加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

ツール・ド・東北 2018に参加してきた!

2018年09月17日 21時19分55秒 | 自転車と旅、メシ。

タイトルの通り、2018年9月15日~16日に開催されたツールド東北2018に参加してきた。

甲子園の高校野球風に言えば「二年ぶり五回目の出場」ということになる。出場できなかったのは2017年のみ。

つまり、第一回大会から参加している。ちなみに第一回大会は11月3日で、翌4日はくしくもぼくの誕生日だった。

泊めていただいたMさんご一家がケーキでお祝いしてくれた。Mさんご一家とは、それ以来のお付き合いになる。

9月15日、始発の特急に乗って石巻駅についたのは午後二時になっていた。

仙台からはもちろん仙石線に乗った。仙台から石巻へ行くには東北本線の東北ライン(快速)を使うのが一番早いのだけど、ぼくは津波によって寸断され、ようやく復興した仙石線で海を観ながら石巻に行きたいと思ったのだ。二年ぶりの仙石線沿線は、おおきく変わっていた。ほとんどが無人駅なのだが、駅前に児童公園があり、真新しい遊具が置かれ、新築の家が建ちならぶ。そんな駅がいくつも続く。

石巻駅舎の出口の隣に建つフランソワーズ(「サイボーグ009」)に挨拶をする。

何かにも書いたと思うのだが、フランソワーズは小学生のときの初恋の人だ。いやマジで。マンガを読むたびにドキドキしていたことを覚えている。

駅前の喫茶店でコーヒーを飲んでから、迎えに来てくれるというMさんを待つ。

愛車のウィリエールは宅配便でMさん宅に送ってあったので、組み立てる。なんだかわくわくする。

で、朝六時十五分南三陸フォンドスタート。調子が出ない中、しばらく走ると女川のサービスエイド恒例サンマのつみれ汁。

相変わらずおいしい。

雄勝サービスエイドのホタテ。

とにかくこんなに海の幸が豊かなサイクリングイベント、他にない。

ゆっくり食べていたらぼくの脚力ではタイムアウトになっちまう。

Mさん家で二日にわたり、ごちそうになった。この民泊で知り合った人々と楽しく呑んだ。

あー、終わってしまった。

Mさんや仲間と再会を誓い合って、家に帰ったとこ。

来年も行きますからね! みなさんよろしく。

 

・・・とまあ、とても思い出に残った大会だったんだけど、今年、ちょっと残念なことが二つあった。

一つは一部の人々の走行マナーのこと。

これは走れるひと、いわゆる早い人に多い。後ろから車が来ているのにもかかわらず、そしてぼくたちが「クルマー」と声をかけているにも関わらず、大きく右側に膨らんで無理な追い越しをかけ、自動車の通行の邪魔になっている。

警察を通して厳しい注意があったらしく、ぼくらの組のスタート直前に「今後の大会の存続に関わるのでやめてください」という注意までされていた。

はっきり言っておくが、「ツール」と名が付いているけど「ツールドおきなわ」じゃないし、まして「グランツール」じゃない。

ぼくらの走るコースは石巻や女川や気仙沼のひとびとの生活道なのだ。

この大会は「競う旅」じゃない。「鎮魂の旅」だとぼくは思っている。地元の人の迷惑になるようなことは、本当にやめて欲しい。

それともう一つ、これはしょうが無いことかもしれないけど、輪行で来る人に言いたい。

三連休の初日なのだ。自由席は鈴なりで、デッキにも人があふれているのだ。ちょっと他に方法はないか、考えてほしい。

びっくりしたのは、いまだに前輪だけを外すタイプの輪行袋を使っている人がいる。ルール違反になっているのを知らないのだろうか。

とくにこのイベントは西濃運輸のイベント便と提携している。石巻専修大で受け取れて、そこで組んで、大会が済めばそこから発送できる。自身の交通費だけで済む輪行に比べれば高いかもしれないが、10キロの荷物を抱えながら人目を気にして満員電車に乗るよりはマシだと思う。

自転車乗りとして速い人は尊敬するけれども、今年はなんだか上の二つが気になった。

エラソーなこといって、すまん。


ある意味「痛ジャージ」より恥ずかしいジャージを買った件。

2018年08月12日 09時42分15秒 | 自転車と旅、メシ。

ひさしぶりにサイクリングジャージを買いました。

来年、新しいロードバイクを買うか組んでもらうかするので、それに合わせようと思ったのです。

・・・想像してみてください。還暦のオッサンがこのかわいいジャージを着て走っているところを(笑)

