加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

朝焼けの光の中に立つ影は・・・。

2006年03月29日 05時39分57秒 | 公園のつぶやき。
4時半に起きて、仕事。

小説を書くということは孤独な作業と思われがちだが、わたしの場合、そんな気がしない。

というのは、ネットで知り合った友人やぼくの本を読んでくれているひとたちのことを、こころのわきにおいて書いているからだ。

いまブログの編集画面のバックグラウンドに原稿用紙モードにしたエディタが見えているけど、なんにんものひとたちと一緒に原稿を覗き込んでいるような気がするときがある。

「ええ、そこそうなるの~」とか、「下手な表現だなあ(苦笑)」とか、つっこみが入るときもある。

そのたびに「えーやん、完成がさき、完成がさき、校正でなんとかすんねん」と言い返しながら先にすすめる。
わたしは、こうしてどんどん先に書いていくほう。一行一行悩まない(だから下手と言われるのかもしんない)。
理想は語り部。ネットという車座の中で荒唐無稽なおとぎばなしを語っている者。すくなくとも「福音の少年」シリーズはそんな態度でのぞみたいと思っている。

とにかく、いい本が書きたい。みんながよろこんで読んでくれるようないい本を。


今日は某所で見た朝焼けの写真のような光景は見られるだろうか、と思う。

ではでは。


【まんが】手塚治虫の「ブッダ」

2006年03月26日 22時36分43秒 | 本のこと。
Buddha: Kapilavastu (Buddha (Hardcover))

Vertical

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前日に引き続き、なんとなく気になったので、図書館で手塚治虫の「ブッダ」を借りて読んだ。
「火の鳥」や「ブラックジャック」や「アドルフに告ぐ」は大好きで何度も読み返したのだが、この「ブッダ」だけは(食わず嫌いで)読んでいなかったのだ。

面白い。
解説にもあるけれど、へたな宗教書を読むよりもこのマンガは面白い上に、ブッダの生涯や仏教の本質をわかりやすく理解できる、格好の入門書だと思う。

べつに、ボーズが言うように「大般若経」600巻を読まなくてもいい。われわれには「ブッダ」がある。

リンクはその英訳本に張っている。簡単そうな英語だし、挫折したら原書(日本語の)に当たればいい。春休みに挑戦してみるのもいいかもしれない。


話は変わるけど、ちょっと恋愛小説(になるつもり)を、「福音の少年」シリーズの合間に書き出してみた。

原稿用紙一枚書いて、主人公の男を出したところで、違和感をおぼえる。
いや、男の名前に聞き覚えがあるのだ。
創作メモのときには気がつかなかったのに。

ちょっとググってみる。

なんと、あるアニメの演出家さんとよく似た名前なのだ。
無意識のうちに使ってしまったらしい。

他の名前がどうしても思いつかないのでそれで書き続けることにした。
もし上梓できることがあって、気が向いたら、立ち読みでもいいから見てみてほしい。

やっぱ、ぼくはアニオタだなあ。

じゃ。

はんにゃーしんきょー。

2006年03月25日 23時05分21秒 | 公園のつぶやき。
妻の父の十三回忌に行ってきた。

ハンサムな若い坊さんのお経(かなり上手)を聞いているとなんだかいい気持ちになってきた。イスラムのクルアーンみたいだった。

お経のあと、真言宗のことについて、ありがたいお話を聞く。

家に帰り、ご飯のあとちょっと寝て、犬の散歩から帰ってきて、このブログを書いている。ふとその「真言宗」のことを調べたくなって、とりあえず、マイクロソフトのエンカルタを起動して、関連項目を読む。

真言宗ってのは「大日如来」という太陽神信仰なんだなーと思う。神といっても、ユダヤ・キリスト・イスラムの「ア・ラー(神)」とはちょっと違うのかもしれないけど。

いろいろ気になって、項目を次々クリックしていくと、偶然にも「空」という用語で、エンカルタのウィンドウがパシャッと消えた。

タスクバーにもない。

いきなりソフトごと落ちたらしい。


「空 くう  世界には現象はあるが実体はない、とする仏教の基本的でもっと重要な概念。」


そうか。だれかが、ボクから世界のヒミツを隠そうとしてるんだー、と思った。

ココロとアタマはどっちが正しい?

