一枚もない。したがって妙な方向にかたよった記事になるが、興味のあるひとだけおつきあい願いたい。

 さて「オクラホマ!」である。
 かの社会派の名匠フレッド・ジンネマン監督が生涯ただ一本だけ撮ったミュージカル映画として、名前だけは知っていた。名匠とほめあげつつ、「地上より永遠に」「尼僧物語」「ジャッカルの日」の三本しか観ていないけれど。
 で、本作の感想だが、ひとことで言って「微妙」であった。
 ロジャース=ハマースタインの楽曲はすばらしい。とくに後のオクラホマ州の州歌になった主題歌は底なしに明るく、痛快な名曲である。
 にもかかわらず、この20世紀フォックスのミュージカル映画は往年のMGMの珠玉の作品群にくらべて、楽しくない。
 原因はひとつ。それは主人公カップルの女性の方に横恋慕する悪役(若きロッド・スタイガーが扮している)の扱いである。娯楽映画としての必要性を超えて、存在感がありすぎるのだ。ネタばれになるが、ラストの「裁判」のシーンも、現代の感覚からすれば後味の悪いものだった。もとになった舞台を観ていないので、それらがすべて監督の責任なのかどうかわからないのだが。
 それと、50年代に作られたミュージカル映画にしては妙にお色気シーンが多いような気がする。ストーリー上意味のない水浴シーンとか、キャットファイトシーンとか。
 いままでなかなかDVD化されなかったのもわかるような気がする。

 繰り返しになるが、楽曲はすばらしい。
 というわけで、★★☆☆☆。 

オクラホマ!

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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小説を書くのにMicrosoft Officeは必要か?

2005年02月19日 18時44分32秒 | パソコン・デジモノ
 iBook G4を買ってから、あたりまえのようにMicrosoft Office2004 for Macを購入してしまったのだが、これで本当によかったのか?
 というのは、よく考えると、仕上げのためにWORDを使う以外、小説を書くのにさして必要のなさそうなソフトがくっついてきて、結構な値段がするからだ。
「小説なんかフリーの軽いエディタで書けばいいではないか?」と言われるかもしれないが、わたしの執筆スタイルにWORDは必需品なのだ。具体的にどう必要かは別の気が向けばべつの投稿で書きたい。

 とにかく貧乏性なので、買ったものは活用したい。WORDは「ノートスタイル」というOffice Onenoteのようなモードがくっついているだけで、さしてWinの2003と変わるものではなかった。
 なので、ここではEntourageというWindows版でいうOutlookに相当するスケジュール・メーラーソフトに関して書いてみる。
 正直に言うと、わたしはOutlookというソフト、大嫌いである。毎日使ってこそ真価を発揮するソフトのくせに、毎日使う気にはならない野暮ったいルック&フィール、複数のアカウントを入れたときの怪しげな挙動と、ろくなソフトではない。が、愛用しているPocket PC(現在はHPのiPaq h4150)を活用するためにやむなく使ってきた。

 Entourageはその点、outlookよりはだいぶかマシである。
 どうせ使うならこっちを使いたい。ということでメインのメーラーをEntourageにした。スケジューラーもiCalではなくてこっちにした。
 そして、今回ちょっぴり期待していたのが、「プロジェクト・センター」という機能だった。これはoutlookにはないMac版だけの機能である。
 一言で言うと、「プロジェクト」という単位でメール・スケジュールを中心にOfficeの各ソフトのファイルまでも管理しようという機能である。
 で、わたしは小説を書いている人間だから、「小説一本=一プロジェクト」という単位で管理を行うことにした。プロジェクトの作成はEntourageで行う。作成するとデスクトップにそのプロジェクト名のフォルダのショートカットもといエイリアスができる。そのプロジェクトに関するファイルは自動でそこに入るわけだ(Office以外のファイルを手動で入れてもよい)。
 半年、使ってみた感想は、そうだな…。「次のバージョンに期待」というところか。新機能だから練り込みが足らない気がする。BighornなるWindowsの次期バージョンとともに出ると言うOffice2006にでもブラッシュアップされた機能が取り入れられるのではないだろうか。

 もちろんプロジェクト管理だから、「締め切り」を設定できる。
 いま、バックグランドで立ち上げているわたしのEntourageには「期限○○日」と表示されている。今度上梓する予定の長編小説を書き上げなければならない日数である。

 まるで宇宙戦艦ヤマトみたいだ。
「地球滅亡まであと○○日」

Office 2004 for Mac Standard Edition 通常版

マイクロソフト

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長編小説のプロットを練るには?