大きな目が特徴の猫は「ダヤン」といって、とても有名なキャラクターです。

二週間悩みました。「ワールドサイクル」という自転車通販ショップのオリジナル製品なんですけど。二週間悩んで考えた末に、

「夜、走ったらわからないんじゃね?」

という結論でした。いや、ブルベするわけでもないのに、それももったいないなあ。

ブログのプロフィール写真にあるようにチームジャージで走ることが多いんですが、独りでイベントなんかに出るときに使おうかな、使うまいか。

ある意味、初音ミクのジャージの方がまだ着られるような気がするんですよ。マジで。

「猫のダヤン」はいかんわー。かわいすぎるわー。

というわけで、買ってまだ袖を通していません。

どこかのサイクリングイベントで見かけたら、決して声をかけないでください。

 

 

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【自転車】P・サガンのことが好きでたまらない件。

2018年07月15日 15時10分51秒 | 自転車と旅、メシ。
タイトルのまんま、ぼくはピーター・サガンという自転車選手のことが好きでたまらない。
とにかくかっこいい。

イケメンという感じではないかもしれないが、何とも言えないオーラというか、男の色気というか、スター性がある。
そして、茶目っ気というか、マウンテンバイクで遊んでいた少年がそのまんま大人になりましたっていう感じもいい。
ツール・ド・フランスの各チームのプレゼンテーションでは、ウィリーしながら出てきて、自らチームのボーラ・ハンスグローエの全員を紹介したりするというサービス精神も好きだ。

ヨーロッパのスロバキア出身なんだけど、むかしキヤノンデールにいたとき、自転車にX-MENのウルヴァリンのペイントをしてたりした。
そうそう、あのなんとなく変な英語もいいな。インタビューを聞くとほっこりする。

ぼくは妻子ある男性なのだけど、テレビにサガンが映ると、ちょっと、ときめいてしまう(笑)。

こんな男性(もちろん女性も)ファンが多いのか、自転車を供給しているスペシャライズドが「サガン・コレクション」なんて感じでサブブランドを立ち上げていたりする(松平健を思わせるような流し目が素敵)。



サガンといえばマイヨ・ヴェール(ポイント賞ジャージ)。マイヨ・ヴェールといえば緑。
いやあ、かっこいい。
欲しい。ディスクロード、欲しい。

七度目の正直で4月の「パリ・ルーベ」を征したし、いまやってるツール・ド・フランスでもポイント賞獲得は濃厚だ。

名前もいいね。

ピーター(ペテル)・サガン。

ぼくの年で「サガン」といば「フランソワーズ」なので、関係ないけど「悲しみよこんちは」のリンク張っておきますね。
(某映画サイトのマネ)

悲しみよこんにちは (新潮文庫)
Francoise Sagan,河野 万里子
新潮社

またまた自転車が増えまして(笑)

2015年04月29日 10時03分52秒 | 自転車と旅、メシ。


また、自転車が増えてしまった。
これで四台目。

今回は(さすがに)新車ではありません。自転車の先輩からタダ同然に譲ってもらったカーボンロードを、フラットバーロードに改造したものです。

もともとはスペインの自転車メーカー、オルベアの「オニキス」というフレーム。


10年前、手ごろな(といっても当時で二十万以上した)価格のカーボンフレームとしてヒット作になったそうな。

トップチューブが510ミリという私にはやや大きいフレームなので、フラットバーロードに改造してもらいました。


それにトレッキングシューズを履いて山に行くことも想定して、でかいフラットペダルとキックスタンドを付けました。



ダウンチューブに付けているのは鍵です。

もう、この自転車、ものすごくかっこよく見えるので盗られてはいけないと思って。

【 超 コンパクト 】 フレームに装着 自転車 用 ブレード ロック 折りたたみ 盗難防止 並行輸入品
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TONYON



通勤快速号として、遠くでジョギングするときの足として、活躍してくれそうです。

「ママチャリお遍路1200㎞」を読んで、お遍路の意味について考えた。

2014年05月18日 16時31分13秒 | 自転車と旅、メシ。
ママチャリお遍路1200km―サラリーマン転覆隊
本田 亮
小学館


土曜日に茂木健一郎氏の講演会に行って、時間待ちのために併設されている図書館で、本田亮という人の「ママチャリお遍路1200㎞ サラリーマン転覆隊」という本を見つけた。
パラパラと10ページほど読み、おもしろそうなので借りてみた。