2006年03月24日 23時42分35秒 | 公園のつぶやき。
バカなこと書いてごめん。

ココロとアタマは、どっちが「正しい」のだろうって思った。

いや、わかりにくいかな。ある出来事があったとしよう。たとえば、時期的に、入学や卒業や就職や人事異動といった出来事。

そんな、ままならないことが起きたとき、ココロとアタマが対立したとしよう。
つまり、ココロはノーでアタマがイエス、といったふうに意見がわかれたとき。

ココロとアタマは、どっちがそのひとにとって「正しい」のだろう?

どっちも正しい、という答えは禁止。
たとえば、それについて意見を求められたとき、どっちかを選んで表現しなければならない。

「ボクは~と思う」
と、言葉にしてしまうと、同じである。

さて、どっち。



それはさておき、明日は妻の父の法事なので、仕事はこのへんにして風呂はいって寝ようと思う。
「福音の少年」4冊目執筆中。実は一度書き上げたプロローグと第1章が気に入らなくて書き直している。

章題を考えるのが好きなわたしは、いろんな言葉の断片をいじりまわしている。

 プロローグ 「こころのブックマーク」
 第1章   「きみ去りしのち」
 第2章   「魔女の森」
 第3章   「地球シミュレータ」
 第4章   「天国と地獄(仮)」
 第5章   「時の神」
 第6章   「かくも永き不在(仮)」
 第7章   「ロゴス・スペルマティコス」
 エピローグ 「黄道傾斜の女神」


5章~6章までの間にもう一章分追加するかもしれない。
章題を書き連ねているといって完成して出版間近というわけではありません(笑)。

ではでは。

【えいが】「レイ」を観て、「フィラデルフィア物語」

2006年03月21日 16時35分54秒 | 音楽・映画のこと
執筆をしながら、マルチディスプレイのサブ画面で映画「レイ」を観ていた。
偉大なるレイ・チャールズの伝記映画である。
赤裸々に語られる盲目の伝説的ミュージシャンの半生。
主演の奇跡的演技。

もともと涙腺が緩い方なので、ラスト、おいおい泣いてしまう。いや、あのシーンは反則だろう。

Ray / レイ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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気分がいいので、スモークチーズを切って、赤ワインをぐびぐび飲みながら、今度は「フィラデルフィア物語」を観ている。

ケイリー・グラントにジェームス・スチュアート、そしてキャサリン・ヘップバーン。

いや、いいなあ。キャサリン・ヘップバーンはすばらしく魅力的。

春分の日。有意義だかなんだかわからない一日でした。

【えいが】ハワード・ホークスのコメディ映画

2006年03月19日 03時13分21秒 | 音楽・映画のこと
なんだか古い映画づいている。

このあいだ、本屋さんで「赤ちゃん教育」を買った。
題名から内容を想像しづらいかもしれないが、ハワード・ホークス監督の大傑作コメディである。この映画、なにがスバラシイといって、登場人物が全員ヘンなひとなのがいい。リズミカルな、テンポのいい会話。字幕なしで楽しめる英語力が欲しくなる。

その「赤ちゃん教育」の主演が美男子のケイリー・グラントなんだけど、眼鏡をかけた野暮ったい学者の役だった。

そのハワード・ホークス監督が、同じケイリー・グラントを使って、近眼の化学者と、その妻(ジンジャー・ロジャース)を主役にしたドタバタコメディが下の「モンキー・ビジネス」である。

モンキー・ビジネス

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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マリリン・モンローがジャケットに映っているけど、出番は少ない。彼女はあくまで脇役である(だが当時26才だったモンローは可愛くて、セクシーで、すばらしく魅力的だ)。

ストーリーは若返り(精神だけ)のクスリをめぐる他愛ないもの。
しかし、グラントとロジャースのすばらしい演技がおかしい。
文字通りげらげらと笑えるスラップスティックな「赤ちゃん教育」とちがって、落ち着いた(?)クスクス笑えるコメディである。

とくに新婚当時に若返って、思い出のスイートルームのあるホテルに泊まるシーンは面白い。容姿は中年女性なのに、二十歳ぐらいの娘にこころが若返ったジンジャー・ロジャースがかわいい。いや、どっから見てもオバサンなのだが、演技だけで若い娘の恥じらいを表現しているのだ。

