加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

大晦日に一年を振り返る。

2005年12月31日 11時03分05秒 | 公園のつぶやき。
ああ、気がつくと一週間もブログを放置していました(汗)。

いま、書斎で執筆の合間にぼーっとネットしてました。というか、ネットの合間に執筆してるような時間配分になってそうでいけません。

2005年は公私ともに非常に思い出に残る出来事が多い一年でした。
執筆活動に限って言えば、7月25日に三冊目の小説を出したと思ったら、10月にいきなり出版社がつぶれてしまうという、なかなかできない体験をしました。

2006年はどんな年になるんでしょうか。
いい年になるといいな、と思います。


ほんと、息抜きにしても、ひどい文章ですね。小学生の冬休みの作文みたいだ。
いや、ちょっといま長編小説が煮詰まってて、なんか、こう、ふつうの文章が考えられないんです。

ともあれ、このブログを読んでいただいてるみなさん、わたしの本の読者のみなさん、この一年ありがとうございました。

BGMはツェッペリンのIIでした。いやー、年末に聴くのは最高です。

Led Zeppelin II
Led Zeppelin
Warner

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【ゲーム】爆走するクリスマス・プレゼント 「マリオカートDS」

2005年12月25日 20時48分23秒 | ゲームのこと
息子がサンタクロースに「マリオカートDS」をもらったという。

さっそく息子と通信対戦をしてみる。
ゲームとしては64版に近い感じである。目新しさはあんまりないが、携帯機でこんなゲームができるようになったのがすごい。

じつは、ファミレスで6レースやって、6レースとも一位だった。
なんとか中年ゲーマーの面目を保った。

マリオカートDS

任天堂

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息子がWiFi対戦をしているのを見てると、ほんとうにすごい時代になったなあと思った。小学生の子どもがこたつに入って世界中の人とレースゲームを楽しんでいるのだから。
今度出る「ブリーチ」の格闘対戦ゲームもWiFiに対応しているという。
レースに格闘とくれば次はRPGだろう。ソニックチームあたりが「ファンタシースターDS」とか、出してくんないだろうか?

【ぶんがく】 「暗闇のスキャナー」映画化!

2005年12月19日 01時19分11秒 | 本のこと。
キアヌー・リーブスにウィノナ・ライダーという人気俳優の組み合わせなので、確実に日本で公開されるだろうが、すでにネットで公開されている予告編を見るかぎり、不安と期待が交錯する。

いや、P.K.ディックの「暗闇のスキャナー」が映画化されるのだ。
「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」とディックと映画は相性がいいようだ。だから、そのうち、「高い城の男」や「ユービック」「火星のタイムスリップ」あたりが映画化されるんじゃないかと期待していたのだが、「暗闇のスキャナー」がくるとは思わなかった。

その予告編はここやiTunesで観られる。

いや、なんて映画なんだろう?って思われるかもしれない。技術的なことは興味もないが、俳優が演じたフィルムを取り込んで、トゥーンシェーディング(マンガのような3DCGの効果)のように加工しているのだろうか。

これがまた原作のイメージに合ってるのだ。しかし、この絵で原作に忠実に映画化した場合・・・観客は大丈夫だろうか、などとよけいなことを思ってしまう。
 
暗闇のスキャナー

東京創元社

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上のリンクは今は無きサンリオSF文庫を復刻してくれている創元社版である。表紙はサンリオ版の方が好きだ。

そういえば、文学といいつつ内容についてなにも語っていないことに気がついた。
なんか、書こう。

その、つまり、警察国家と化したアメリカで、ジャンキーたちが互いを傷つけ合う話です。後期ディックの定番ですね。
いや、身もふたもないな。しかし、そのグダグダのプロットの終いに、主人公はニーチェの言う「世界苦」を実感する。
わたしは、原作のクライマックスで、身体が震えるほど感動してしまった。
バロウズの「裸のランチ」が名作というなら、この小説は超名作だ、と思った。

前期~中期のディックファンから駄作の烙印を押されがちな小説だが、わたしは大好きだ。
映画は観に行くかどうか思案中。

【ぶんがく】カルヴィーノは最高!「不在の騎士」

2005年12月16日 22時09分01秒 | 本のこと。
本屋でぶったまげた。

イタロ・カルヴィーノの傑作「不在の騎士」が、なんと文庫化されているのだ!