東京でサラリーマンをしている仲のいい7人組が、少しずつ休みを取って、ママチャリで四国八十八カ所を巡るというエッセイである。もちろん、1200㎞もの距離を一気に走れるほど休みを取れるわけがない。八十八を大きく四つのステージに分け、連休にかけて有給休暇を取ることによって走り抜けようというのだ。本の最後にあるが、とった有給休暇はたったの七日だという。
しかし、早朝に四国を発ち、9時の会議に出席したりとか、半端なスケジュールではない。

しかも自転車の扱い方がおもしろい。一万円足らずのママチャリを通販で買って、徳島の一番札所の近くにある宿に送ってもらい、そこから第1ステージを開始するのだ。東京に帰るときはどうするのかと思っていたら、知り合いやファンや親類に次にまとまって休みが取れる時まで預かってもらうというぐあい。

彼らの汗と涙のママチャリ遍路がおもしろくて、この本は一気に読めてしまう。

読み終わって、「オレも遍路に出たい」と強烈に思っている自分に気が付く。
愛媛に住んでいるオレは彼らよりずっと有利ではないか。
ロードバイク、シクロクロス、折り畳み自転車という異なるタイプの自転車を三台持っているし、それらを組み合わせれば、彼らよりずっと速く回れるんじゃないか、なんて夢想している。

もちろん、可能だろう。

「だけど、なんのために?」と思っている自分もいる。
遍路に出るためには、それなりの「願い」が必要じゃないか、なんて思ったりする。
この本の筆者の願いは「妻の病(具体的な病名は書いていないけれど、おそらく癌)が再発しないように」だった。
じつに立派な願いだと思う。

でも、「現世の御利益」を求めるのに「立派」もなにもないんじゃないかな、とも思うのだ。

もちろん、僕にも願っていることはいくつかある。でもそれは、つきつめて考えると、「人が決めること=自分がコントロールできないこと」なのだ。
冒頭の茂木健一郎氏の講演にもあった。「世界を二分しよう! 自分がコントロールできること。できないこと。そして、自分がコントロールできないことはきっぱりとあきらめよう。そうすればストレスは無くなりますよ」と。
(もちろん、自分がコントロールできること=自分磨きなどは全力を尽くすのだ)
うえの「ストレス」を、満たされぬ思い、生きていく上での不如意、と言い換えてみれば、いまの僕には「お遍路」に出るべき理由が無い、ということになってしまう。

三年前に亡くなった僕の娘のために? 遍路は誰かを弔うためじゃないと思うし、死者と語らうことが目的ならば「恐山」に行くべきだろう。冗談のようだが、そうマジメに思う。震災直後に書かれた恐山のご住職の本を読んでるだけに、よけい。

いや、そもそも、あんまりむずかしく考えなくてもいいのではないか。

「遍路は道なり」

とりあえず、旅の空の下で、その旅に出た理由を考える。
そんな遍路がいてもお大師様は許してくださるのではないか。

とりとめもない話になったけど、今年になって読んだ遍路の本にハズレがない。

名頃 かかしの里 訪問記

2014年05月10日 22時39分24秒 | 自転車と旅、メシ。
カラパイアというまとめ系のサイトでこんな記事を見つけました。
なんだか胸がざわざわした。

「この目で見てみたい」と思った。ルート検索してみる。自宅から80キロ。
よし自転車で行こう、と思ったら子どもみたいに眠れませんでした(笑)
なんでこれが自分の気を引きつけるのか、わかりません。

とにかく、かずら橋のずっと向こうにある東祖谷山村を目指した。



ホテルかずら橋のバス。レトロ。



上の写真から25キロあまり、ほとんど10パーセントに近い昇り坂。もうへろへろです。
午前十二時を回って、あの谷間の向こうに無ければ帰ろうと思ったとたん、ありました。

Nagoro Valley of Dolls、かかしの里。



いきなりこうですもんね。




すごいです。
これは実際に行ってみてください。唖然とします。

でね。人形の表情があたたかいんです。









すぐ近くに廃校になった名頃小学校があります。
行ってみました。
残念ながら関係者以外立ち入り禁止になっていましたが、望遠にしてみると、校長先生が座っておられるじゃありませんか!



さらに行くと、剣山山系の「三嶺」登山口があります。
その登山口にも。


お気づきでしょうか?
人形(かかし)たちは、置かれている場所にふさわしい格好をしているんです。ハイキングのカッコでしょう?