今の視点で見ると、やや白々しく見える場面もあるけれど、楽しい映画だった。

前回ハードボイルド映画って書いたけど、つぎもコメディ映画買ってみようかな。

【廉価DVD】本屋さんで売ってるDVD

2006年03月15日 21時16分48秒 | 本のこと。
所用で仕事(作家じゃないほう)を休んでました。

家に帰り、ふと本棚を見ると先日買い込んだDVDが目に入ったので、小さなウインドウで鑑賞してます。

50年経って著作権が失効した映画を500円で出してるシリーズ。
http://www.keep.co.jp/newpages/jprod.html

買ったのは「キングコング」「オズの魔法使い」「市民ケーン」「カルメン」「巨星ジーグフェルド」の5枚。

どれも(断片的にしか観てないジーグフェルドは除いて)何度も観てる映画なんだけど、ついつい買わせてしまうタイトルです(ジャケットの裏で微笑んでる水野晴郎さんは怖いけど)。

で、いまかけてるのは「キングコング」。

いや、おもしろい。娯楽映画のエッセンスがすべてある。某巨大掲示板風にいうと「神映画」です。リメイクのコングで気に入ったひとはぜひ観てみてください。

こんどは、ボガードの映画を集めてみるかな?
ハードボイルドだど。

寒すぎる三月。

2006年03月14日 01時54分59秒 | 公園のつぶやき。
きのうは寒かった。

以前にも書いたけど、冷たい風の吹く夕焼けに向かって歩いた。
振り返ると、あと数日で満月になる月が高く空に昇っている。

寒い三月の月。
真っ黒な犬がぼくに吠えたてる。


ふと、顎髭を剃りたくなった。

【えいが】女性キャラへの惜しみない愛「Zガンダム」完結編

2006年03月12日 00時18分48秒 | 音楽・映画のこと
息子とふたりで「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」を観た。

わたしは初代をリアルタイムで観た世代、息子はガンプラと「コミックボンボン」でガンダムに親しんだ世代である。

で、見終わった後、わたしと息子は押し黙ったまま劇場を出て、帰りにシネコンの一階にあるサーティワンでアイスクリームを食べた。

「・・・つまんなかったね」(父)
「それを言うなよ」(息子)

前の二本は初日に観て、今日、封切りから一週間後三本目を観た親子の意見が一致した。
はげしく、つまんなかった。

登場人物にいたっては、もう、どうしようもない。
これが大傑作「伝説巨人イデオン 発動編」と同じ監督の作品だろうか?って思うほど、個々の人物に「物語」が感じられない。群像劇なんておこがましいことを言ってはいけない。

希薄なドラマ性の中で目立ったのは、特定の女性キャラへの偏愛だった。二作目に続き、監督は「サラ萌え」である。ならば、嘘臭いレコアのエピソードやエマの死なんかカットしちまえよ、と思った。

ガンプラやMIA(モビルスーツインアクションというフィギュア)やGFF(ガンダムフィックスフィギュレーションというフィギュア)や、ガンゲーのコマーシャルフィルムとしても、モビルスーツたちはもっともっと魅力的に描いてほしかったな。
(余談だが、モビルスーツ「バーザム」はやっぱりマイナーだった。登場は1カットだったような)

いいところはあんまりないが、個人的に気に入ったのは、ヤザン・ゲーブルのかっこよさだった。新作カットも多かったし、バスクとのからみがすごくいい。

セイラさんは(もとファンとしては)出して欲しくなかった。

もし、ZZ映画を作るなら、削るところはしっかり削って、一本のシンプルで骨太なドラマにしてほしい。

以上、好き放題書いて申し訳ない。中年ガンオタのたわごとだと思ってください。

虫歯が痛いのでディランを聴く。

2006年03月06日 02時07分35秒 | 音楽・映画のこと
虫歯が痛い。
眠れない。

なので、気をまぎらせるために、音楽を聴きながら本を読んでいる。
家にあるボブ・ディランのアルバムを順にかけながら、下の本で一曲づつレビューを読んだり、という馬鹿なことをしている。

ディランを聴け!!

