七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

満月の夜は、サザエ獲り

2007年11月26日 | 
夕方、ハナの散歩をしていたら、

「明日の朝、サザエが獲れるんじゃあ」

みかんの出荷をすませてきたAさんが、
軽トラから、ニコニコと、声をかけてきてくれた。

“場所と時間”を聞くと 

朝といっても、半端じゃない 
「午前2時に、○○で会おう」

「2時って、朝じゃないよな」
と、嘆きつつ、

ニワトリの鳴き声を聞きながら、

Aさんが教えてくれた
秘密の穴場へ、夫と二人で行く。


満月の夜は、サザエを獲りの秘密の穴場へ 

Aさんが
はるか向こうから、懐中電灯で
合図してくれた。

真夜中の海の、足場の悪い岩場は、まるで
月面に着陸した宇宙飛行士のような気分にさせる。

「ここの、どこで、いったいどうやって、サザエを見つけるんや
と、途方にもくれさせる。 


満月に照らされたデコボコの岩場は、月面を歩くような気分になってくる。

「ここら辺の岩場の、こんな風な穴の割れ目に、ホラ」
 
と、サザエを獲って見せてくれる、Aさん。

教えてもらったような岩の割れ目を探して、
全く自信もなく、危なかしい足取りで、ウロウロする。


懐中電灯を頼りに、岩の割れ目を探す。

そのうち、目も慣れてくるのか、
岩にヒジキが伸びているのを見つけたり


「アレッ、もうヒジキが伸びてる! 誰か刈りとった後かな?」
 
岩陰に、ヒトデやウにをみつけたりもする。


いろいろな色の ヒトデを見つける。

もう、サザエは諦めて、ヒジキでも刈って帰ろうかと、
ヒジキを束ねようとしたら、

あつ  ヒジキの横にサザエを発見 


ヒジキの生えた岩場のすき間にサザエがいた。
 
夫は、岩の割れ目を見つけては、


いかにも、サザエの潜んでそうな、岩の割れ目を発見!

「僕は、この方が、効率がいい」 と
手探りで、サザエの感触を探り当てていた。


岩に生えている黒い海草は、ヒジキ。まだ充分には伸びていない。

サザエを見つけたけれど、隙間が小さくて、手が入らないと、
私を呼んでは、獲らせる。


岩の割れ目が狭くて、奥まで手が入らずに、サザエに届かない。


狭いすき間にサザエが2匹と、馬糞ウニがいた。

干潮時1時間足らずの間に、二人で獲った
サザエは、


波の穏やかな瀬戸内のサザエは、殻にトゲトゲがなく、味がいいという。

沢山獲れて、かなり満足し、
穴場と獲り方を伝授してくれた、Aさんにも感謝し、

「Aさんにも、分けてあげようか」

と夫と喜んでいたら、 

「なんじゃ。それだけか。わしゃ、こんだけじゃ」


みかん農家のみかん収穫カゴは、海の収穫にも重宝

「また、明日いきゃああ~いい。もっと潮が引くから、もっと獲れる」

70才を過ぎた超元気者のAさん。
明日も行きそうです。

我々は、眠くて眠くて、、、、
明日は、サザエを食べて、ゆっくりします。
コメント (2)
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