引き返して集落を広角で撮ります。

いっぱい人がいるようで、これらはすべて人形。

名頃という集落は現在37人、人形は350体以上あるそうです。

じつはぼくは、小説のネタにでもならないか、と思っていたんですが、止めにしました。僕なんかが書くと下手なホラーになってしまうなあ、と。
この、ほのぼのとした人形たちの(あるはずのない)人のぬくもり、切なさ、微かな怖さ。
現実にはかないません。

よければリンク先にある動画の、この人形たちの作者の女性のインタビューを聞いてみてください。

160キロオーバーのきついツーリングでしたが、その価値はありました。

シクロクロスを通勤自転車化(タイヤ交換)

2014年05月06日 19時06分05秒 | 自転車と旅、メシ。
昨年、ふと魔が差して買ったシクロクロス用自転車。
「シクロクロス」という日本ではぼちぼちメジャーになってきた自転車競技、四国では各県に一大会づつあって、作シーズンは二大会にエントリーした(もちろん結果はビリとブービーだったんだけど)。


このシクロクロスのシーズンは、十二月から、せいぜい三月ぐらいまでなのだ。ぼくも四月からはほとんどロードバイクばかり乗っていて、このシクロクロス用自転車はほとんど通勤に使っていた。
ところがこの自転車、センチュウリオンのシクロクロス2000には、当然ながらブロックタイヤがインストールされている。それも日本で買えば七千円近くするシュワルベのレーシングラルフという、自転車本体価格のわりにいいタイヤである。

ブロックタイヤを通勤に使って舗装路でゴリゴリちびさせるのももったいない。そうだ、通勤向きのタイヤに変えよう。

という、せこいんだか無駄遣いなんだかわからない発想で、さっそく通勤用タイヤを買った。
おなじシュワルベのメーカーの「マラソン」という、通勤・ツーリング用のタイヤである。



で、wiggleというイギリスの自転車通販サイトから写真のような自転車用タイヤがまるまる二本納まるようなでっかい箱が送られてきた。
専門的な話になるけど、このマラソンのビート(タイヤの縁)にはワイヤーが入っているので折りたためないのだ。自動車やバイクではあたりまえか。

箱から取り出してみる。



うへえ、つまんねータイヤ。タイヤにおもしろいもつまんないもないと思う人がいるかもしれんが、自転車というちっさい車両に占めるタイヤの見た目は大きい。

さくっと自転車に付けてみる。


く、くそださい(笑)。
笑うくらいださい。
どうしてこんなにださいのか考えてみる。まずタイヤの円周に付いてるリフレクターがださい。中途半端なトレッドパターンがださい。ロゴが小さくてださい。
追い打ちをかけるようにモンベルのださいサドルバッグ。これが付いているとどんなかっこいいロードバイクもださくなるの請け合い。

試走してみる。
・・・お、重いっ。 
交換前のタイヤはさすがに競技用だけあってブロックタイヤでもすごく軽くてスポーツ性にあふれていたんだ。しかし、これは、この通勤用タイヤは重い。転がっていかない。マジメに漕がないと進まない。
ロードノイズはブロックタイヤとそんなに変わらない、というかゴーォォォォという、古い室外機みたいな音がする。

10キロほど試走して、ため息をついた。


でも、いいんだ(結論)
冬になるまで通勤に使うんだから、パンクしずらい重いタイヤでいい。リフレクターが付いていて夜も安心だ。
重くたってママチャリやミニベロよりも圧倒的に速いしね。

明日、晴れるといいな。


SCHWALBE(シュワルベ) レーシングラルフ CX 700×33C
クリエーター情報なし
SCHWALBE(シュワルベ)



SCHWALBE(シュワルベ) マラソン 700×32c
クリエーター情報なし
SCHWALBE(シュワルベ)

ツール・ド・東北2013に行ってきました。(その1)

2013年11月10日 20時48分22秒 | 自転車と旅、メシ。
題名のとおり、ツール・ド・東北に行ってきた。

西濃運輸がやっているカンガルー自転車イベント便を使って、まず自転車を石巻に送り、わたしは11月1日金曜日の夜、サンライズ瀬戸という夜行列車で東北をめざした。



動くビジネスホテルといった風情のサンライズ瀬戸。香川県の坂出を午後9時45分に出て、朝の7時には東京に着く。
わたしが予約したのは、「のびのび座席」というやつ。フェリーの雑魚寝部屋よりも少し個人のスペースが確保されているという感じ。