講談社

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本の内容は馬鹿どころではない。
長い芸歴を持つディランの500曲あまりをひとつひとつ論評するという、中山康樹氏のすさまじい労作である。

ディランの難解な歌詞の勿体ぶった解釈ではなく、彼の音楽への深い愛と理解に満ちた楽しい読み物である。

おかげで二時まで痛みを忘れることができた。

とにかく、いまからベッドに入って寝よう。

きのうは相変わらず長編のプロットと資料調べ。

眠れるかな?

じゃ。

”オリガミ”という名のあたらしいプラットフォーム。

2006年03月03日 23時28分04秒 | パソコン・デジモノ
Origamiというプロジェクトが進行している。
「Origami Project」の詳細、3月9日に持ち越し

マイクロソフトの新しいプラットフォームらしい。

マイクロソフトというのは面白い会社である。
この会社が何かを始めるとき、その第一弾は必ずコケる。
もし、第二弾を出すほどの忍耐力があれば、ややましな第二世代を出す。
そしてもし、第三世代を出せたとき、知らない間に市場を制覇している。

Windowsという主力製品がそうだった(厳密にはVer3.1だが)。
PocketPCがそうだった(ヴァージョンの数え方が難しいが)。

Xbox→Xbox360→第三世代で化けるのかどうかしらないが。

でもって、わたしは、そのロクでもないマイクロソフトの初物に、必ずといっていいほど手を出してしまうバカモノなのである。

Windows1.0やWinCE1.0やInternet Explorer1.0、Xboxなんか所有して苦労しながらもそれなりに使ってきたのは、馬鹿としかいいようがない。
(TabletPCに手を出さないのはPocketPCに満足しているのと、たんに高いからだ)

だから、きっと、このOrigamiにも手を出すんだろうな、と思う。

このデバイス、出る前から死臭が漂っている。
欧米人はともかく、日本でこんなものが売れるような気がしない。

そもそも高機能な携帯を使いこなす日本人はこのような微妙なものに手を出さない。
わたしのような馬鹿を除いては。

楽しみなんだなー、これが。
まちがってNintendoDSのお兄さんって感じになると面白いと思う。

顎髭を生やしてみた。

2006年03月02日 23時05分41秒 | 公園のつぶやき。
顎の先っぽに髭をはやしてみた。

まるで、成長の悪いモヤシかカイワレダイコンを思わせる黒いものが、ちょぼちょぼと生えている。

なんだか思っていたのと違う。
全然違う。

だけど、なんとなく剃れなくなってしまった。
ヒゲ、白くなんねーかな?

すこし仕事する。
実はまだプロットを練り直している。
資料(ネタ本ともいう)を読んでから寝よう。

布団の中で本を読む。
眠い。

ある小説のネタを思い浮かべる。
主人公はぼくのような、中年男。
雨の夕方。男は座って窓の外をぼんやりと見ている。
女のことを考えている。
暗がりの中で女の歯が白く浮かびあがる。
おやすみを告げている。
ほほえみながら。

「愛とはなんだろう?」と中年男が書き出すとき

という題名が浮かんだ。長い。わかりにくい。でも、なんか気になる。
「愛とはなんだろう?」と中年男が書き出すとき

あんまり手を広げている余裕はないのだが、いろんなタイプの小説を書きたくてたまらない。

3月に想うこと。

2006年03月01日 23時04分50秒 | 公園のつぶやき。
3月になった。

冷たい雨が降って、寒い一日だった。

傘をさして帰ってきて、熱い風呂に入り、仕事をしていた。
いろいろあって、長編小説のプロットを練り直している。

ファイルはもう、赤いアンダーラインだの、黄色や青のマーカーだの、目がちかちかしそうである。
小難しいのは設定だけで、シンプルな冒険物語にしたいのだが、なかなかうまくいかない。

息抜きにサブマシンをいじる。
趣味でパソコンをいじるのは純粋に楽しい。
LinuxやBSDやMacOS Xに比べるとWindowsは味気ない。Vistaはかっこいいが重そうだ。小遣いを貯めてCPUをアップしようか思案する。

いや、それより、仕事しなきゃ。
てなわけで執筆にもどります。