2005年02月19日 13時53分58秒 | パソコン・デジモノ
 いや、まったくそんな場合ではないのだが、Kacis マイノート 2 通常版というソフトについて書いてみたい。
 わたしはActa7という有名なアウトラインプロセッサを使いたくてMacを購入したほど、このタイプのソフトは手放せない。
 AT互換機に移ってWindowsを使うようになって、困ったのはなかなか定番のアウトラインプロセッサが見つからない、ということだった。

 とりあえず、今はなきLotusのAmiProというワープロのアウトラインモードや、それがヴァージョンアップによって改悪されてからは、MicrosoftのWORDをずっと使ってきた。

 昨年、ヴァージョンアップを期に、Kacis マイノート 2 通常版を購入してみた。
 折りたたみと展開という、アウトラインプロセッサの肝というべき機能のショートカットがあまり気に入らないものの、とりあえず、これで非常に長い長編小説のプロットを組み立ててみた。
 その長編はその形では世に出ることはなくなったけれど、そのファイルはいまでも執筆にかかせない。

 発想によってはアウトラインプロセッサに向いているものとそうでないものがある。つまり白い紙に殴り書きをしたほうがよいアイデアの場合、アウトラインプロセッサの構造的な考え方が窮屈に思えるときもある。
 だが、使い方を間違えなければ便利な道具として、この分野のソフトはもっと注目されてもいいだろう。

 その意味で、傾向はやや違うがジャストシステムのネタの種に注目している。評判次第では購入するかもしれない。

【本】ナチ娯楽映画の世界 瀬川裕司 著

2005年02月19日 11時35分32秒 | 本のこと。
 いや、Blogに投稿してる場合ではないのだが、先日購入したこの本について書いておきたい。
 それはナチ娯楽映画の世界という本である。著者は瀬川祐司氏。ドイツ文学専門の明治大学教授。

 珍しい戦前のドイツ映画の本である。それもナチス政権時代につくられたおびただしい娯楽映画についての本である。三冊目の長編小説のために資料を調べているときまったく偶然にみつけて、あわてて購入した。
 以前からナチ娯楽映画に興味があったのだ。それは、アルゼンチンの作家、マヌエル・ブイグの傑作蜘蛛女のキスをだいぶ前に読み、ひどく感動したからだ。まるで千夜一夜物語のように語られる絢爛たる娯楽映画のあらすじ。語っているのは同性愛の男。聞いているのはテロリストの男。場所は刑務所の中。猟奇的なシチュエーションに見えるが、とびきり上質な純愛の小説だった。わたしはラストに思わず涙した。
 その娯楽映画というのが、くだんのナチス政権時代に盛んにつくられた映画群なのだ。親ナチス政権時代があったアルゼンチンらしい趣向である。
 この本は、そんなナチ娯楽映画をじっさいに750本以上観たという著者の労作である。
 すこしでも興味のあるかたはぜひこの本を手にとっていただきたい。一般にナチス政権時代には、プロパガンダ映画ばかり作られていたと思われているが、その「常識」は覆されるだろう。
 筆者の「娯楽は政治的なのだ」という主張には共感をおぼえる。

 すぐれた映画の本を読むと、映画が観たくなる。

iBook G4はメイン執筆マシンになりうるか?(後編)

2005年02月19日 08時14分14秒 | パソコン・デジモノ
 結論からいおう。iBookG4は、長編小説の書き下ろしには向いていなかった。
 小説と限ったわけではなくて、論文やレポートのたぐいも含む、長文の作成にはどうも不向きである、とわたしは思う。

 iBookの名誉のために付け加えると、これは、すばらしいノートパソコンである。わたしのように用途さえ間違えなければ、使いやすくて丈夫でおまけに安いこのノートパソコンで楽しい時間を過ごせるだろう。
 主な用途がネットならば、下手なWindowsのノートPCを買うよりはずっといい。流行のiPodに興味があって同時に母艦用のPCを探しているならば、iBookをおすすめしたい。