固い床の上に寝るので、枕がわりになるものは必須。薄いシーツと枕カバーはある。
しかし、これでも山小屋で熟睡できるわたしには十分すぎる。
そりゃ格安高速バスの方が安いけど、バスの特有の感じが嫌い。深夜の駅が好き、となると夜行列車しかない。



東京で秋田新幹線に乗り換え。三時間ほどで仙台へ。てか、東北新幹線て、カッコいい車両が多いね。なんだか、子供の頃の漫画に出てきた「みらいのれっしゃ」そのもの、って感じ。終末論ブームの70年代初頭に思春期を過ごしたわたしが21世紀に生きているのはとても不思議な感じ。



仙台から石巻に直通の、仙石線に乗り換え。しかし、いまだ一部の線路が復旧していないので松島海岸駅から矢本駅まで代行バスを利用するしかない。途中、津波でやられたコンビニに隣接する駅や、破壊された線路が見える。



石巻といえば石ノ森章太郎先生だろう。仮面ライダーや009、001をだっこしたフランソワが迎えてくれる。じつは003フランソワはわたしの初恋の人なのだ(笑)。
時計を見ると午前11時。13時間電車に乗っていた計算。



石巻駅の駅舎を撮る。いいなあ。いい感じにプリティな駅舎だよね。
駅からタクシーで石巻専修大学へ。ここで当日の受付をしているのだ。

受付を済ませ、ホームステイ先のМさんのお家に歩いて向かっていると、そのМさんからお電話。
途中でМさんの車に乗せてもらい、ご自宅へ。
会社経営をなさっている立派なお家である。

いろいろと世間話をする。
夕方同じ家にホームステイするもう一人の参加者Sさんがやってくる。わたしは愛媛でじゅうぶん遠くから参加したと思っていたのだが、なんとその方はロスアンゼルス在住の日本の現地法人の社長さんだった!
「海わたって東北に来っていっても瀬戸内海と太平洋ですか~」(笑)

と盛り上がった。

その後、Мさんのご家族と食事。どれもおいしくいただいた。感謝。
いよいよ明日はツール・ド・東北。日本は全国的に雨という予報だが宮城は比較的よさそう。
とにかく焦らず楽しもう。

てなことでその2に続きます。

うどんと中華ソバをハシゴする。

2013年06月08日 18時37分57秒 | 自転車と旅、メシ。


道を挟んで並んでいるうどん屋さんと中華ソバ屋さんをハシゴしようと思い立った。
写真の右が観音寺の名物うどん屋さんの「ゆり」で、左側が中華そば専門店の「源平」である。

そのまんまハシゴするのもなんなので時間差ハシゴを考えた。
朝7時から開店している「ゆり」は「モーニングうどん」で有名なのでここでうどんを食って、昼までツーリングしてから昼メシに「源平」で中華ソバを食う、と。

完璧です(笑)
自転車仲間とツレだって7時半に出発しました。





まず「ゆり」のモーニングうどん。朝は「釜かけ」オンリー、わたしは中300円を注文。これがむちゃくちゃうまい。
わたしはこの日のために朝飯を抜いてきたんだけど、朝飯を食ってる他の自転車仲間のみなさんも「おいしい」と完食。




いやあ、いいですね。で荘内半島をぐるっと周り詫間町からまた観音寺へ。
朝うどんを食ったうどん屋さんの向かいにある「源平」へ。




うむ。これは深い。
やや薄味に思えたのでタレ追加しましたが、これはこれで中華ソバとしてはいける。
メニューに中華ソバと飲み物しかないのに満員でした。
「うどん県」の観音寺としてはこれはすごいこと。

麺類を満喫した一日でした。

【お弁当】この年で「弁当男子」になる。

2013年06月03日 21時07分56秒 | 自転車と旅、メシ。
調理もできちゃうランチボックス! スープジャーレシピ (タツミムック)
クリエーター情報なし
辰巳出版


唐突に、今日から弁当を作ることにした。
まさに「衝動弁当」である。ただ「弁当を作ること」が目的ではないので、「ずぼらな自分でもかんたんに」「経済的に」な方法を考えた。

普通に米を炊いておかずを用意して、なんて、続くわけがない。
なので、二年前にはやった「スープジャー」(フードコンテナ)を活用することにした。



とりあえずこの世界の定番であるサーモスのコンテナを買う。
で、冒頭の本のいちばん最初に載っているシンプルな「おかゆ」を作ってみた。月曜の朝、ぶっつけ本番である。失敗したら後がない。



