加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

名頃 かかしの里 訪問記

2014年05月10日 22時39分24秒 | 自転車と旅、メシ。
カラパイアというまとめ系のサイトでこんな記事を見つけました。
なんだか胸がざわざわした。

「この目で見てみたい」と思った。ルート検索してみる。自宅から80キロ。
よし自転車で行こう、と思ったら子どもみたいに眠れませんでした(笑)
なんでこれが自分の気を引きつけるのか、わかりません。

とにかく、かずら橋のずっと向こうにある東祖谷山村を目指した。



ホテルかずら橋のバス。レトロ。



上の写真から25キロあまり、ほとんど10パーセントに近い昇り坂。もうへろへろです。
午前十二時を回って、あの谷間の向こうに無ければ帰ろうと思ったとたん、ありました。

Nagoro Valley of Dolls、かかしの里。



いきなりこうですもんね。




すごいです。
これは実際に行ってみてください。唖然とします。

でね。人形の表情があたたかいんです。









すぐ近くに廃校になった名頃小学校があります。
行ってみました。
残念ながら関係者以外立ち入り禁止になっていましたが、望遠にしてみると、校長先生が座っておられるじゃありませんか!



さらに行くと、剣山山系の「三嶺」登山口があります。
その登山口にも。


お気づきでしょうか?
人形(かかし)たちは、置かれている場所にふさわしい格好をしているんです。ハイキングのカッコでしょう?


引き返して集落を広角で撮ります。

いっぱい人がいるようで、これらはすべて人形。

名頃という集落は現在37人、人形は350体以上あるそうです。

じつはぼくは、小説のネタにでもならないか、と思っていたんですが、止めにしました。僕なんかが書くと下手なホラーになってしまうなあ、と。
この、ほのぼのとした人形たちの(あるはずのない)人のぬくもり、切なさ、微かな怖さ。
現実にはかないません。

よければリンク先にある動画の、この人形たちの作者の女性のインタビューを聞いてみてください。

160キロオーバーのきついツーリングでしたが、その価値はありました。

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