不在の騎士

河出書房新社

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この作家を知らない人のために解説しておくと、85年に亡くなったイタリア現代文学の異色作家である。SF的な短編も多く、早川書房から「柔らかい月」「レ・コスミコミケ」(必読!)という翻訳が出ている。

この「不在の騎士」は、「木のぼり男爵」「まっぷたつの子爵」にならぶ中世ファンタジー三部作(という呼び名はわたしがつけた)の一冊である。河出書房のある全集の一冊として出され、長いこと単行本にならなかった。

どんな話かというと、題名の通りなのだ。

時は騎士道華やかなりしころの中世フランス。騎士道精神が鎧を着たような騎士、というか精神以外に存在しない「不在の騎士」の活躍を描く、ユーモアと冒険に満ちたファンタジー小説。
なにせ、甲冑の中には誰もいないのだ。騎士道精神が鎧を着ているのだから。
(「空っぽの鎧」ってえと、あるマンガを連想するひとがいるかもしれない)
小説は、この空っぽの鎧、不在の騎士が所狭しと活躍しまくる。肉体が無いので杓子定規かと思えば、なんと高貴なご婦人とのベッドシーンまでこなす(どんなことになるかは秘密である)。

ついでに言っておくと、「木のぼり男爵」は男爵が木に登って降りてこない話であり、「まっぷたつの子爵」はある子爵が善と悪の半身にまっぷたつになっても生きている話である。まんまである。つまり、寓意がはっきりしている。ところが、これだけはっきりしているにもかかわらず、これらの三つの小説は奇想天外さを失わず、面白くてたまらない。
それはカルヴィーノという作家の力量のなせる技なのだが。

ぜひ読んでいただきたい傑作である。

吹雪の中で聴く音楽は。

2005年12月13日 22時42分30秒 | 音楽・映画のこと
吹雪の中をU2の下のアルバムを聴きながら歩いた。

着ていた黒いコートに白い粉雪が降りかかる。
iPodの白いイヤホンがとてもいい感じだ。

馬鹿みたいに寒い。

だけど、楽しい。

オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド
U2, ボノ, エッジ
ユニバーサルインターナショナル

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ノラ・ジョーンズで起きる日曜の朝。近況報告なブログ。

2005年12月11日 11時52分46秒 | 公園のつぶやき。
ひさしぶり。
11時に起きて、iTunesを立ち上げたとこ。
ノラ・ジョーンズのこのアルバムを聴いている。穴だらけのスポンジに水が染みていくように、この音楽はぼくの身体ぜんたいに染みこんでいく。

Come Away With Me
Norah Jones
Blue Note Records

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金曜日、中華料理屋さんで紹興酒飲み過ぎて、土曜日はごろごろしていた。


ちょっと元気になったかなと思ってゲームをした。
合衆国大統領が強化スーツをまとってクーデター軍と戦うこんなゲーム。

メタルウルフカオス

フロム・ソフトウェア

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バカバカしくてむちゃくちゃ面白い。脳内麻薬だだ漏れ状態でマシンガンを撃ちまくる。初代Xboxを持っていて、この「暴走大統領」を持っていないひとはまさかいないと思うけど、念のためにおすすめしておく。

ノラ・ジョーンズのアルバムを聴き終えたら執筆にとりかかろうと思うのだが、今度はお腹が空いてきた。


報告したいのはやまやまなんだけど、先々週から事情があんまり変わっていない。

みなさん、ありがとうございました。

2005年12月02日 23時59分49秒 | パソコン・デジモノ
とにかく、話は進んでいるそうです。今日、出版に関していろいろとお世話になっているひとからメールをいただきました。
あ、「福音の少年」シリーズのことです。もちろんまだまだ決まった話ではないですので発表できませんが。決まり次第、ここと公式サイトでお知らせします。

みなさんには暖かい励ましの言葉をかけていただき、ほんとうに感謝しています。
その厚意に報いるためにわたしができることは、ただ「面白い本を書く」ことだと思います。

それでは。