昼休み、わたしはおそるおそるジャーのふたを取ってみる。



うほ。できてる。
レシピどおりにしたんだから当たり前だが、ほかほかのおかゆがそこにあった。



冷蔵庫にあった佃煮と梅干しで昼食。

ものすごく貧乏、よく言えば安上がりな昼食だけど、なんだかすごく充実感のある食事でした。

明日は出張なので明後日はクリーム-シチュー(レトルト)をアレンジして詰めて行ってみよう。
おかゆばかりじゃあきたらいけないもんね。

折り畳み自転車で「キングオブ峠」(京柱峠)をやっつける。

2012年05月27日 22時41分28秒 | 自転車と旅、メシ。
まったく衝動的に、「峠」を攻めたくなって、折り畳み自転車に乗って駅に行った。
目指すは「キングオブ峠」、「京柱峠」である。いつかの投稿で書いた「日本三大酷道」の一つ「国道439号」の、高知と徳島の県境にある標高1,123mの峠である。

ロードバイクで自走して行ってもいいのだが、わたしの足では帰りに日没を過ぎてしまいそうだし、夜中の国道32号線を走るのは前回で懲りた。
なので、JRを利用して、高知県サイドの峠直下へアプローチすることに。



多度津駅で、「大歩危」行きの電車を待つ畳まれて袋に包まれたマイ自転車。アンパンマンの顔が怖い。



山の真ん中にあるような大歩危駅の風景。急行から普通列車にここから乗り換えである。
なぜか駅舎には妖怪とワン公がいた。頭を撫でようとしたら警戒した目でおれを見た。でかいサングラスをかけていたからかもしれない。瞳が見えないと怖いのかもしらん。


土讃線豊永駅で降り、自転車を組み立てた。真っ赤なフレームがかっこいい。わたしはこいつを「ダホン号」と呼んでいる。
写真じゃ見えないが、奥にある標識に「京柱峠16キロ」とある。
自転車で16キロなんざ屁でもないわ。と、そのときは舐めてかかっていた。
9時30分、いざ「キング」を倒しにまいろう。


で・・・返り討ちにあったのだった。
いや、20インチの小径車で京柱峠を登ろうというのが甘かった。それにこのダホン号は「ロード寄り」のギア比なので、重い重い。小径車ゆえ、ダンシング(立ち漕ぎ)も安定しない。残り2キロという最後の詰めで、足を使い切ってしまい、何メートルか押すはめに。これは屈辱的である。
どんな坂でも休みこそすれ押して登らないというのがわたしのポリシーだったのだが、そのときは腹が減っていたのだ。


最後の数百メートルは意地でもペダルを漕いで、ぜえぜえと息を切らしてゴール。
クルマで訪れていた観光客たちから「ほーっ」という驚きの声が上がった。
ちょっと気持ち良かった。さっきまで押してたんだけど。


「キングオブ峠」の名に恥じず、景色はすばらしい。おまけにここには「峠の茶屋」があるのだ。




麺類に目がないわたしは当然、山菜うどんを注文。名物は「しし肉うどん」(しし肉とはイノシシの肉ね)らしいのだが、なんとなく肉を食う気分じゃなかったのだ。
「自転車で来なさったなら、塩分補給じゃね」茶屋のおばちゃんがサービスでニンジンの醤油漬けを出してくれる。うまい。

礼を言って、徳島県側に国道439号線を降りていく。
笑うほど道が酷くなっていく。その辺の農道はもちろんできの良い林道に負けるレベル。
このときだけ「ロードで来なくてよかった」と思った。


ヨサク「国道ですが、なにか?」


徳島県側に降りていき、県道33号線の祖谷のかづら橋を通り過ぎ、東祖谷山村、西祖谷山村と進んで国道32号線へ合流する手前が大歩危駅である。
ワン公の駅長はいなかった。
ペプシコーラで独りで乾杯してから、自転車を畳む。


まあ、なんだな、しんどかったが、生きている感じがしたな。
ではまだ。

朝うどんの日。

2012年05月12日 11時15分42秒 | 自転車と旅、メシ。
うどんは「ざる」に限る。
「釜上げ」も「ぶっかけ」も「生じょうゆ」も好きだが、ひんやりとした感触がどうしても好きなので、うまいという評判のうどん屋に行くと、ついざるを注文してしまう。



うどんに関する本やブログを読まないので、さぬきうどんマニアに怒られるかどうか知らないが、「かけ」は場末の定食屋で食って「意外にうまかったラッキー」という食い物なのではないだろうか、と思う。



