加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【CD】学生気分になって。「ダスター」

2005年04月09日 00時53分11秒 | 音楽・映画のこと
わたしは、年より若く見られることが多い。べつに自慢じゃない。必要以上に若く見られるというのは欠点だと思っている。

先日(といっても二月のことなんだが)、久しぶりに京都に行き、母校の今出川キャンパスを歩いたが、さすがに学生に間違えられることはなかった。上賀茂神社を左手に、出町柳まで歩く。ユリカモメたちが集まっている。
出町柳はあんまり印象が変わらない。名曲喫茶「柳月堂」も、わたしがコーヒー一杯でレポートを書いていたころと変わらずにあった。

ふいに、ゲイリー・バートンの「ダスター」が頭の中で鳴りだした。
学生の頃に購入し、いまに至るまで全然飽きずに聴いている。きっと名盤なんだろう。
ジャズといえばジャズなんだが、曲や、演奏からなにから若々しい。もちろん、高度な演奏だ。稚拙なのとは違う。だから「みずみずしい」と言い換えてもいい。「ジャズ」という言葉のオッサンくささ、あるいは「あやしげな関西弁のオバサンくささ」とは別の、先鋭的な若さのある音楽である。

ここまで書いて、思わず学生時代の不器用な恋愛のことを思い出した。恥ずかしくてたまらないのに。そう言えば、その国文学科の娘のことを考えながら、下宿でこのレコードを聴いていたことを思い出す。

いや、もう、忘れたっていいのではないか。思い出なんか。この名盤CDと違って不滅であることはない。

ダスター
ゲイリー・バートン
BMGファンハウス

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【CD】だれが聴いても名盤「ロンドン・コーリング」

2005年04月09日 00時26分50秒 | 音楽・映画のこと
世の中には、すり切れるほど聴いても飽きのこない、スルメ以上の名盤というものが存在する。
セックスピストルズにならぶパンク・ムーブメントの中心的なバンドだったザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」もその一枚だと思う。

ポップで、だれにでもわかりやすく、人間的で、暖かく、驚くほど豊かで、楽しいロックアルバムである。CD入れ(あるいは棚)の中にこのCDがあると無いとでは、「人生」の意味が違うんじゃないだろうか、と思えるほどの名盤である。

ちなみにこれに並ぶほど好きな加地版超スルメ級名盤を挙げてみる。

「ジャイアント・ステップス」 ジョン・コルトレーン
「ラウンド・ミッドナイト」 マイルス・デイビス
「ダスター」 ゲイリー・バートン
「アビーロード」 ビートルズ
「ジョシュア・ツリー」 U2
「ストーン・ローゼズ」 ストーン・ローゼス
「ブロンド・オン・ブロンド」 ボブ・ディラン
「モーニング・グローリー」 オアシス

こんな感じである。新旧のロックとジャズが入り乱れているが、そんなこたー、どーでもいいのである。

ロンドン・コーリング
ザ・クラッシュ
ソニーミュージックエンタテインメント

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