 OS X10.3も期待した通りの優れたOSだった。UNIXをよくぞここまで使いやすいコンシューマOSに化けさせたものだと思う。

 ただ一点、OS9は葬り去ったのだから、つまらない「ワンボタンマウスへのこだわり」は捨ててくれ、とアップルには言いたい。社内の誰が、旧来のファンの誰が固執しているのかしらんが、OS Xは3ボタン以上、できれば5ボタンのマウスで使うのがもっとも快適である。
 一個以上ボタンがあるとユーザーが混乱する?馬鹿も休み休み言え。macはむかしっからキーボード・ショートカットを多用すると俄然使いやすくなるマシンではないか?ボタンが複数あると混乱するようなユーザーはパソコンを使うべきではないというのは暴論だろうか暴論ですね。

 というわけで、わたしは、長編小説を書いてしまったおかげで、キートップの文字がかすれ、キーがへたれてきた愛機iBookにMicrosoftのワイヤレスOPデスクトップPROという優れたワイヤレスキーボードと5ボタンマウスのセットをつないでいる。
 携帯はできない。もともとバッテリ駆動で省電力モードだとキー入力に追いつかない。キーをパコパコたたき、一文節ほどで止めると、ひと呼吸置いてからカーソル位置に文字がずらずら入って行くというような感じである。
 それはそれでパソコンマニアならではの自虐的な悦楽があるのだが、仕事にはならない。

 わたしはとうとうある決心をした。
 二冊めの印税でノートパソコンを買おう、と。

 というわけで楽しくも苦しい機種選定の冒険が始まるのだが、それはまたべつのはなし、べつの機会にお話ししましょう。

iBook G4はメイン執筆マシンになりうるか?(前編)

2005年02月18日 12時51分55秒 | パソコン・デジモノ
 2003年12月に商業出版界にデビューしたわたしは、デビュー作の意外な好評に気をよくして続編の準備にとりかかった。
 そんなとき、手持ちにまともに動くノートパソコンが無いことに気が付いたのだ。
 わたしは、PCは自作派である。デビュー作の校了まで自作のAT互換機でこなした。
 自慢めいた言い方になるが、わたしの作るPCは実に安定している。いや、安定しているのだけが、わたしの自作マシンの特徴であると言っていい(臆病なので、怪しげなパーツとかクロックアップとかという自作の面白みを自ら捨てているだけなのだが)。
 たとえば、余り物のパーツで組んだあるマシンは、Debian GNU/Linuxを与えられ、嫁さんのネットショップ用のサーバーとして、ホスティングサービスへの移行により停止させるまで、なんと二年以上故障することなく24時間フル稼働をこなしてくれた。
 だが、今回は長編小説の書き下ろしである。やっぱりメーカーの信頼性も欲しい。

 デビュー作の印税で執筆用のノートパソコンを買おう。

 わたしは、そう思った。そこで選んだのが、Apple iBook G4 14inchである。
 なぜそこでmacなのかというと、「OS Xを使いたかったから」につきる。かつてMacLCを使っていたわたしは、MacOS9は全く興味がなかった。漢字トーク7からほとんど進化していない、古くさいOSだと思っていた。ところが、OS X 10.3の評判をきいて我慢しきれなくなった。趣味と実益をかねてFreeBSDをいじっていたわたしが10.3まで我慢できたのは、ひとえに「金がなかった」おかげだった。
 それとiPodを買うつもりだったので、iPodにゃWinよりもmacだろう、という理由である。

 そんなわけで、我が家にiBookG4 14inch 933とATOK16と、ちょっと遅れてOffice 2004 for Macがやってきた。もちろん刻印入りのApple iPod 20GBも)。
 で、4ヶ月あまりで、長編小説を一本書いた。
 
 そして、わたしはある結論に達したのだ(以下次号)。