写真のうどん屋は評判である。朝7時から午後2時までが営業時間だが、朝作った麺がはけてしまうと閉店してまう。自転車のツーリングコースから言うと「帰り」の位置にあるので食いたくても食えなかったのである。

今朝、30キロほど流したかえりに、ちょっと寄ってみた。
朝の9時である。
実は8時前に通った時には行列ができていたのだけど、9時になると空いていた。ちょっと時間の感覚がちがうでしょ? さぬきには当たり前のようにこんな店があるのだ。

まあ、確かにうまい。
うまいぞ。ちゅるちゅるちゅるちゅる。

ごちそうさまでした。

えらそーなことを書いているが、うどんなんか並んで食うようなもんじゃねー、という主義なので(ひとさまがどうこうではなくて、食い物やの店の前に並ぶのはいや)、今後食えるのはいつになるかわからんが記憶にとどめておこう。

あ、場所は店名でググってみてください。


うどんと言えば、連休中に徳島の池田に自転車で行ったとき、なんとコンビニの「ローソン」とうどん屋が併設されている店を発見。「ミニストップ」でいえば椅子とテーブルがあるあたりがうどん屋になっていると思ってください。

さっそく食ってみた。「ローソン」のレジで注文し、お金を前金で払うシステム。

で、出てきたのがこれ(暖かいぶっかけ、かき揚げトッピング仕様)。


ネギが凍っていたのはご愛敬だが、コンビニで食えるうどん(他にあるのか?)ではうまいほうでした。
てか、連休中の昼時だったのに客はレーパン・ジャージという怪奇な格好をしているわたし独りであった。流行っていないのか、怪しげなオッサンが座っているので敬遠されたか、そもそもコンビニとうどん屋というのが相容れない存在なのか。

以上、うどん二題でした。


半島を巡る旅。~香川県庄内半島~

2012年05月05日 19時11分35秒 | 自転車と旅、メシ。
「手段が目的になる」というのは、よくあることだ。
たとえが古くて恐縮だが、願掛けのお百度参りが肝心の願いよりもお百度参りに熱を上げるようなもの、と言えばいいのか。

たかだか趣味の自転車に「目的」もないもんだが、わたしの場合は「悲しみをまぎらわせる」ためだったのかもしれない。
たしかに最初のころはペダルを漕ぎながら、娘のことを思い出して、よく泣いた。それこそ「弱虫ペダル」だったかもしれない(笑)。

だが、毎週のように100キロそこそこを走れるようになってくると、自転車で走ることそのものが楽しくなってきた。追い風ないし無風の平地を35キロ程度で巡航しているとき頭の中が空っぽになっていく感じ、苦しい坂を登り切った後にやってくる失禁しそうな下り坂のスリル、好きなとこで自転車を停めてぼんやりと空をながめること。

自転車は、楽しすぎる。

ゴールデンウィークももちろん走った。
写真の場所は、香川県の庄内半島。大好きなツーリングコースのひとつである。


自宅から出て半島を一周すると、細かなコースの違いにもよるがだいたい100キロになる。
借り物のロードバイクだと、このあたりが限界である。



半島を巡ったあとに、堤防工事中の海際で一枚。錆びてしまった鉄製スポークがかわいそうな「パナチタン号」。通称鉄下駄と呼ばれる重いホイールだそうだが、ロード初心者のわたしには十分走ってくれる。



香川県の詫間町にある橋の欄干で一枚。
ごらんの通り、浦島伝説にちなんだもの。
有名な説かもしれないが、「浦島太郎は津波で全滅した村の生き残り」という話がある。津波は津(港)の波だから、逆に浦島太郎のように沖合にいると助かることがあるのだ。
そういえば、家の屋根ごと流された人がいたなあ、と去年の大震災のことを思い出す。

帰りは激烈な逆風であった。
まるで平地でも登り坂のようだった。
あとで天気予報を見ると風速6メートルの西風だったとのこと。

実は5日の今日も走ってきたのだが、写真の整理をして、また明日。

カタクリの花と風の穴。

2012年04月29日 01時19分36秒 | 自転車と旅、メシ。


ひさしぶりに山に行ってきた。
愛媛県の「赤星山」といって、標高1453メートルの山である。
北と南、東西縦走路といくつかルートがあるんだけど、わたしと友人とはいちばんハードな北側の野田登山口から入った。
若い頃から数回登っているのだが、最後に登ったのが二十年前なので、ほとんど記憶にない。
写真は頂上から東隣にある「豊受山」(1427m)に向かう尾根道から振り返って撮ったもの。



