人が死ぬのはつらいものだ。
会ったこともないようなひとでも、死んだときくと、どこかさびしい。
大好きだった作家、それも確実に「自分のたましいの一部分を形成してくれた」と言い切れるほど愛した作家が死ぬのは、ほんとうにつらい。
カート・ヴォネガットに説明はいらないだろう。
知らないって?
あなたは今すぐ本屋か図書館に行くべきだ。
偉大な偉大な作家、カート・ヴォネガットが亡くなったのである。
わたしは、「スローターハウス5」のハードカバーの初版本(題名が漢字で、映画化のビリーが横を向いている写真の表紙)をキーボードの横に置いて、彼のことを考えている。
思い出の一冊を挙げよ、と言われれば、上記の本や「猫のゆりかご」や「タイタンの妖女」や「プレイヤー・ピアノ」ではなく、下の「母なる夜」を選びたい。
というのは、この本はもっと評価されるべきだと思うからだ。
SF色が無いからかも知れないが、彼の著作の中では地味に扱われているような気がする。
しかし、これは傑作である。いや、そこまでいかなくても、非常にこの作家のコアな部分が露出した作品だと思うのだ。
ブラックユーモアはもちろん、主人公とひとりの不幸な女性との切実な愛が胸を打つ。
余談だが、テリー・ギリアムの「ブラジル」は、前述の「プレイヤー・ピアノ」オーウェルの「1984」、ザミャーチンの「われら」など、ディストピア小説のエッセンスを詰め込んだような、暗鬱としたステキな映画だが、案外この「母なる夜」に強い影響を受けてるんじゃないか、と思う。
ともあれ、時間ができたら、ゆっくりと彼の著作を再読していこう。
あ、ブログのタイトルは、「スローターハウス5」のラストからのもじりである。
いまごろ、緑色のオモチャのような宇宙人とともに万里の長城のメッセージを眺めているだろうヴォネガットに、おわかれを言おう。
そういうものだ。
会ったこともないようなひとでも、死んだときくと、どこかさびしい。
大好きだった作家、それも確実に「自分のたましいの一部分を形成してくれた」と言い切れるほど愛した作家が死ぬのは、ほんとうにつらい。
カート・ヴォネガットに説明はいらないだろう。
知らないって?
あなたは今すぐ本屋か図書館に行くべきだ。
偉大な偉大な作家、カート・ヴォネガットが亡くなったのである。
わたしは、「スローターハウス5」のハードカバーの初版本(題名が漢字で、映画化のビリーが横を向いている写真の表紙)をキーボードの横に置いて、彼のことを考えている。
思い出の一冊を挙げよ、と言われれば、上記の本や「猫のゆりかご」や「タイタンの妖女」や「プレイヤー・ピアノ」ではなく、下の「母なる夜」を選びたい。
というのは、この本はもっと評価されるべきだと思うからだ。
SF色が無いからかも知れないが、彼の著作の中では地味に扱われているような気がする。
しかし、これは傑作である。いや、そこまでいかなくても、非常にこの作家のコアな部分が露出した作品だと思うのだ。
ブラックユーモアはもちろん、主人公とひとりの不幸な女性との切実な愛が胸を打つ。
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余談だが、テリー・ギリアムの「ブラジル」は、前述の「プレイヤー・ピアノ」オーウェルの「1984」、ザミャーチンの「われら」など、ディストピア小説のエッセンスを詰め込んだような、暗鬱としたステキな映画だが、案外この「母なる夜」に強い影響を受けてるんじゃないか、と思う。
ともあれ、時間ができたら、ゆっくりと彼の著作を再読していこう。
あ、ブログのタイトルは、「スローターハウス5」のラストからのもじりである。
いまごろ、緑色のオモチャのような宇宙人とともに万里の長城のメッセージを眺めているだろうヴォネガットに、おわかれを言おう。
そういうものだ。