「赤星山」の北側ルートはハードって書いたけど、そのかわりに大小さまざまな多くの滝が目を楽しませてくれる。
あなたが「滝マニア」(いるのか?)ならば、ぜひこの山とルートをおすすめする。水量の多い時期もいいし、真冬も凍りついて美しい。
日本アルプスのいくつかの山に行ってるけど、これほどいくつもの滝があって綺麗なコースはそうないと思う。ごめん、でも写真の腕が悪いので綺麗に撮れてはいないんだけど。



この季節のこの山というと、カタクリの花が見ものだそうだ。残念ながら北側ルートから登るとカタクリの群生地は無い。
ただし頂上に登ってしまえばところどころ咲いている。
あ、言っておきますが、写真は花を摘んでいるわけではないですよ。下向きに花が開いているので、そっと指をそえているだけです。ほんとは接写してみたべつの写真があるけれども失敗していたのだった。

頂上に着いたのは12時ちょうどだったので、隣にある「豊受山」のピークを踏んで帰ることに。
そこで一番目の写真になるわけです。

「豊受山」というと山の北側にある地方に言い伝えがあって、「やまじ風」と呼ばれる激しい南の季節風を起こしている「風の穴」があるそうな。で、「やまじ風」が農作物に被害を及ぼさないよう、「風の穴」におにぎりをお供えするという。うろ覚えなので違ってたらすまん。

「豊受山」の頂上付近で、なんと三島川之江インター付近から山に入って12キロの道のりを縦走してきた若者と出会い、頂上で世間話。
そこでこの言い伝えのことを聞いてみると「知りませんねえ。でも途中に朽ちた神社みたいな建物が見えましたよ」とのこと。
そうだ、そこだ。そこにきっと「風の穴」があるのだ。わたしたちは若者と別れて、その神社みたいな建物を探すことに。そして。



北側、つまり瀬戸内海側に突き出た「豊受山」の頂上から東隣にある通称「のこぎり山」に向かう尾根道からすこし降りたところに問題の「風の穴」はあった!
まあ、たしかにお祀りはしていますね。ここから自動車をもひっくり返す季節風が吹き出ているなんて、すごいです。

そんな感じで、なんとなくホノボノとした満足感に包まれたわたしたちは、通称「タカちゃん新道」と呼ばれる比較的新しい登山道を通って下山することにした。

「タカちゃん新道」ってのは、その名のとおり「タカちゃん」というひと(男性)が切り開いた登山道なのだ。
じつはわたしたちは、野田登山口から少し入ったことろで、そのとうの「タカちゃん」に会っていたのである。
ちょうど増水で流された登山道を整備するために木を切り出しておられたところだった。
「通らせてもらいますね」
と声をかけると照れくさそうな笑いを浮かべる人のいい感じの方だった。

どこの山だって、こんな善意のひとたちが整備してくれてるから、われわれみたいな登山者が楽しめるんだ、なんてまじめに思ってしまった一日でした。

白鳥とハーモニカ。

2012年04月25日 18時58分07秒 | 自転車と旅、メシ。


まともなデジカメを持って行ってなかったのでボケボケだが、四国の新居浜市にある公園の中にある池を撮った一枚。

この間の桜の公園とはちがう。距離も三倍以上。自宅から30キロほど離れた場所に、自転車で行った。

湖面に映るメルヘンチックな建物は実はトイレである。
そのトイレの前にある手すりにもたれかかって、老人がハーモニカを吹いているのだ。目を凝らして見ると、彼の足下の水辺には、一羽の白鳥が羽を休めるようにじっとしている。まるで老人がハーモニカで奏でるメロディに聴き入っているようだった。

むかし、京都で学生だったころ、鴨川の欄干にもたれかかって、真っ白なユリカモメにパンくずを投げてやっている老人のことを思い出した。毎日、夕暮れになるとその老人はやってきて、カモメたちに餌をやっていたのだ。

ハーモニカのお年寄りも、そうかもしれない。
日課のようにあの白鳥にハーモニカの演奏を聴かせに来ているのかもしれない。


曇り空の昼下がり、静かな公園と湖水との対比。おもしろいな、と思ってスマホで撮った。

欲を言えば老人の吹く曲はレイ・チャールズの「我が心のジョージア」あたりであって欲しかったのだが、残念ながら昭和歌謡であった。だから、なんとなく夜市の見世物のような趣もあった。